現在は"元夫"ですが、当時はまだ辛うじて夫婦だった頃の話です。

元夫が度々外泊するな〜と思っていたら、借金して、彼女と住むアパートを契約していた。
という、結構大胆な?W不倫の真っ只中で、私の弟の結婚式参列の為、家族で沖縄に行く事になっていました。
元夫は行く気満々。
元夫と夫婦として参列するなんてあり得ない…無理無理!
でも子ども達も楽しみにしている。
私が我慢すれば良い話…の流れになり、致し方なく、予定通り5人分の荷物をキャリーに詰め込みます。
明日からいよいよ沖縄!という日、長男の様子がおかしい…。嫌な予感。。。
咳が続いていて、元気が無いと思ったら、やはり発熱。
げっ。
2泊3日沖縄なんですけど…
慌てて時計を見ると、17時40分。
まだ小児科間に合うかも!と下2人を実家に預け、その足で受診。
「風邪かな?抗生物質と整腸剤、解熱剤出しておきますね。」
先生はそういうと、解熱剤を少し多めに処方してくれました。
これは行ってはダメだというシグナルじゃないか?神様が息子を使ってメッセージを送ってくれたのではないか?
いろいろ考えましたが、5人分のキャンセル料や、披露宴会場の親族テーブルがガラ空きになる事を考えると、最悪初日の披露宴だけなんとか持ち堪えてくれ〜!という思いで、決行する事に。
私がバタバタしている頃、元夫はさも長期?出張から帰ってきたかの如く、"ただいま〜"とテンション高めに玄関ドアを開け、子ども達に歓迎されている。
この温度差よ。
翌日、長男の熱は37度台後半をマークしていて、相変わらずコンコンと渇いた咳をしていましたが、思ったより元気だったので予定通り決行。
わーい♪飛行機だ〜!と喜ぶ子ども達を見て私の気分も少し晴れました。
披露宴会場に着き、親族でワイワイしていると、新郎姿の弟が登場!
私を見るや否や、
「お姉ちゃん、どしたん!!痩せすぎやろ!」
予め準備していた披露宴用のワンピースがガバガバになっていて、余計にみすぼらしく見せていました。
「まぁ、ね、いろいろあってね。」
新婚さんには聞かせたくない話題だけに、多くを語らず。
ふと長男のおでこに手を当てると熱い。。。
持ってきていた体温計で測ると38.5を超えていて、あれ?熱が下がらず上がってる…
とりあえず解熱剤を飲ませると、ちょうど披露宴の時間帯に熱が下がり、お子様用のコース料理も綺麗に平らげていました。
即席夫婦で付いてきた元夫は、私の両親の前でも、兄弟の前でも特に悪びれた様子も見せず、沖縄の雰囲気を満喫しているようで、あちこちカメラに収めている。
彼女との連絡用として持っていた携帯は、私に没収されていたので、自分の携帯から彼女に送るつもりなのか?
元夫が"もう一つの家"から戻ってきて以来、元夫の携帯に非通知のコールが度々かかってきていたのに気付いていましたが、せっかくの沖縄を嫌な思い出にしない為に、見て見ぬフリをしてグッと我慢していました。
披露宴も無事終わり、宿泊先のホテルへ移動、子ども達は綺麗なホテルにキャッキャ言ってます。
晩御飯はホテルの近くの居酒屋で沖縄料理を堪能…とはいえ、相手が相手なだけに、美味しかったとか、これが好きだったとかの感想を全く覚えていません。。。
はぁ、、疲れた。
明日は楽しみにしていた水族館です。
子ども達の事だけ考えて過ごそう。
ホテルに戻り子ども達も夢の中へ。
長男の様子はというと、かなりしんどそう。
熱を測ると40度になろうとしていました。
ホテルのフロントにアイスノンや氷嚢はあるか聞いてみると、
「救急車を呼びましょうか?」
…救急車?!
実はその前の年に次男が初めての喘息発作で呼吸困難になり、夜中に救急外来を受診した際、かなり重症で即入院となりました。
なぜ救急車を呼ばなかったのかと先生にも怒られ、その経緯もあって、迷わず、
「お願いします!!救急車お願いします!
でもホテルなのでご迷惑にならないようサイレンは無しで依頼お願いできますか?」
救急車のサイレンは緊急性周知の為に鳴らさないってNGらしいです。
実際どうだったのかは、ホテルの室内にいたので気付いてなかったのですが、到着まで10分ほどだったでしょうか。
私たちは、寝ている下2人の保護と、救急車で引率する保護者とどちらかに分担しなければなりません。
できるなら両方私が担当したい。その思いはとても強かったのですが、寝ている子達を起こすのは可哀想。
診断の結果次第ではどうなるかわからない。
そしてなにより、2歳の末っ子はやはり寝る時起きた時はママ!ママ!ママがいい〜!の時期なので、久々に帰ってきた父親がギャン泣きの娘をあやす事は不可能…
仕方なく、引率は元夫に任せる事に。
お薬手帳、保険証、乳幼児医療証、そして念の為に持ってきていた母子手帳を元夫に託し、
「いい?病院着いたら先生にこう言って!"解熱剤で下がっても発熱を繰り返しているので、抗生剤が効いてないと思います。咳が目立つようになったので、肺のレントゲン撮ってください。そして、診断薬の検査をお願いします"って。」
心許なかったので(そもそも信用できない…)ホテルに備え付けられていたメモに書いて元夫に渡しました。
病院に着いたであろう元夫からの連絡をひたすら待ち、、、
やっとかかってきた!ということで、病名は…
「マイコプラズマ?肺炎?らしい。感染するから本当は入院した方が良いらしいけど、旅行中という事で、ホテルでおとなしく過ごすようにって。できれば兄弟とは隔離してって。」
がーーーん

