つながる つなげる

✨🌈I can fly with you🌈✨

生まれた順番と性別2

2023-02-26 19:00:00 | シングルマザー
離婚を決意した時点で、
シングルで3人の子供達を育てあげるんだ!
という気負いがありました。

立派に…とまではいかないまでも、
シングルだからという理由で、子供達がやりたい事を諦めたり、不遇な扱いを受けたり、という事がないように…と、頑張っていたつもりでした。

そして何より、
「あそこはお母さん1人だからね…」
そう言われるのだけは意地でも避けたいと思っていました。

しかしながら、子育てがそう簡単にいくはずもなく、
あーちゃんが暴れる度に私が女だからなめられているのか、
父親がいたらここまで反抗しなかったのではないか、
いろんな事を考え、悩み、ストレスとなり、
血尿が出た時は、思わず"積木くずし"のドラマを思い出したりして、
あぁ、免疫力落ちてるんだなぁと情けなくなったり。

「そんなにこの家が嫌なら、
そんなにお母さんの事が嫌いなら、
お父さんのとこに行きなさい!!」

思わず口にしてしまった私の言葉を受けて、
愛犬ランと一緒に飛び出して行ってしまったあーちゃん。

あーちゃんの言葉遣いと声のトーンが変わると、
ランがソワソワしだします。ケージの中で暴れだし、ついには自力でこじ開けて、
私が何なのその態度は!とあーちゃんに詰め寄ろうもんなら、横からスッと入り込み、あーちゃんの前に立ちはだかります。
身を挺して守る、そんな気迫さえ感じるランの姿を見て、

ランがこんな風に守ってくれてる気持ちわからないの??と言ってもあーちゃんにはまるで響かず。

あーちゃんが飛び出すと追いかけるようにランも飛び出して行きました。

しばらく何もする気が起きず、、、
とりあえず実家に電話。
「また出ていったのよね。。。
私はランを探すから、あーちゃん探してくれますか?」

車で15分ほどの距離に住んでいる実家に応援を頼み、私は懐中電灯を持ってランを探します。

ランはバーニーズマウンテンとゴールデンレトリバーのミックス犬で、大型犬なので、
夜に突然目の前に現れて通行人や車の運転手を驚かせたら大変と思って、まずはランの確保を優先しました。

そのうち母から電話が入り、
「見つけた。今日はうちに泊めるから。」

こんな事の繰り返しでした。

なぜこうなってしまったのだろう。。。

仕事をしながら子育て、2匹の犬の世話に、週末はあーちゃんと次男くんの部活送迎。
1人で育てている以上、余裕がないのは当たり前だと思っていましたし、それを理由にしてはいけないと思っていました。

悶々と過ごす日々、そんな私を暗闇から引き上げてくれたのは、1人のママ友でした。

自分の家のゴタゴタを、人に話すのは、見栄やプライドが邪魔をして、なかなか簡単ではありません。

でも、彼女には、他のママ友とは違う何かを感じていたので、LINEで実情を打ち明けました。

彼女からの返信には、
「あーちゃんが二の次になっても良くない? 
良いお母さんでなくても良くない?
とにかく、あーちゃんは貴女の娘やけん大丈夫。
ちゃんとわかっとうよ。
ちょっと素直じゃないのはお互い様?笑
貴女の子だから大丈夫。」

そう言ってもらえて、フッと肩の力が抜けました。

私は母親である前に1人の未完な人間だから、と妙な開き直りもあって、
それからは、身構える事なく自然体で、売られたケンカは買い…
あーちゃんの反抗も次第に落ち着きだして、ピークを過ぎた感がありました。

そうこうするうちに、あーちゃんの進路を決める時期になります。

あーちゃん実は、あるスポーツ団体に所属していて、いろんな競技を体験する機会がありました。
そこで、事もあろうに次男くんと同じ路線を行くことになります。

つまり、これまでやった事のないスポーツをやりたくて、ここの高校行きたいですパターン!!

