一番大好きな馬！

私は超絶へたくそですが、いちおう・・・いちおう馬に乗れます。病気をしてからは体力もないですし力もないので本当にごくたまに皆さんの部班（何人か列を作って乗る事）に混ぜていただいております。しかも途中リタイアオッケーとの条件ものんで頂いています。

部班と個乗（一人で馬に乗る事）どちらが楽かというと、断然部班です。馬は前の馬についていくので、的確な指示が出せなくても動いてくれるんです。もちろん馬によってはそれでもいう事を聞かない事がありますが、一人でじたばたするより楽です。

茨城県は乗馬クラブがたくさんあります。千葉県も多いです。選び放題です。有名どころ・・・全国的に展開してるところ・・・より、私は個人で経営しているところが好きです。有名どころだと、部班もまあたくさん人数入れてしまいますのでさながらメリーゴーランド！！楽でしょうけど面白さは半減です。

私のお気に入りのクラブはもちろん個人経営です。実ははじめて馬に乗ったのがこのクラブです。その時は、馬も数頭しかいなかったんですがいまや規模が大きいです。クラブハウスも立派です。しかもお安い！そしてお馬さんみんな調教もばっちりです。

はじめて乗ったのはノースウイングというサラブレッドの白馬。はじめての私を優しく乗せてくれました。しかも障害飛越も上手でバンバン飛ぶ子。こういうマルチな子は貴重なんだよ、大事だよ。クラブをはじめたばかりのお父さんが優しく言いました。今思うとほんとうにすごい子です。障害飛越は勢いがないといけません。勇気があって、前へ前へ進む。要するに初心者ではとうていおさえきれません。ところがノースウイングは初心者に優しく、障害も上手。とってもいい子です。ただ、残念ながらがんでして、いまはもうこの世にいません。

私の今のお気に入りはチャー君です。サラブレッドの男の子。去勢してあります。栗毛でお顔の模様が個性的。

はじめてチャー君に出会った時、小柄だな、重い私で大丈夫かな、と感じました。馬格があんまりよくなかったんです。乗ってみてびっくり。へたれな私を落とさないように細やかな気遣いが出来るすごい子です。しかもインストラクターさんの指示する言葉をみんな覚えています。本当は騎手の指示に従わせるのがいいんですが、もはやリハビリの私にはありがたいことです。

ある日、チャー君インストラクターさんの指示に従いません。実は私、あまり体調がよろしくないのに乗りに来ちゃって体が付いていきません。チャー君察知してくれまして、私のじたばたに付き合ってくれていたんです。インストラクターさん、チャー君になにか言いたげです。このままではチャー君叱られてしまうかもしれません。
「ごめんなさい、チャー君全然悪くないんです。私のことを気遣ってくれたんです。だから叱らないであげてください、お願いします。」
と謝って、その日は途中リタイア。お手入れは心を込めてしました。そして、体調よろしくないときに無理しないようにしようと決めました。
・・・よかった、チャー君怒られませんでした。
チャー君にはファンがたくさんいます。今度はドレッサージュのご指名です。ドレッサージュは馬場馬術のことで、騎手の細かい指示しかもわずかな指示で的確な動きをしなくてはいけません。チャー君これもまあちゃんとこなすんです。私よりずっと上手な人が乗っても大満足。すごい子です！
・・・もちろん、ファンが多いからと酷使はしません。チャー君大事な子だもんね。みんなの大事な子。

チャー君のお父さんやお母さんの顔を知りたくて血統を聞いたところ、分からないそうです。ままあることです。サラブレッドは競走馬でなくなれば血統なんて意味がないですから。このクラブができたとき、やはり栗毛のすてきな女のお馬さんがやってきたんですが、なんと肉屋さんから買ってきたそうです。マリアちゃんというすてきなお名前をもらって幸せになりました。

乗馬を安価に覚えるには、新聞社のカルチャーセンターがおすすめです。時折広告に混じって案内が入ると思います。スポーツのカテゴリーか、提携教室のカテゴリーに乗馬教室があるはずです。１０回コースをこなせば、軽速足まで覚えられます。あとはきままにいろんなクラブをビジターで回っていれば、それなりに乗れるようにはなります。そのうち安くていいところが見つかるかと思いますので、自分のペースで進めばいいと思います。私がそうでしたから。

