「傾聴」による気づきと学びのセミナー

対人援助と自己援助を考えるセミナー、から「傾聴」による気づきと学びのセミナー、と改名いたしました。

Deep Authentic Listening の舞台で

2023年06月28日 16時58分39秒 | 傾聴セミナー
 皆様、こんにちは。「ふり返りシート」を後からどんどん加えています。どうぞ、お読みくださいね。

 6月24日ベーシックスコース、25日アドバンスコースが盛会に幕を閉じることができました。ご参加いただけた皆様のおかげです。ありがとうございました。

 毎回、申し上げていることですが、前回よりもさらに質の向上が実感できました。それは何度も参加されている方から聞かせていただくありがたい言葉の数々によってです。深い本物の傾聴の場を皆さんと必死で一緒に作り出すことが今回もできたのだと。こんなに嬉しいことはありません。

 初めての方にとって、ベーシックスであってもハードルが高く感じられた方もおられた様です。ですが、しっかりと付いて来てくださり、戸惑いや難しさを抱えながらも踏ん張って臨まれ、その結果、しっかりとご自身の学びへと変えていかれました。そのことも本当に素晴らしいと思います。体験が心の奥底から伝わってくる振動、すなわち揺さぶりによってご自身に確かな気づきとしてもたらされる、そんなセミナーでした。

 毎回のことながら、デモは真剣でした。見ていただくことを意識しながらの、それでも深い本物の傾聴を目ざした取り組みでした。場の空気が変わったことを感じました。アバンスのデモも同様です。

 さすがに2日を終え、ぐったりと疲れてしましました。心は軽やかでエネルギッシュなのです。ですが、身体が付いて来てくれないのです。そういう年齢になったことを知りました。身体もいたわってあげないとと思います。

 いつものことながら、今回も素晴らしい、シェアしたい「ふり返り」を書いてくださった皆様、ありがとうございます。掲載を了承してくださった方のものを順次掲載していきます。

〈ベーシックス〉

 本日は傾聴セミナーに参加させていただきありがとうございました。なかなか思うように相手の立場(軸)に立って話を聞くことができませんでしたが、今回のセミナーで知らず知らずのうちに自分の中で凝り固まっていた「こうあるべきだ」という固定観念が少しほぐれたような気がします。今回のセミナーを機会に、今の自分の立ち位置を再確認して今後の活動に活かしていきたいと思います。今日は本当にありがとうございました。


 傾聴セミナーを数年ぶりに受けさせていただき、忘れていたことがたくさん蘇りました。現在、以前とは私の立場もかわり、より皆さんの声をきく必要となりました。そこで、以前に堅田先生が聞いてくれたセミナーを思い出し、とにかく相手の話をゆったりとたくさん聞けば相手もスッキリして答えがでなくてもそれでよいのかなと考えていました。 
 今回受講させていただき、ゆったりとお話をきく点では変わりがないのですが、そこを深く理解していなかったことに気づきました。ただ聞くのが傾聴ではないということで、相手に寄り添って、立場を考えながら聞く、そのため必然的にゆっくりになる。しかもそこからお互いでイメージを深めていくためにそうなることを学びました。その点が演習を交えてわかり易く伝わりました。また、そうなると聞き手の難しさや重要性を痛感した内容でした。今後、その意識をもって相手の話を聞くことで自身も表現力を高めて行くことを実践して行く必要があると痛感しました。
 