次男くんが良くて、あーちゃんはダメ、、と言う訳にいきません。
生まれた順番と性別で選択肢を狭める訳にいきません。

この経緯はまた別の機会にご紹介するとして、結果的にあーちゃんは自宅から300Km離れた高校で寮生活をする事になりました。

あんなにこの家は嫌だと叫び、
こんな家族と一緒にいたくないと泣き喚き、
だから寮生活を選んだのか?

そうではない事が私にはわかっていました。

あーちゃんが選んだ競技は、
女子のアスリートとして競技人口が少なく、女子部がある訳でもなく、
男子に混じって、男子と同じ練習メニューをこなし、本気でパリ五輪を目指せると考えての選択でした。

男の子には負けたくない。

生まれた順番と性別を恨んで卑屈になった私と違い、
それを逆手に取って邁進するあーちゃんには、ただただ脱帽です。

3人の子供達を育てて、まさか一番最初に末っ子あーちゃんが私の手元から巣立つとは思ってもなくて、旅立ちまでいろんな事で気を紛らわせていましたが、
入寮の日、荷物を搬入させて、門限ギリギリまで一緒に過ごし、
じゃあね、行くね、と娘を置いて発たなければいけない辛さ。。。

バックミラーで小さくなるあーちゃんが涙で見えなくなり、、、

それから帰宅までの300Kmは、
幼い頃のあーちゃん、
ママ大好きを連呼していたあーちゃん、
そしてお前なんか大嫌い!と睨み返したあーちゃん、
いろんなあーちゃんが一気に押し寄せて、
これで良かったのだろうか、
この道を選ばせて良かったのだろうか、
なぜこんなに早く手を離さなければいけなかったのだろうか、
なぜあの時ギュッと抱きしめてあげられなかったのか、
あーちゃんの心の叫びは間違いなく私への愛情確認だったはずなのに、
気づかなかった自分を悔やみ、
ずっと高速を運転しながら涙が止まりませんでした。

可愛い子には旅をさせろ

なかなか苦渋の選択です。

私だったら無理だわ、お母さんがすごいんですね、と言って下さる方もいらっしゃいますが、

たかだか15歳で、家を出てまでも自分はこの道に行きたいとそう決断できたあーちゃんがすごいのだと思います。

見出し画像は部活終わって疲れているだろうに、時間を見つけてバイトするあーちゃん。

用事で不在の次男は同行できませんでしたが、長男と2人であーちゃんの働く姿を見に行きました。

「"うるせー!黙れ!"って言ってたやつが働きよる。。。ちょっと感動やね」

当時父親代わりを意識していた長男の一言に、私も全く同感で涙腺ゆるみます。

バイト終わって帰ってきたあーちゃん、
「むくみ取れる漢方飲もうかな?」
そう言うので足揉んであげようか?と言うと、

「今日だけじゃなくて、むくむと走るの遅くなるんよね」

「二十歳過ぎてもまだ速く走りたいの?笑」

「後輩には負けたくないんよ」

あーちゃん道、まだまだ快進撃続いています。

〜つながる つなげる〜

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生まれた順番と性別

2023-02-25 15:30:00 | シングルマザー
今週末は久しぶりに子供達の住む川崎で過ごしています。

移動の新幹線はまぁまぁな満席具合で、途中京都から乗ってきた学生さん?は座るや否や、テーブルを出して勉強を始めました。

正しく、寸暇も惜しんで… の状況。

大学入試、二次試験かな?
頑張れ頑張れ!
その努力は決して無駄では無いからね。

ふと、自分の受験を思い出しました。
私自身は高校3年生の3月まで受験があり、

4月、なぜ私はここにいるんだろう?
という虚無感、挫折感の固まりで短大の入学式に出席していました。

あれだけいろんな事を我慢して勉強してきたのに、
最後の最後まで受験生だったのに、
昨秋に推薦で決まって自由を満喫していた女子と、なんら変わらない進路に、少々投げやりにもなっていました。

そして、この時ほど生まれた順番と性別を恨んだ事はありませんでした。

子供の時からずっと男の子に生まれたかったと思っていました。

お転婆な事をすれば女の子のくせにと言われ、
兄や弟は帰りが遅くなっても怒られないのに、私ばかり門限に厳しく、
面白いテレビを見ていても、
家事を手伝いなさい、と私だけ呼ばれる。