チャー君、お父さんさえ分かればなぁ。そうしたら、同じお父さんの子で競馬で走らなかった子も、どこかの乗馬クラブで引き取ってくれるかもしれません。

ちなみに、乗馬をはじめてかたこりが全くなくなりました。肩の力を抜くのが大事だったりするんで、それを覚えたらかたがこらなくなりました。健康にはいいようです。

オウム病あれこれとシリウスのおやつ

じつは不幸がありまして、遠方・・・八重の桜でにわかに有名になったところまで行かねばならなくなり、さすがに運転危ないよ雪も降ってるし・・・とのことで雪道の運転に慣れている弟がわざわざ来て父とともに出かけてゆきました。

帰ってきた弟は、疲れて寝ておりました。しかも寝ながらレイ君の頭をなで続けるという超絶な技を編み出しておりました。実はレイ君ワルですから、なでてとかわいいふりして人を誘っては隙を見てがぶっとやるし、私がなでていても「角度が悪い！」「あなたテレビを見て息子をないがしろにするんですか？」とかともかく注文が多いです。寝ながらなで続けるなんて考えもつきませんでした。それをいともやすやすとこなす弟。レイ君もうっとり。まあこれは教えを請わねば・・・と思っていると、父がぷりぷり怒っています。なんだかわけがわからないままおりますと、父が私に言いました。
「レイ君を見せたら、あのジジイオウム病になるって騒ぎやがって頭にくるっ！！でうちの娘はちゃんとレイ君を専門の病院に連れて行くしそれなりの知識もあるって言ったらバカにするしもうあのジジイ許さない！！」


・・・よく訳が分からなかったんですが、父の携帯の待ち受けがいつのまにかレイ君になってました。メールもできない父なのに待ち受けがレイ君。たぶんそれをみせて、レイ君のおしゃべりの自慢などしたんでしょうね。それでオウム病がとけちつけられて私のこともコケにされ、それは面白くなかったでしょう。もちろん、家族にはオウム病の怖さと基礎知識の話は一度しました。きっと詳細は覚えていてくれなかったと思います。しかし父は父なりに説明してくれたんでしょう。もうそれだけで私はすごくすごくうれしかったし、レイ君をとっても大事にに思ってくれているのが分かったので大満足です。
「まあ・・・棺桶に片足突っ込んでるんだし、お葬式には行ってさ、骨拾いぐらいはしてあげてよ。」
なお、弟の超絶神技は、
「ああ、なんかなでてほしくて騒いでたからなでてたら寝ちゃった。」
とのことです。ちなみに弟は大型さんを飼育したことはありません。レイ君とはもちろん顔見知りです。だからがぶりの可能性もよく知っています。私はやはり未熟者ですね・・・。

こんどは母がぷりぷりしていますよ。手には犬のおやつ。いったいどうしたことでしょう。
「このおやつなんだけど、わざわざ買ってきたのよ！」
ありがたい話です。お礼を言わねば。
「ありがとう。もしかして、シリウス食べなかった？」
「ちがうのよ！国産のね、低カロリーで」
びっくりしました。ここまでこだわってくれてるなんて。カロリーの話は一度、コーギーは太ると背骨にうんぬんのお話はしました。それを覚えていてくれただけでもうれしいですし、さらに国産にこだわってくれるなんてありがたいです。・・・話は続いています。
「一本で満腹って書いてあるのよほらほら！！しかももちもちながもちって！！！」
パッケージを押し付けられました。はい、母上、間違いございません。
「シリウスあっというまに食べちゃったのよ！しかも三本食べてまだ足りないって！においかいでみて？おいしそうでしょう？でもね、あっというまにすんごい勢いで食べちゃったのよ！！」
・・・。
「ええと、ながもちってどうよ？って事？」
「そうそう！！ちょっと一本やってきてよ。ほんとすごい勢いで食べるから。」
もはやカロリーのお話はぶっ飛んでいますが、母がいうんだからシリウスに一本あげてみないといけません。シリウスもううはうはです。あのおいしいの、またもう一本もらえるんですから。そりゃあもちろんあっという間に食べちゃいました。
「もうね、もうこれは買ってこないわよ！！あ、残りは好きにして」
・・・。まだ中身たんまりあります。よかったね、シリウス。

やはりかれんは幸せです。