Team Land Cruiser TOYOTA AUTO BODYのブログ

ラリー参戦活動の模様や、その他関連情報をお届けします。

ロードブックって難しい

2021-03-19 17:00:00 | その他

皆さんこんにちは、TLCの角谷です。

 

今回は、ナビゲーターが使用するロードブック(コマ図)についてのお話させていただいます。

 

いろんな方に、ダカールの話をさせていただくと、必ずと言っていいほどナビゲーションについて聞かれます。

 

「道がないのにどうやって指示出すんですか?」とか、「迷ったらどうするんですか?」などなど

なので、お話するときにはナビに借りたコマ図を持参して、現物(ロードブック)をお見せする様にしてます。

 

そこで一番困るのが、「これなんて書いてます?」・・・です。

 

三浦DRが一緒だと、彼はナビ出身なので細かく答えてくれるのですが、いないときは・・・。

「暗号みたいでわかんないですよね―、ナビゲーターってすごいですよねー」というフレーズでなんとかその場を乗り切ります。

 

しかし、せっかくなので伝えたい!っということで、ブログの記事として取り上げさせていただきました。

今回は、昨年の唯一の海外テストとして選んだ「アンダルシアラリー2020」のロードブックを使って少し解説したいと思います。

 

2回かに分けてブログで解説したいと思いますが、まずは初級編として、

ビバーク(キャンプ場)から競技スタート(リエゾンからDSS)のところまでを解説したいと思います!!

 

まずはこちら↓↓↓

このような記号一覧がありまして、ナビゲーターになるには絶対的な条件として、それぞれの記号の意味を覚えなければいけません。

※ちょっと見にくいですが、記号の横の文字は、左からフランス語、英語、スペイン語となってます。

 

次にロードブックの構成ですが、大きく3つに分かれています。

・左の枠がスタートからの距離(単位:km)で、小窓の数字は1つ前のコマからの距離、大きな窓はスタートからの累積の距離を表しています。

・真ん中の枠は、路面の状況や向かう方向などの情報が記号で表されています。

・右の枠は、それ以外の補足情報(制限速度など)が記載されています。

・特に重要な情報には色付けされていて、ナビゲーターは瞬時に判断するための工夫も施されています。

 

それでは、ビパーク(キャンプ地)から競技スタート地点まで私角谷がナビゲートしていきます。

 

まず1枚目

・スタート地点からピスト(未舗装路でワダチがついている道)を100m走るとゲートバリアがあり、越えてすぐのピストを右へ

・1.14km走るとロード(一般道)があるので右へ

・1.65km走るとSTOPの表示があるので左へ

・4.39km走るとガソリンスタンドがあるので通過

・0,44km走るとラウンドアバウトがあり、「ANTEQUERA(アンテケラ:スペインの都市名)」方面へ

 

次に2枚目

・2.27km走るとガソリンスタンド(REPSOL:企業名)があるので通過

・3.56km走ると立体交差があるので、「UBRIQUE(ウブリケ:スペインの都市)」方面へ

・4.11km走るとラウンドアバウトがあるので、360m先の2つめのラウンドアバウトを「PUERTO SERRANO(プエルト・セラノ:スペインの都市)」方面へ立体交差をくぐりセビージャへ

・14.39km走るとガソリンスタンドがあり、通過

・5.92km走るとWAY POINT ECLIPSEがあり、分岐を右側へ

 

続いて3枚目

・1.22km走るとラウンドアバウトがあるので、2つ目を選択、速度制限があり時速50km/h

・0.27km走るとBARがあるので、通過

・0.11km走るとラウンドアバウトがあり2つ目を選択

・0.31km走ると競技前の最後のガソリンスタンドを越え十字路を左へ

・0.19km走ると、左に曲がるロード(道路)があるが、曲がらずまっすく

 

4枚目

・0.65kmにラウンドアバウトがあるので、1つ目を選択

・0.72km走ると橋があるので、くぐって道なりのピストを選択

・0.60km走るとY字を左側へ

・0.08kmでリエゾン終了 制限速度ゾーンも終了

 

ここでリエゾン終了、次から競技スタートになるので、・・・次回へつづく

 

 

みなさん、どうでしたでしょうか?

コマ図にはこのような情報が入っております。

 

実際には簡単な情報、たとえは「ガソリンスタンドの横を通過」なんかは、ナビゲーターはドライバーには伝えず、その次のコマの情報を伝えたりするそうです。

逆に絶対に伝えないといけないのが「!」このビックリマークで、このマークがあるところを見落とすと、リタイヤになったり、場合によってはケガなどの大きなアクシデントになることもあるそうです。

 

今回はリエゾン(移動区間)だけなので、道(ロード)があるところがほとんどで理解しやすかったですが、次回はいよいよSS(競技区間)に挑戦してみます!

枚数もたくさんあるので、次回は上級編として、複雑そうなのをピックアップしてご紹介したいと思います。

 

それにしても、このロードブックを荒れた路面を走行中に観てるなんて、クルマ酔い確定ですね (T_T)

※ちなみに三浦DRは、生まれて一度もクルマ酔いを経験したことは無いそうです。

 

最後までご覧いただきありがとうございました。

 

=============================================================
★TLC オフィシャルウェブサイト https://www.toyota-body.co.jp/dakar/

★TLCオフィシャルFacebook http://www.facebook.com/TeamLandCruiser

★TLCオフィシャルInstagram https://instagram.com/tlc_tab/

★TLCオフィシャルYouTubeチャンネル https://www.youtube.com/channel/UC10HiKoepJGoKOwGn0E8FKg
=============================================================

 



最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。