そして、大学受験においては、
自宅から通える地域限定で、
私立大はもちろん浪人も不可。
滑り止めで受けて良いのは地元の短大のみ。

なにくそ根性で頑張りましたが、
願い届かずでした。

ちなみに、兄も弟も、県外の大学へ進学しました。
4世帯となった家庭の経済状況を考えると、仕方のない事だったかもしれません。

そんなこんなで短大を卒業し、就職して、
この春、勤続30周年を迎えます。

入社した当時を振り返ると…
時は1993年。
ちょうどJリーグが発足した年でもあり、
バブル崩壊後の就職氷河期真っ只中でした。

加えて私が生まれた年は第二次ベビーブーム世代。

2022年の出生数が80万人を割る…という中で、
私たち世代の人口は、軽く200万人越えです。

当然の事ながら、受験も就職もかなりな競争率となり、
浪人しようもんなら、さらに倍率厳しい世界に飛び込む事を余儀なくされました。

という事で、
「短大に行ってて良かっただろう。
就職できてなかったかもしれんぞ」
とは父の弁。

「違う道があればその道もまた正解だけどね」
と私。

たられば…のしょうもない会話です。

実際、30年勤められた会社があったので、
3人の子供達を育てられた事を思えば、そこは感謝です。

さて、この生まれた順番と性別で、
私以上に固執し、大いに反抗しまくったのが、、、

娘のあーちゃんでした。

ちょうど中学2年から中学3年、
14歳の多感な、ある意味真っ当な成長でもありますが、
当時は本当に親娘共々苦しかったです。

生まれた順番はどうやったって変えられないの!!
受け入れて、なにくそ根性で生きていくしかないの!!
悔しかったら同じ土俵で闘えるもので勝ちなさい!!

反抗する度にそう言い放っていました。

なぜ私ばっかり‼️

毎日毎日悔しさを全面に出して、体当たりで反抗してきました。

私も同じ思いをしてきたので、
痛いほどあーちゃんの気持ちはわかりましたし、長男、次男にも家事をさせていました。

それぞれ「なんで俺ばっかり…」の時代を通過しての今であり、その事をあーちゃんに説明しても、
今、目の前にある事実だけがあーちゃんの事実なのですから、受け入れられず…

部活やバイトでお兄ちゃん達が帰ってくるのは22時過ぎ。
家事をあーちゃん1人に頼らざるを得なくなると、
その都度「なんで私ばっかり!!」と家を飛び出していました。

私は、私自身の兄弟の反抗期もみてきましたし、
長男、次男の反抗期もそれなりに
「クソババァ」呼ばわりされた時期を経て、
ある程度免疫がついていたつもりでしたが、
あーちゃんは、、、それを上回る激しさでした。

例をあげると、
子供がいる家の障子紙が破れるのはご愛嬌というものですが、
あーちゃんは、障子紙はもちろんの事、
骨組みをも破壊していました

それは困るとストレス発散用にエアーサンドバッグを購入すれば、
そこには私の似顔絵が貼ってあり、
もちろん顔はグチャグチャに破れていました

私に対しての暴言は日常茶飯事。
加えて学校からの呼び出し、
部活退部勧告、

長男、次男も見かねてあーちゃんに注意すると、

「お前に言われたくないったい!」

「なんやその言い方は!」

激しい喧嘩に発展する事もしばしば。
しかもあーちゃん、なかなかのスポーツウーマンだったので、
腕力も脚力も?対等にやり合おうとして、
手加減していた長男も、真っ当にパンチをくらうと、さすがにキレて本気を出す…
もう収拾がつけられません。

私はとうとう言っては行けない一言をあーちゃんに発してしまいました。

「そんなにこの家が嫌なら、
そんなにお母さんの事が嫌いなら、
お父さんのとこに行きなさい!!」

父親との面会交流を拒んだ娘に対して、
あるはずのない選択肢をぶつけてしまいました。



つづく。。。

見出し画像は一心同体のあーちゃんと愛犬ランです。
あーちゃんの心のざわつきを瞬時に理解し、共感し、一緒に家を飛び出して…
この2人の夜の捜索が大変厄介なのでした。。。