 昨年初めてセミナーを受講し、特に職場では傾聴を意識して過ごしています。その中で「相手に軸足を置く」ことについては「難しい」という感じがあり、今日のセミナーの目標は、その部分をもう一度学びなおし、深めるとしました。
 堅田さんのお話の中に、「難しいと思うと頭がストップする」というところから、「浮かんだもの(出てきたもの)に意味がある」「たくさん出てこなくても、1つ出てきたものを大切に」「浮かんだ映像が、話し手とずれていてもそのずれが大きな気づきになる」という言葉がありました。このお話が、無意識に気負っていた(緊張していた)気持ちを楽にしてくれたのか、とことん相手になりきることが意識できたように思いました。とことんなりきれたかどうかはわからないのですが、なりきろうとすることはできました。そのせいか、今回はグループのお二人のお話の途中で映像が浮かび、お一人はお話を始めて5分もしないうちに浮かんできてびっくりしました。もうお一人は観察者として参加していた時ですが、聞き手の方が浮かんだ映像とは真逆(前向き⇔後ろ向き)のもので、「えっ」と思いましたが、後からの話し合いの中で躊躇せず私の捉えとして伝えることもできました。それを話し手の方も聞き手の方も、そのまま受け入れてくださったことも嬉しく思いました。
 これからは、「相手に軸足を置くことは難しい」という意識は持たずにいけそうかな…と思いました。ただ、今回演習をする中で、「問い」と「確認」のスキルが未熟で今後の課題と感じました。途中、堅田さんがブレイクアウトセッションに入って下さり、聞き手と交代して問うたり確認したりしてくださる内容は「わあ、なるほど、そう返すといいんだ」と思うことばかりでした。演習はエネルギーを使いますが、ダイレクトに体感できて楽しかったです。
 いつも丁寧なご準備をしてくださり、その過程だけでも参加者を大切にしてくださっていることが伝わってきて、一層「学ぼう!」と思えます。堅田先生、事務局の皆様、本当にありがとうございました。


 参加させていただいてありがとうございました。毎度のことですが参加前は、ちゃんとお話を聴けるかな、何を話そうかな、と心配や不安が渦巻いていましたが、堅田先生の声を聴いて一安心し、さらにグループワークを通して今回も新しい学びや気づきがあり参加して良かったと心から実感できる場でした。『アドバイス志向を止める』の話の中で「せっかく話を聴いているんだから、何かお土産を持ってかえってもらいたいと思ってしまう」というお話にとてもドキッとしました。特に仕事では相手に良かれと思って自分の知っていることをつい先走って伝えてしまうことがまだあります。ただそれは相手が持っているはずの問題を解決する力や気づきを妨げてしまうこと、相手を追いつめてしまうことにもなること、自分軸だけでしか話を聴いていないということを改めて学びました。
 グループワークでは今回「あたかも相手になったかのように」が「とことん相手になったかのように」という表現に変わったことで、より相手の話に集中するという心構えができました。自分自身が聴き手役になったとき、光景を思い浮かべることができ、それはとても嬉しいことだったのですが、第三者の観察者の方が思い浮かべた光景とは真逆なくらい違っておりとても驚きました。でも観察者の光景も、たしかにそういうふうに捉えられるなと思えるものでした。同じ話を聴いていても捉えたキーワードや感じた印象は聴き手によって異なり、グループで聴くことの奥深さを感じました。堅田先生から「どちらの光景が正しい・間違いではなく、どちらの要素もあるのだと思う」という説明はとても納得ができ、自分が相手の話を捉え損ねたと考えるのではなく、自分の思い浮かべた光景と相手の思いとの一致またはズレを確認することで相手が考えを深める機会になるということを改めて学びました。光景を思い浮かべるというのは相手と対等に話しをしていくために有用な手段だと感じます。自分で勝手に深堀りしたり先導したりしないように、相手の軸で話しを聴くための手段として大事なことだと改めて学びました。ただそこから相手が自分なりの答えを見つけ出す、問題解決の力に気づくということまでつながっているか・・・という点はまだ不安が残りました。ただ傾聴のセッションの後、話し手がまた自分で考えることもあるという説明もあり、その場限りで解決を図ろうとする必要はないという点はまた改めて学んだところでした。参加するたびに傾聴の難しさ・奥深さを感じます、また参加してブラッシュアップしていきたいと思います。


 セミナーを受けてみて、相手に考えさせるコミュニケーションであるという印象を受けました。こちらはただ道しるべを示すだけでで、その道しるべを見てどう進むかは(反対方向に進むことも含め)話し手次第であり、話し手の進む方向に聞き手は従い、リーダーシップは話し手が握っている感覚でした。これは、聞き手として不慣れだからかもしれませんが、不思議な感覚でした。これまで、いかに話し手に話させていないか、聞き手としていかに誘導していたかを思い知らされました。こういうコミュニケーションの形だから、話し手は自身の気持ちに深く入っていくことができるのではないでしょうか。まずは日常生活で実践してみたいと思います。


