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時の関守

心の形 (5)

私たちは二つの世界を生きているといっても過言ではないと思います。
一つは、現代科学に象徴される物質を中心とした世界。
もう一つは、霊的伝統に象徴される心を中心とした世界。

なぜ私たちは、この二つの世界を生きているといえるのか。
これは、現代人が病気というものをどうみているのかを考えるとわかります。
私たちは病気になれば、病院に行き、現代科学にそった治療を受けます。
その治療方法に問題があるとかいっているわけではありません。
ただ、私たちにとって、とても関心がある病気というものについて、もう一つの世界、考え方があるということを言いたいのです。
病気こそ、私たちの心の姿が形となったものだと思うからです。

実は妻には、子供のころからの持病があって、子供をもてるかどうかもわかりませんでした。
そんななか、意外にあっさりと私たちに子供が授かることになります。
最初の子供は残念なことに、出会うことができませんでしたが、そのつぎの子供には出会うことができました。
夫婦とも大変な思いもしましたが、子供が授かったことで、帳消しです。

帳消しどころか、それ以上の喜びを与えていただいたように思います。
そんななか、妻の持病が悪化し、妻の体調がすぐれない日か続くことになります。

夜も満足に寝れないような日々が続きました。
でも、まだ若かったからでしょうかね、気にならなかったと言えばうそになりますが、子供を授かった喜びのほうがまさっていました。

そんなふうに、妻は大変な時期を過ごしたのですが、わたし自身は、先のことは心配せず、喜んで過ごせた気がします。
子育ての大変な時期と、妻の持病があったなか、半年ぐらいがすぎたころから、妻の健康がもどり、不思議なことに、それ以来妻の持病が悪化することはもうありませんでした。

もちろん、今でも薬は飲みますが、私はそれ以来、妻の持病を気にかけたことはありません。
私はその経験から、なにを学んだかというと、病気から心を離すということを学びました。
病気はつらく、苦しいものなのですが、それ以上の喜び、感謝があると、その(感謝という)光のなかで、病気という影が消えていくという感覚です。

病気とは、まさに心の影なのです。
ですから、喜びという光のなかでは、病気というものは消えていくという学びです。
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