〜つながる つなげる〜
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あーちゃんの涙2

2023-02-23 10:30:00 | 日記

「あーちゃんが悲しい時に一緒に入れてよかった。」

「あーちゃんもママがいてくれてよかった」

子どもが悲しんでいる時、ある程度大きくなれば、自分でなんとかしなさい、と心を鬼にできますが、

小学1年生はできればフォローしてあげたい。

冒頭のセリフはそんなことを実感した前回のblogからの抜粋ですが、これには伏線がありまして。。。

当時のblogの題名「大泣きのあーちゃん」より・・・

         

家に帰るとまず子供たちの宿題・プリント・連絡帳に目を通します。

昨日は・・・
あーちゃんの連絡帳に珍しくメッセージが書かれていました。

「今朝はお茶のことで大泣きの顔で登校しました。
教科書など濡れているのでよろしくお願いします」

んっ?
あーちゃん、泣いたの

「あのね、朝ね・・」と言い出したところで

長男、次男がすかさず、
「あーちゃんが先に行けっていったんやけん!」

と、待っててあげなかったことを怒られまいと予防線を張っている。

話を総合すると・・・
あーちゃんの水筒の蓋がしっかり締まっていなかったようで、
ランドセルの中にいれておいた水筒からお茶がもれており
ランドセルから滴り落ちるお茶の水滴であーちゃん気付く・・・

途端にどうしたらいいかわからず大泣きに

「それで、パパはその時いたの?」

「うん、パパに途中まで車でおくってもらった」

そこで次男くんの解説・・・

「あーちゃんがね、先に行けって怒るけん先に行ったのに、
僕、大丈夫かな?って信号青になっても渡らないで待ってたのに、
来ないから歩き出したら、あーちゃんお父さんに送ってもらって、先に友達といきよった。。。僕教室入ったの最後やったのに」

仕事から帰ってきた夫にも話しを聞いて、
おおかた見えてきた…。

お茶でずぶぬれになった教科書、ランドセル・・・
どうしたらいいかわからず

でもお兄ちゃん達が学校に遅刻したら大変!と”先に行って”と言いつつも、
1人では学校も行けないし

そこへ大きな泣き声を聞きつけて、
近所のお母さんが我が家へ送り届けてくれました。

ちょうど夫が出勤しようとしていたところだったようで、途中まで送ったとの事。

みんなの話を聞きながら、私が専業主婦のお母さんだったら、
近所のお母さんに助けを求めなくとも、
お父さんに送ってもらわなくとも、
母親の私がちゃんとフォローしてあげられただろうに…

