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鳥羽で発見された大型草食恐竜化石についての調査研究や催し物の紹介をお知らせします。
担当 鳥羽恐竜研究振興会

恐竜発見ニュース 恐竜の巨大足跡

2009年10月20日 | 研究レポート
恐竜の巨大足跡  フランス 直径1.5メートル竜脚類か

 仏国立科学センターはこのほど、ジュラ紀後期の約1億5千万年前の恐竜のものと見られる直径最大1.5メートルの足跡が、仏東部のジュラ山脈沿いの高原で今年4月に見つかったと発表した。これだけ巨大で保存状態の良い足跡の発見は世界的にも珍しいといいます。

 足跡の主は竜脚類の草食恐竜とみられ、体長25メートル以上、体重は30トンから40トンだったと推定されています。見つかった足跡は約20個。この一帯は当時、温暖な沼地だったと考えられ、さらに多数の足跡が付近に埋まっている可能性があります。
(パリ=時事通信)2009/10/

恐竜発見ニュース

2009年10月20日 | 研究レポート
98年発見の草食恐竜、新種 国内4例目の認定

石川県白山市桑島の白亜紀初頭(約1億3千万年前)の地層「桑島化石壁」で1998年に見つかった草食性恐竜の化石が新種の恐竜として米国古脊椎動物学会の専門誌で報告された。白山市教育委員会が5日発表した。国内の恐竜化石が新種として認められるのは4例目という。調査した大橋智之東大特任研究員(古脊椎動物学)と英国人研究者が連名で論文を発表した。学名は「アルバロフォサウルス・ヤマグチオウロム」
地元で長く化石調査に貢献してきた県立白山ろく民俗資料館館長の山口一男さん、調査補助員の山口ミキ子さんにちなみ命名された。

化石は98年、トンネル工事で掘削した石を調査して見つかった。縦約10センチ、奥行き約5センチの石の中に、あごの上下部分と歯、目の周りの骨など11個が含まれていた。歯は鋭く突き出し、細い筋状の線が刻まれていた。恐竜の全長は約1.3メートルと推定される。
 当初は小型の鳥脚類(二脚歩行の草食恐竜)と考えられていた。しかし、葉の表面の膨らみが、イグアノドンなどの鳥脚類と、トリケラトプスなどの大型で四脚歩行の角竜類のどちらにも似た形状だった。鳥脚類、角竜類がそれぞれ特徴的な姿に進化する以前の古い姿を残した恐竜と判断したという。
 
国立科学博物館の真鍋真・研究主幹(古脊椎動物学)は「角竜類は鳥脚類から分岐して、ジュラ紀後期から白亜紀前期(約1億6千万年~1億年前)にアジアで生まれたというのが有力な説。今回の新種発見は、その枝分かれの解明に役立つのでは」と話している。

朝日新聞 2009/9/29より転記