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時の関守

やさしい木枯らし (2)

私の奥さんには、少し霊感があるようです。霊感があって困ることは、電化製品の不具合(ふぐあい)が起きることです。
幸いそれで、故障したということはありませんので、まぁ許容範囲といったところでしょうか。

私と出会った最初のころに、妻は私について
「この人(今の私)と結婚するのかなぁ」と直感したそうです。
私はどちらかというと、そうは思っておりませんでしたので、妻のほうが正しかったことになりますね。

妻はどちらかというと、病気がちということもあって、社交的ではありません。
様々(さまざま)なつきあいや、立場上、どうしても出席しなければならない会合、行事などが続くとストレスがたまり、胃がキリキリと痛みます。
どうも世間のつきあいが苦手(にがて)で、ある時などふと、
「私はそんなに長生(ながいき)したいと思わないの。」
とつぶやいて、
それから、自分で自分のことを解説してくれました。

「神様がねぇ、こう言うの。
お前にはこの世にくる前の記憶が残っていて、
それで、この世界で生きるのが、とても生きずらく感じてしまうんだって…。
あちらの世界では、思ったことを言葉にしなくても、すぐ伝わるし、この世界のように、言葉の行き違いもないんだって。」
そう言って、自分でもすこし納得したようです。

私のしろうと分析では、女性のほうが男性にくらべ、世間の垢(あか)というか、汚れにまみれることが少なく、神様とか霊的な存在と交わることが比較的スムーズであるような気がします。

それに比べると、男性は世間に出て、世の荒波から家族を守らなければなりませんので、世の汚れを身に受けざるえない立場があるのだと思います。
どちらかというと、清濁併せ呑(せいだくあわせの)むという度量が必要だったのでしょう。
であれば、巫女(みこ)さんが女性なのは当然ですね。

ブログなどで、今まで、まず、接点のなかった人の言葉、話しを読むことができるようになり、とくに霊的な感性をもったかた(女性が多い気がします)のブログを見るのは、今の私の楽しみのひとつでもあります。

ただ、そのようにブログで公開できるようになるまで、また、周囲の人に理解してもらえるようになるまでの、その難しさもわかるつもりです。
へたに病院で診察などしようものなら、精神病ですねと診断されるでしょう。
大昔であれば、魔女や悪魔あつかいなんてこともあったかもしれませんね。

人は全(すべ)て、そして、
あらゆる人の心のなかには、
目には見えないけど、
一滴(てき)の水があるのかもしれない
それは、
簡単に濁(にご)ってしまうので、それを維持していくのは至難(しなん)の技(わざ)ですが、
まれに、維持されていることがあります
かえがたい宝として
神とつながる
大切な手段(ツール)として
人類は大切にしていかなければならない
私はそう思っております



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