泣き顔のあーちゃんを思うと胸が痛みました。

出勤前の時間に余裕のない夫の慌て様を想像すると、申し訳なさがこみあげてきました。

妹を心配して指示した長男や、
登校時間ギリギリまで待っていた次男の心中を察すると、
ごめんね&ありがとうが交互に溢れていました。

そして何より、その朝の出来事に
家族の中で自分だけが関われなかった疎外感が押し寄せて…

とてもいたたまれなくなっていました…

その思いを埋めるべく、晩ご飯を早々に終らせて、
濡れて重みを増した教科書に一枚一枚アイロンでプレスしました。

長男「お母さん、全部すると?」
母「だって明日いるでしょ(^_^)」
次男「お母さん、頑張って」
母「ありがとう(^o^)」
「教科書波なみになってるね…

母「大丈夫よ、ママがアイロンかけながらおまじないかけてるから(^_-)」

そして子供達が寝静まって、
ただひたすらにプレスしながら、国語の教科書を一枚一枚めくる…

毎日何気なく片隅で聞いていたあーちゃんの“音読”。
こんな文字の配列なんだ…
こんな挿絵がついていたんだ…

しかも実は長男も次男も同じ教科書を使っていたはずなのに…

“知らないことだらけ”に、今回の一連の出来事は、
皆が色々大変だったこの出来事は、
本当は私への警告と罰だったんだ… 

子供達の学校での出来事への関心の薄さ… 

宿題チェックのいい加減さ…

母親としての役割…


ただひたすらに一枚一枚プレスしました。
時計は23時を回っていました・・・

 が、何で4冊もあるんだよ~

だんだん面倒くさくなってきた・・・

やっと国語が終わったところで
残っている3冊の教科書に目をやる・・

はぁ~あと2日たてば夏休みなのになぁ・・

ふと今週の時間割りを見に行く……ムフっ
今週はもう「書写」も「音楽」もない=9月まで使わない

アイロン台に教科書たちを並べて、一方から扇風機をあてました
フフっ 乾いたページからめくれていく

とりあえず国語・算数さえ復旧すればよかろう

翌朝 

「ママ!!全部乾いと~ありがとう

(いえいえ、どういたしまして

それを見ていたお兄ちゃんたち・・・

 長男「俺達もさぁ~、雨で濡れてブヨブヨなったこととかあるやん?」

次男「僕なんか教室のロッカーの上に先生が並べてくれたけん。自然乾燥ぜ。」

母「そんなこと言わんけんわからんやんね。」

その日のあーちゃんの連絡帳に目を通す。

「“お母さんが一枚一枚アイロンかけてくれたと”と話してくれました。
お母さんの優しさがとてもうれしかったようです」

フフ、半分は扇風機の優しい風なんだけど

これで来週のあーちゃんの個人懇談、つかみはオッケー

一晩寝たらケロッとできる性格でよかった~

        

当時のblogでは、落ち込んだ私も立ち直りが早かった・・と思っていましたが、

何年経っても、いまだにこの時のエピソードは心のどこかで疼いています。

大泣きしていたであろう娘を抱きしめてあげることができなかった・・・

今、”ブラッシュアップライフ”というテレビドラマが放送されています。

"自分の人生の記憶を持ったまま"、繰り返し生まれ変われるという物語ですが、

自分の人生を繰り返すことができるならば、間違いなく、2009年に戻って、この日私は年休を取るでしょう。

その前に、、水筒の蓋はちゃんと締めましょう、、という話ですね。。。

見出し画像は、以前にも使用しましたが、当時参観等で年休を取った日しか見る事が出来ない子供達の登校の様子です。

出勤で1番早く家を出ていた私は、子供達に行ってらっしゃいを言える日が年休の日しかなくて。

貴重な一枚、残しておいて良かった。。。

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あーちゃんの涙

2023-02-22 12:30:00 | 日記
子供達が小学生の時、長男、次男と少年野球チームに所属していたので、土日、祝日、ほぼ朝から終日野球三昧でした。

あーちゃん1年生の時は、長男6年生で、
最後のリーグ戦、大会が目白押し。

加えて父親はコーチ、私はお茶当番・スコアラーで、終日チームと同行。

あーちゃんもせっかくのお休みなのに、
仕方なく野球に付き合わされる。

そんな中、同じように同行するしかない女の子達が何人かいて、
その子達と遊びを見つけては時間を潰してくれていました。

そんなある日の出来事です。
以下当時のblogより

         