 ベーシックスセミナー、ありがとうございました。たった今、終わってすぐのふり返りを書いています。最後のふり返りでも述べさせていただきましたが、今日のセミナーは、気負わず、自然体で、自分らしく楽しもうと思って臨みました。「いいこと言わなきゃ」とどこかで評価を気にしたり、自分をよく見せようとしたりするこれまでの自分とは、気持ちの在り様が違っていました。そして、堅田先生が冒頭で言われた「回を重ねるだけでは、ブラッシュアップできないよ」の言葉。今日は、自分の中で『対話の場から降りない態度。とことん相手になりきる。』このことを意識しよう、そう思ってスタートしました。話し手になったときには、自分の素直な気持ち、感情を中心に語りました。整理できていないけれど、心の中に湧き上がる今の私自身の想いを、聴き手、そして観察者のお二人が本当に親身になって聴いてくれました。描いてくれた光景を思い浮かべて話をしていくと、まるで自分もお二人と一緒に自分自身を俯瞰的に眺めているような感じがしました。そうすると、自分はやっぱりこれを大事にしていきたいと考えているんだなとか、自分はここに気付けていなかったなといった新たな自分への発見がありました。私がなかなかこれまで向き合えていなかった“自分自身の声”に耳を傾けることが、ようやく出来てきたのかなと思えました。そんな自分を素直に嬉しく感じました。 併せて、セミナー導入で、色に例えてもらったとき、2回目の顔合わせになった方から「虹色!」「色がキラキラしてる。ハツラツしているよ。何かあった?」と言っていただきました。もしかしたら、前述した気持ちの在り様は、意識していないけれど表情にも表れるのかな、自然と相手に伝わるのかなと感じました。なかなか自分では気付けない自分の気持ちの在り様や気持ちの変化を、こうして言葉で表してもらえたことがとても嬉しかったです。
 私が語ったテーマ「今の私」では、人生折り返しになった今の自分が考えるこれからの生き方、時間の過ごし方を話しました。こうやってセミナーでお会いできる方々。一緒に学びを重ねている方々。そして堅田先生やテッセンソンさまにお会いできている今をとても幸せに感じています。それから貴重な堅田先生と西尾先生との質の高いデモを拝見させていただくことも、深い学びや気づきを得ています。このセミナーに参加をしていることが、私の生き方の指針の一つになっています。今後も、セミナーを重ねることの意味を自分自身に問い掛けながら、参加させていただきます。どうぞ今後ともよろしくお願いいたします。


 本日はありがとうございました。想像していた以上に実践型の内容であったことにまず驚きがあり、そして、デモ形式も驚きました。デモに事例を出される方の力量、それに応じられ、演じ分けられる堅田先生はすごいと思いました。午後、実際にブレイクアウトセッションを行う中で、ご一緒したお二人の豊かなイメージと、このイメージに呼応されて広がっていく気付きの連鎖に圧倒されました。傾聴の持つ力、イメージから繰り広げられる物語の力を目の当たりにさせていただく、貴重な経験をさせていただきました。振り返って、自分の話は全くまとまらず、聞き手の方にご迷惑をかけました。自分が、話す準備がいろいろな意味でできていないと感じました。自分では、オープンな性格で包み隠さず話すと思っていたのですが、こんなにちゃんと聞いてもらう経験があまりに乏しかったのかもしれないと感じました。自分の話の中で、他者との関係について、聞いてもらえる立場であることに戸惑っている自分という像に気づかせていただいたのですが、その像そのままに、こうして聞いていただける時間に全く適応できていなかったのだと思いました。振り返りの中で、ほかの方が、聞いてもらう経験をして、初めて他者の話が聞けるようになるとおっしゃっておられましたが、その通りでした。聞き手役もさせていただきましたが、イメージは全く出てこず、話し手役の方が、とても大事な話をしてくださっているにもかかわらず、相手軸にもなれず、ご迷惑をおかけしました。自分でも当初から変な気負いがあると思っており、ちゃんと聞かなきゃという、変な邪念がずっと払しょくできず、結果、話し手役のかたが自分の力で話を進めてくださった印象でした。言葉で深めていく方法もあると思っていたのですが、お二人のイメージによる展開をうかがっていて、言葉よりも豊かに深めていけるイメージの力に気づかされました。聞いてもらえることに「戸惑っている」自分に気づかせていただいたことは大きな収穫で、これからの人間関係や、傾聴の場面に変化をもたらせてくれると思います。まあまあできていると思っていた自分の自信は全くなくなりましたが、これを契機に、初心に帰り、学んでいきたいと思います。本日はお二人の方にとてもご迷惑をおかけしてしまったので、そのことがとても申し訳なく、心残りではありますが、お二人とお話ができた時間は私にとってはとてもありがたい学びの多い時間でした。どうかお二人によろしくお伝えください。本日は本当にありがとうございました。