隔離って…ワンルームの小さなホテルの一室です。。。
とりあえず病名がわかってホッとしました。
ほどなくして長男と元夫がホテルに帰ってきて、
「夜中にご苦労様、ありがとう」
私1人では無理だったと思うと、少なからず元夫が同行した事には意味があったのか、と素直に感謝してました。
元夫も疲れたのか、長男と共にすぐに就寝。
…と、そこへきてまた携帯の非通知コール…
まさか、こんな真夜中に、息子の緊急搬送という事態に、そんな最中にやりとりしてたなんて、、無いよね、、、
非通知コールは鳴り止みません。
思わず手に取り、通話ボタンを押しました。
私「………」
相手「もしもし?もしもし?…あ、、」
元夫では無いとわかったのか、すぐにプチっと切れました。
はぁ、、、この高イビキかいている元夫のクビ締めたろか。
電話の声の主は、紛れもなく例の彼女。
それまでも何度も電話で話していたので間違いありません。
どこまでも逆に裏切らないダメ夫。
翌日はせっかくだからと少しランクアップしたホテルを予約していて、そこでのブッフェやプールも楽しみの一つでした…が、持参した水着も使わず、ホテルの室内でコンビニ弁当を食べ、、これでは下2人も退屈だろうとせめてこれぐらいは許して…とホテルのプライベートビーチを散歩。
その時の3人の子ども達。

隔離するにも状況的にできなかった3日間でしたが、下2人にうつることもなく、無事帰路に着く事ができました。
途中立ち寄ったお土産屋さんで購入した海葡萄。義両親へのお土産のはずが、まさか彼女の手に渡るとは。。。
支払いはもちろん、、、私。
続く…
さぁいよいよ佳境です。
この沖縄の苦々しい思い出を払拭するべく!元夫抜きでいつかまた4人で沖縄リベンジしようと固く誓い、機は熟したとばかりに行動に出ます。
行く末をどうぞ見守ってください
