竹 伊藤桂一
ひといろの紺青(こんじょう)を信じ
いっしんに生きている
自ら風雨の齢を想うことなく
しきりに爽麗の髪を搔きあげている
竹はそのしなやかな姿から美しい女性を想像させる。
仙台にいたとき、小さな竹の群れがあって、
晴れた日に風がふくと、根雪がさあっと吹き飛んでまぶしい
いつの日にかこんな女性とめぐりあう日もあるのだろか、と思うと
もう何年もたったことだろう。
竹はまっすぐに生きている。
ほかの木のように枝を横にだすこともない、
悲しいくらい一心に生きている。
そして、風が吹くとその壮麗の髪をかきあげている。
今から冬になって
またひとりの草庵を結ぼうか
風景を撮ってフォトギャラリーにのせようか。
ひといろの紺青(こんじょう)を信じ
いっしんに生きている
自ら風雨の齢を想うことなく
しきりに爽麗の髪を搔きあげている
竹はそのしなやかな姿から美しい女性を想像させる。
仙台にいたとき、小さな竹の群れがあって、
晴れた日に風がふくと、根雪がさあっと吹き飛んでまぶしい
いつの日にかこんな女性とめぐりあう日もあるのだろか、と思うと
もう何年もたったことだろう。
竹はまっすぐに生きている。
ほかの木のように枝を横にだすこともない、
悲しいくらい一心に生きている。
そして、風が吹くとその壮麗の髪をかきあげている。
今から冬になって
またひとりの草庵を結ぼうか
風景を撮ってフォトギャラリーにのせようか。