〈アドバンス〉

 アドバンスセミナー、ありがとうございました。今日も昨日に引き続き、終わってすぐのふり返りを書いています。正直、頭が飽和状態でボーっとしております。BGM に『思考をやめるためのウルトラリラックス音楽』を選び、少々ボリュームを上げながら書くことにしました。それだけ堅田先生が資料訂正を入れられた“あたかも”“できるだけ”でなく“とことん!”この2日間に向き合えたのかなと思える自分がいます。自分で自分を頑張ったと褒めたい気持ちが湧いています。思い返せば、これまでセミナーを終えた後、自分で自分を褒めようなんて思えなかった自分がいます。他者からどう思われるのかと気にしたり、言いこと言わなくちゃと気負っている自分がいたりしました。セミナーが終わったあとも、他の参加者の方と比べて、自分は出来ていないなとか、まだまだ足りないな、なんて感じてしまっていました。でも今回は、正直に素直に「2日間、がんばったよ!」と自分に声を掛けてあげたいという思いが湧いています。本当の意味で、やっと気負うことを手放して相手軸にたてるようになったのかも知れません。恥ずかしながら、複数回重ねてやっとです。そして、学びを重ねることで気付けた自身の変化や成長を嬉しく感じています。「こんな自分」から「これが自分」と思えるようになりました。傾聴セミナーに参加するようになって、学びを一緒に重ねる仲間がいること、自分に新たな気付きや自身への問いを深めてくれる仲間に出会えること、聴き手になってとことん自分に寄り添ってくれた方に感謝を伝えられること、堅田先生に出会わせていただいたことを、心から幸せだなと感じています。今の自分だから必要だと感じることができる出会いを、これからも大切にして学びを重ねていきます。ありがとうございました。
 2日間のご褒美は、私の大好きなエビスビールに決めました。セミナーで得られた気付きや学びを心に留めながら、また明日からの業務に真摯に向き合っていきたいと思います。堅田先生はじめ、テッセンソンさま、運営にかかわってくださっている方々に感謝申し上げます。2日間ありがとうございました。


 より実践的に傾聴の手法を学ぶことができました。“無私”というキーワードを知ることができて、寄り添う意味を実感しております。聞き手としてイメージを共有して一緒に新たな気づきを感じられたとき、とても嬉しく思いました。なかなか演習のようにはいかないと思いますが、アドバイスではない無私で話を聞きていこうと思いました。ありがとうございました。

〈ベーシックス・アドバンス〉

目の前の人が今、自分に話をしてくれている。
その話はきっと、大切な、とても大切な話だ。
その人がなぜ今、その大切な話を私にしてくれているのか、どんな思いで私にその話をしてくれているのか。
その話を、言葉にして話せるまでに至るのにどのようなことがあったのか。
考えてみる。
考えてみる。
考えてみる。
そして、想像してみる。
思い描いてみる。

目の前の、話をしてくれているこの人のことを分かろうとする姿勢、分かりたいという気持ち。
その人のいる広場にてくてくと歩いて出かけて行って、その人が見ている風景を、隣に並んで見ようとする。
あなたが見ている風景を私も一緒に見たいのです。
隣に並んで座らせてください、もし嫌でなければ。
そして、同じ風景を見させてください。
並んで一緒に、同じ風景を見ようとすると、気持ちも変化していきます。
こんな風景を見ているんだ...

