今日は図書館で、昨日の漢詩講座で学んだ「李白」の本を読みましたわ~
その「李白」代表作品でとてもロマンチックな漢詩を読みました。
タイトル:酒を飲みながら月に問う
翻訳:青空に月というものがあらわれてからどの位年月がたるのであろうか 私は今、盃を運ぶ手を止めて月に尋ねてみたい
人間が月までよじ登ることはできないが、つきの動きはいつも人間についてくる 夕方の月は白く澄んで、空飛ぶ鏡が朱塗りの宮殿の前にのぞむように 緑色の靄が消えつくしたとき、清らかな光が生ずる 春の宵の口に海上から昇って来るのは見えるが、夜明けに雲の中へ沈んで、それからどのようになるかは誰も知らない 月の中では白い兎が春と秋を繰り返しながら、いつまでの薬をつしている コウガ(不老長寿の薬を飲んで地上に戻れなくなった月の伝説の女性)は一人住まい 誰と付き合っているのだろうか。 現代人は昔の月を見られないが今照る月は、かつて昔の人をてらしたのだ
昔の人も今の人も流れるように去ってしまえば二度と帰らない ただ、人間は昔も今も、私がこうして眺めているように誰もが明月を眺めたのだ。私の願いはただ一つ、音楽に耳を傾けつつ酒を飲むとき、月光がいつも黄金の酒壺の中に差し込んでいてほしいということだ
飛鏡=月 丹闕(たんけつ)=夕焼雲 孤棲(こせい)=一人住まい 対酒当歌=歌を聴きながら酒を飲む・・・対酒当歌、人生幾何ぞ、例えば朝霧のように
李白のこの漢詩を読みなんともロマンチックな男性を想像しました。750年から800年の時代に活躍した人です。このロマンチックな男性は家族は無視して生きたようです。