小学校に入学してすぐの頃は、
学校で泣くこともありましたが、
今は人前で涙することすら抵抗を感じているあーちゃん。

家では別ですけどね

先日、あーちゃんお友達の中で仲間外れにされちゃいました。

相手は五年生、四年生の上級生達です。

野球の試合会場に着いた時、
既にお姉ちゃん達ワンボックスカーの中で
何やら楽しげに遊んでいました。

スライドドアを開放して、
お店屋さんごっこかな?
トランプかな?
遠くからは分かりませんが、
いつものメンバーがその車の中にいるのが確認できました。

あっ!あそこにいた!
あーちゃん嬉しそうに駆け寄って行きました。

すると、あと5メートルかな?というところで、
スライドドアがゆっくりと閉じていきました。

あ、嘘っ…

現場を目撃した母としては、ちょっとした衝撃と共に一気に突撃モードでしたが、

あーちゃん、なんでもなさげを装い、くるっとUターンして
私の元へ歩み寄ってくると、

「あーちゃん、ママとおる

そう言った瞳には既に沢山涙がたまっていました。

いつも一緒に遊んでいるのに、

今日も一緒に遊べると思っていたのに、

"入れて"すら言うタイミングを与えてもらえず、
ブロックされてしまった…

ギュッと抱き締め、

「でもね、あーちゃん、あれは絶対やっちゃダメなことよ。
ママ見てなかったらなんも言わんけど、見てたんだから注意するよ!」

上級生が一年生にすることか?と、
もう今にも怒鳴りこみに行きたいところを
グッとこらえてあーちゃんを慰めていたら、

「絶対言わんで!お願い!
家族にも誰にも何も言わんで」

必死にお願いするあーちゃんの気持ちを察し、
とりあえず私と一緒に過ごしていたら、
仲間外れにした1人が車から降りて駆け寄ってきました。

私から見えていたということは、
彼女達の視界にも私の存在は認識できていたはず。

それがわかった上で意地悪したのだから上等じゃんっ!(`へ´)

かなり息まいてましたが、あーちゃんに懇願されて引き下がったわけで…

「あーちゃんも一緒に行こう」

お友達が言いました。

駆け寄ってきた子は主犯ではないにしても、よくそんな平気で声かけられるわねっ!と怒りおさまらないのは、
了見の狭い大人の私。

「あーちゃんどうする?」

行きたくないなら行かなくていいのよっ、
いいえ、行くもんか!と言ってちょうだい!…
願いも込めて聞いてみると、

「行ってくる!」

そう駆け出して一緒に行ってしまった…

ポツリ残された私。

本人としては、つまらぬ意地より、
声をかけてもらった嬉しさのほうが勝ったに違いないのだけど…

母としては悶々とした時間が過ぎ………

だって、悲しげに涙する姿がずーっと脳裏から離れないんだもん

意地悪をされた時のこと、
大人になってもなぜかその相手やシチュエーションは結構事細かに覚えてたりして…

あーちゃんは、その後も何もなかったように一緒に遊んでいます。

他人の事にはお世話焼いたり、
思いやることができる正義感の強いあーちゃんですが、
自分のことではやっぱりダメージ大きかったんだろうなぁ…。

これからの人生に待ち構える色んな出来事にも
上手に自分の中で処理できる術を身につけて欲しいと思います。

次同じシチュエーションを見つけたら、もぅ黙ってないけどね。

その日、その場に居合わせられたこと、
その瞬間に抱きしめられたことが、
母親として救われた気がして、

「ママ、あーちゃんが悲しいときに一緒に入れてよかった

そう言うと、

「あーちゃんも、ママがいてくれてよかった」

と返してくれました。

駆け寄ってきてくれた子も、勇気がいっただろうと思います。
あーちゃんの記憶が悲しい思い出のままにならなくて良かった。

           

そんなあーちゃん、
高校は親元を離れて寮生活を送っていました。

3年生になって、退寮する時に、
仲良しの寮生2人と、同部屋の子に選別の品を贈りたいというので、
部活で使えるタオルを4つ買って持って行きました。

タオルは2種類で、包装紙にシールで目印をつけてくれていました。

「あーちゃんもおそろが良いと思って
4つ買って来たよ。
青と白とあるけど、誰にどの色にする?
メッセージカード貼ってね。
そしてあーちゃんはどっちにする?誰とおそろにする?」

するとあーちゃんは、

「メッセージカードは渡す時に添えるよ。
その時手に取ったものと残ったものがお揃いだから、誰とお揃いかはお楽しみ。
私の分も買って来てくれてありがとう」

サラッと答えたあーちゃん。
思わず言葉に詰まった私。

恥ずかしくなりました。

そうだよね。
みんな仲良し、誰と特別って無いよね。

あーちゃんの方がはるかに大人に感じました。

兄弟の中で学校からの呼び出し率No.1でも、
ハンパない反抗期を過ごして来た日々も、

人を思いやれる大切な気持ちをちゃんと育んでくれていたことがわかっただけで、
全てチャラです。

むしろ私より立派に育ってくれていた事に感謝。

見出し画像は大学の寮に入寮する時の様子です。
すっかり後ろを振り向く事もなくなり、、

あーちゃん道から教わる事はまだまだ尽きません。
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祝!30周年

2023-02-19 18:00:00 | 日記
この春、勤続30周年を迎えます。

それを祝して、同期と記念登山に行ってきました!