でも、もしかしたら見ている風景は私が思い描いているのとは違うかもしれない...
そういった気持ちの状態や変化をキャッチするのはとっても複雑で、困難で、たやすくはなくて、聴こう、聴きたい、という感覚はさらに研ぎ澄まされていきます。これは重労働、とても大変な作業です。
でもこの重労働を、あきらめずに、投げ出さずに、取り組んでみたいと思う仲間とご一緒できた喜びが、このセミナーに参加した成果です。
傾聴を学び続けることは、人生の意味を問い続けること、そして、豊かな人生を送ることにつながると思います。
次回、また皆さまとご一緒できることを楽しみにしています。


 傾聴セミナーでは、語り手としてじっくりグループの方々に聴いていただけること、とことん寄り添って伝えてくださるイメージに自分を一旦置いて考えてみることができること、問いに対しても自分はどうかなぁとじっくり向き合うことができて(その間待っていただける安心感もあり)本当に楽しみであり、自分のための時間を持てていることがとてもありがたいと感じているので、語るうえでの緊張はあまり感じず、むしろ伝えてくださるイメージにこんなふうに捉えてくださったのだとあたたかなエールをいただいたようなそんな感謝の気持ちになります。時間の都合により途中でセッションが終わってしまうこともあるのですが、堅田先生から「今回なぜそれを語ろうとしたのかその意味を考えてみてください」と問われたとき、あらためて心の奥にとどめていたものやこれからの自分について考えてみたいと思っていたのかもしれない、だから、今回、この話を聴いてもらったのだと感じることができます。そして、だからこそ、セミナーが終わってからも、しっかり自分に向き合おうとするのだろうと思えました。その経験がまさしく聴き手としてもっと成長したいというモチベーションにつながります。ただし、堅田先生が言われた「回数を重ねてだけではバーションアップできない」という言葉をまさしく重く受け止めた出来事が今回のセミナーのあとに起こりました。
 堅田先生がアドバンスのデモを開始されるとき「私の場合は広場に出ていって、そしてベンチに腰掛けで向こうの遠い景色を2人で眺めているような、そんな情景でお話を聴かせていただこうというように切り替えて徹底的に相手になりきります」と話をされました。何度か拝聴していることばではあり、職場では意識的に必ず、別の椅子に腰掛け直し、メモをもち、一呼吸おいて、「話を聴く」という構えをつくってのぞんできました。しかし、先日、関係が近い人との電話でのやりとりのなかで、全く「切り替え」を意識しないままのぞんでしまい、その態度は傾聴からほど遠いものになってしまったという出来事がありました。相手方から相談された内容が自分の想定とは違ったこともあり(自分軸で聴いているから想定外と感じてしまっている)、一旦そのモードにはいると、自分のエゴや執着が出たり、アドバイス思考になったり(自分軸なので自分の思いを理解してほしいモードになる)して、もやもやが次第にイライラや怒りに近い気持ちになり(近い関係なのでなおさら自分の思いが伝わらないことへの悲しさが出てくる)、しまいにはその場から降りてしまいたい気持ちになっていました。傾聴セミナーで学んできたいろいろなルールや姿勢、あるいは相手の話を聴くためのスキルも全くぶっ飛んでいる自分がいました。お相手の方も私の言動の本質がどこにあるのか探ろうとして問うてくださるのですが、その問い自体が(あー、自分の話が理解されていない)と受け止め、いつもなら静かに自分に問うことも、難しい状況になりました。少しずつ落ち着いて私も相手の気持ちや思いを確認しようとはするのですが、今度は自分の気持ちが昂揚してしまっていているので、なかなか修正ができませんでした。傾聴セミナーで学んで、随分穏やかにやりとりできる自分を感じていただけに、まだまだそんな自分が潜んでいることに驚きました。その日とても疲れていたこと、ある意味甘えがあったこと等いろいろなことが重なっていたとはいえ、本当に申し訳なく思いました。(その後、相手の方は寛容に受け止めてくださいましたが)そのこともあって、日々の暮らしのなかで「切り替え」をきちんとしないまま、相手のお話をお聴きしていることが実は多いのではないかと思ったのです。相手から相談として話を切り出されたとき、まずは、今からお話を聴かせてもらうという切り替え、構えをきちんとつくること、それは、関係性が近くなればなるほど、実は最も大切なことではないかという大きな気づきがありました。私自身は傾聴セミナーで学べたことを、いかに日々の暮らしや仕事の場で実践できているかがとても大切だと感じているところですが、そのまえに一番基本であるきちんとお相手に向き合える、相手の広場にまず出ていける自分でありたいと思いました。根本的なところをもう一度見直したいと思います。


 ベーシック、アドバンスの両日に今回初めて参加しました。私は2年前に別のところで傾聴の基礎をいちど学んでいましたが、環境柄実践する機会が極めて乏しく、それ故まだまだ聴けてないなと思うことも多く、気持ちも新たに学び直すつもりで臨みました。参加してみて私は、実は私のほうがこんなにも話を聴いてもらいたかったんだな、助けて欲しかったんだな…ってしみじみ思い知りました。私の深いところにある、答えも出ない目的地もないどうしようもなく長年に渡り吹き溜まってしまってた思い…流すに流せずただただ苦しいだけの思い…。こんなの、パートナーにも上手く伝えられなくて愚痴にしかならなかったクズみたいな思いをまさかほぼ初対面の人たちに話してしまうなんて…と一瞬頭を抱えたけど、道連れにしてしまったグループメンバーの方たちが全力で私を支えてくれてると感じられました。重たい内容で困惑させてしまったかと思いますが、あの場をきっかけに私にとって今までとは違う、進む道のありかに気づかせてくれたように思います。色々と水に流せない私は長らく自分のことを弱いと思い、ずっと自分を奮い立たせてきました。弱さを自覚してるからこそもっと強くなりたいと思い、そのために技術でもっと"武装"しなければって思ってたのに、そんな私のことを"強い"と言ってくれて意外過ぎて何を言われたのか分からなくなったけど…あの時かけてもらった言葉やシーンのいくつかを思い出してるうちに、涙が止まらなくなりました。
 傾聴って、本来は特別な技術でないのかもしれません。もちろん武器でもない。思いやりの態度で”本気で”相手と向き合い、共に歩もうとする意欲を育てる「場作り」の姿勢なんだろうと私は思いました。それはただの「場所」ではなく、目で見えない透明な空気のなかに確かにあると感じられる「安全地帯」です。見えないけどちゃんとあるよって感じさせてくれる”ヒトの意欲"。心をどうにかしたり修復できるのは心の持ち主だけだけど、他の人は伴走しながらそれを見守ることができる(見守ることは支える力なのかなと思います)。そして私も、きっとその意欲を持つことができる…という自己信頼感をもっと高めていけたらいいなと思いました。
 セミナー終了から少し経ち、揺さぶられた心も落ち着いてきて今は、話せたことで「思いを少し離せた」ような気持ちの軽さを味わっているところです。本気で聴いて頂けたことで得たこの感覚を私からも身近な人間関係の中で活かしていけるよう、今後も学びと研鑽を重ねていきたいと改めて思うところです。
 堅田先生、事務方のテッセンソン様、ご一緒してくださったすべての皆様方に深く感謝申し上げます。共に学べたご縁をとても幸せに感じられました。この度は誠にありがとうございました。


 ベーシックスは2回目、アドバンスは初めて参加させていただきました。受講中は時間の流れが速く感じましたが、長い長い旅から帰ってきたような疲労感があります。ものすごく心のエネルギーを使ったんだと思います。しかし、何か別の温かいエネルギーで心が満たされているような、そんな気持ちです。このセミナーにはもちろん勉強のために受講させていただいているのですが、しっかり話を聞いていただけるので本当に嬉しい気持ちになれます。このセミナーにはグループワークがあり、その時間を通して気づかされることは本当に多いです。傾聴スキルを受動的に「学ぶ」だけでなく、実践を通して自分で能動的に「気づける」という経験ができることがこのセミナーの醍醐味なのではないかと思いました。
 今回参加させていただき、「イメージを相手と共有することの大切さ」を改めて学ぶことができました。喜怒哀楽の感情は人によって違います。例えば「不安です」と言語で聞いただけでは相手がどれくらい不安なのか詳細にはわからないと思います。そこで言語以外のイメージに置き換え、相手に問うてみる、この繰り返しを行うことで言語だけではわからなかった詳細な情報や相談者自身の気づきに繋がるのではないかと思いました。そのためには自分軸でなく、相手軸になることが必要とのことですがこれが難しいところでもあります。容易いことではありません。本当にエネルギーを使う作業ですが、今後も学んでいきたいです。この2日間で気づいたことを、今後の業務にどう活かしていこうか。できるかわからない不安もありますがワクワクしている自分もいます。相手の気持ちに寄り添い、安易なアドバイスに逃げることなく、一緒に踏みとどまれる支援者でありたいです。簡単にできることではないですが、この仕事をしている限りは向き合い続けたいと思います。その気持ちを皆様のおかげで改めて確認できました。いつかまたこのセミナーに帰ってきて自分がどう変わったか照らし合わせたいと思います。2日間本当にありがとうございました。