同期がガイド役をかって出てくれ、
冬山登山は初体験でしたが、
それはそれは予想以上に、期待以上に、
素晴らしい光景と、忘れられない体験とで、
素敵な記念登山となりました。

早朝に家を出て、近鉄御所駅に集合です。


久しぶりの登山にウキウキ。

大阪で1番高い山、金剛山。
標高1125メートル。
寒波が来ると山頂は雪景色、樹氷も見どころの一つらしいです。
登山者数は1月が最も多く、冬に人気なのも頷けます。

同僚が、アイゼンを貸してくれて、準備万端!

たくさんの登山ルートがある中で、
今回はもみじ谷コースに挑戦。

いざ出発!
最初は仕事の事や、30年前の事など、他愛も無い会話をしながら和やかに歩き、、

なだらかな林道を抜けると、本格的な登山道に突入。

だんだん無口になりますが、
森林浴を浴びながら、静寂の中に響く川のせせらぎが何とも心地良い。。。

麓にも少し雪や氷柱が残っていて、


沢に沿って歩いていると、堰堤が現れます。
(写真撮り忘れてました)
これがこれから6つ続くよー
という事で、更に気合いを入れて!

2つ目あたりで、暑くなり、上着を1枚脱いで…

だんだん雪道になってきたので、
滑らないように先導してくれる同僚の歩いた足跡を辿り、
下ばかり見て必死について行くと、

すごーい!!

もう1人の同僚の声で初めて顔を上げると、

6つ目の堰堤で魅せてくれた見事な光景。



一部溶け始めてはいるものの、初めて見る氷瀑にしばし言葉を失い。
自然が生み出す美の結晶にひたすら感動

連れてきてくれた同僚に何度もお礼を言って、、、

冬登山の魅力、初めて知りました。

山頂へはここから更に険しくなります。
滑落しそうな場所も、雪道なので更に注意を払い、

しばらく行くと、もみじ谷コースのもう一つの目玉というドラゴンの形をした流木がお出迎え。



2本のツノや、目のところに石をあてがわれてなかなかリアルです。

龍神様と思える佇まいに、思わず登山の安全を祈願します。

この先から急激に辺りが冷んやりして、山道もアイゼン無しでは厳しくなり、
途中で装着。

ここで小休止していたからか、
どこからともなく野鳥が周りに寄ってきました。


同僚がリュックからナッツを取り出し、
小さく砕いて、

手出してみ!

えっ?そんなんで来るん?
半信半疑でナッツを掌に乗せ、手を差し出してみると、



可愛すぎなんですけど〜

こんな体験、何のご褒美ー?と1人でキャッキャ言っていると、

そりゃ勤続30周年やろ!

ほんと、よく頑張ったよね、私たち。

アイゼンでしっかり一歩一歩踏み締めながら、山頂まであと一息!



ここを抜けると、ようやく山頂に到達!
ギリギリお天気もってくれて良かったです。



途中でワイワイ写真撮ったり、休憩しつつでしたが、2時間弱で登頂。

登山スタンプなるものがあり、回を重ねる毎にスタンプを増やし、バッジを貰えたりとちょっとしたモチベーションに繋がります。
200回、500回…と常連さんは名前のプレートが掲げられていて、
回数登山の愉しみ方もあるようです。

最高峰に位置する葛木神社にお詣りして、


帰りは違うルートで。 
ここでもまた、餌付けスポットが…




帰りは雪道もそんなに多くなく、ぬかるんではいましたが、お腹も減っていたので、
何気に早歩きで、何食べる〜?と花より団子状態に

ガイドを務めてくれて、お薦めの絶景スポットをサプライズで魅せてくれた同僚には心より感謝です。

昨年、友人との悲しい別れに直面し、
また会えると思っていた当たり前が、当たり前ではない事に気付かされ、
他に先約がない限り、声をかけてくれること、誘ってくれる事へは、基本参加するようにしています。

その結果、今回、冬の新しい愉しみ方を知る事ができたので、友人にも感謝です。

とても素敵な30周年の記念行事になりました。

次男が大学卒業するこの春、自分へのご褒美も何か考えてみようかな?


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