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いよいよ明日からセミナーです。

2023年06月23日 13時12分35秒 | 傾聴セミナー
皆様、こんにちは。

「晴男」とよく言われます。自認もしており、大事な行事やイベントなど、行きかえり時には雨がやんでくれたり小雨になってくれたりします。

昨日もそうでした。朝から風を伴う本降りでした。昼から移動する用事があったのですが、なんと、見事に雨は上がり空が明るくなってくれました。(なんとありがたいことか、気持ちも晴れやかに、本当に感謝感謝)と。

昨日はある場所でお話しをさせていただく用事だったのですが、頂戴していたお時間が25分ほど短くなってしましました。なんな中で時間を確認しながら、大切なところはゆっくりと丁寧にお伝え出来たのではないかと思います。予定時刻に終了することが出来ました。臨機応変にと言われる対処がいつのまにか少しずつ身についてきているように感じます。そこには何か大きな力の営みがあって、私を導いてくれているような気がします。

誰と出遭い、何をしていくのか、どういった体験をするのか、それらは召命としてすべて意味あるものであると、あとから意味づけをしながら明らかに「そうだ」と思えることが増えました。前回、書きました人生の「はからい」について改めて意識しました。

明日からいよいよ傾聴セミナーです。画面越しではありますが皆様とお会いし、学びを深めていける機会に恵まれますことに感謝と喜びを感じます。待ち遠しいです。
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人生のはからい

2023年06月13日 09時46分47秒 | 傾聴セミナー
皆様、こんにちは。

梅雨の到来とともに湿度が高まってきました。少し歩くだけでも、立ち止まってしばらくしますとじわっと汗ばんできます。
道すがらの木々や草花は雨の恩恵によって実に嬉しそうです。

つつじは今年の役目をそろそろ終えようとしています。代わって、あじさいがそれぞれにきれいな色を付けてにぎやかです。

そうそう、先日、大好きなコクチナシがかわいらしく咲いているのを見つけました。
花びらを触って鼻孔に近づけますとココナツの香りがします。そういえば少し前、唐揚げに片栗粉ではなくココナツ粉をつけて揚げてみました。抜群に好みの味になりました。タイやフィリピンの屋台が浮かんできました。人・バイク・人力車・車・声の喧噪が懐かしい・・・。

ここ最近、開催時間の勘違い、日程を間違える、に三度見舞われました。見舞われたというよりも私の確認不足ですね。いずれも他者への実害はなく無事に対応ができています。それだけ余裕をもって動けるようになったのかなとつくづく思います。その時々はもちろんのこと間に合うか冷や冷やして焦りましたが。急な事態に陥っても、最大限の対処を考え出していける力、そして実行する力を考えてみるきっかけとなりました。「人生のはからい」といった言葉が出てきます。これも「はからい」なのかも。苦難や憤り、失敗、一方で、成功体験や喜び、幸福感、感謝、いずれもが「人生のはからい」として与えられ、それを自身がどのように享受していくのか。主体的な受け止め方です。

今月、6月24・25日、今年初の傾聴セミナーです。皆様とお会いできますことをとても楽しみにしています。今回残念ながらご都合がつかない方も、この後、またお会いできる機会ができれば嬉しいです。対面でのセミナーもぜひ考えたいです。
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