皆様こんにちは。東御市でのセミナー会場である総合福祉センターの窓からは温かな陽ざしが差し込み、紅葉が景色に彩りを添えてくれていました。
たくさんの方々にセミナーにご参加を頂きました。感謝申し上げます。参加者のお一人お一人が作り出す柔らかで温かな空気感を味わいました。松本のセミナーとはまた違った味わいがあったように思います。お帰りになられる際の皆様のお顔が、セミナーが始まった時とは違っていたことが印象的でした。貴重なお時間を有意義に過ごすことができました。
振り返りシートから参加者の方のお声をご紹介します。
仕事柄、人の話を聴くことが多く、今回のセミナーに初めて参加させて頂きました。まず、自分の聴き方の”クセ“について気付く事が出来ました。うなづき方などについてです。(細かくしてしまう)傾聴は非言語コミュニケーションが大半を占めていることを知り(93%)、まずは、話を聴く姿勢から意識して変えていこうと思いました。
そして、“アドバイス志向”にあるという事です。傾聴するすべての事にアドバイスをするのではない、むしろ“しなくても良い”という事でした。やはり、話を聴くにあたり、全て解決ではないですが、大体の結果を出したくなりますが、その事が、“聴くことの妨げになるもの”であると知り、考えを改めていこうと思いました。
子どもに対しても、途中で言葉をさえぎったりする事があり、すぐに助言、指導していましたが、一呼吸置いて、まず“分かろう、寄り添おう”という気持ちを大切にしたいと思います。1日を通しても演習で“伝え返し”の場面が一番大変でしたが、大変学びの多い時間となりました。ついつい自分の言葉を言ってしまいそうになる場面が多く、「グッ」とこらえることが苦しく感じました。何かまとめたい、アドバイスをしたいという思いだったと思いますが、そこを伝え返しする事で、相手(話し手)の方がご自分で振り返り、まとめられているのを聞いて、これぞ傾聴なのだと、実感する事が出来ました。話し手の感情、思いを引き出せるよう、これからも今日学んだことを意識していきたいと思います。
又、セミナーよろしくお願い致します。(看護師)
先生が簡単そうにやっていることが、自分で実践してみると、なんて難しいことなんだろう...と今モヤモヤした気持ちです。でも、その中でも、なんか少しつかみかけたような、見えかけたような気付きがあります。
自分がどうやっていったらいいのかはまだわからない部分がありますが、自分が話をきいてもらって、相手に反してもらったことで、言ってもらえたことで、自分の思っていたことに気付けたり、意識はしていなかったけど、この気持ちの裏側にはこんな自己嫌悪や色々な気持ちがあったんだと整理することができました。自分のこの感覚を相手にももってもらえることが「傾聴」なのかなと感じます。練習を続け、先生のように...なりたいと思いました。
今日1日では、つかみきれなかったことが、まだまだ沢山あるような...モヤモヤ感、また続けて何回か参加したいと思います。ありがとうございました。(言語聴覚士)
昨日、松本会場に参加した時より、映像を思い浮かべながら聴くということが、少しですがつかめた気がします。その違いを伝え返しで確認していくと、話し手の時は「んーちょっと違う」と相手に伝えやすい気がしました。
伝え返しの少しプラスの言葉を使って...ということも「なるほど」と思いました。同じ内容を別のパートナーに話してみたのですが、捉え方、伝え方にこんなに差があるのか...と思いました。難しいかな?と思った若い方がうまくキャッチしてくださったり。コミュニケーションは難しい部分があると改めて知ると共に、コミュニケーションはやっぱり面白い!そこに関われていることを幸せに思います。
もっと学ばなくては!どうもありがとうございました。(言語聴覚士)
話を聞く時、イメージを持ったことなどなかったので、とても大変でしたが、何度かやるうちに少しだけおもしろいかも...と思うようになりました。
話を聞くむずかしさを実感しました。全くできていなかったことに気づけてとてもよかったです。伝え返しも、もっと上手にできるようになりたいと心底思っています。
今日はとても良い体験をさせていただきました。本当にありがとうございました。
できればまた長野でやって下さい。一度ではとても無理です。もっと出来るようになりたいので、ぜひまたお願いします。(保護者)
イメージしていた“傾聴”と実際とは違った。伝え返しの実演では、質問が多くなってしまったのかなと思ったが、相手の方は初めの印象とどんどんかわってきて、どんどん話してくれて、その方に感想をお聞きすると「そんなことはなく、よく聞いてもらい、スッキリした」と言ってもらい、よかったです。娘が「話すことが好き!たのしい!たくさんしゃべろう!」とずっとずーっと思ってくれるよう、たくさん聴いてあげたいです。そして...私の話を夫人にしっかり聴いてもらえるよう(笑)、今日のセミナーの話をしてあげたいです。(保育士、保護者)
今日のセミナー、参加できて楽しかったです。ありがとうございました。午前のワークショップで、大分、人の話を聞いているようで聞いていなかった自分に気づきました。またお話を伺うときの距離感、心の距離感が難しいと思いました。お話を伺いながら、自分の心の雑念を消して、そのまま受け入れる、カウンセリングは瞑想みたいでした。知らずに自分の考え方とか経験で、フィルターを作り、思いこみの考えを押し付けることのないよう、学んでいきたいと思います。ありがとうございました。(無記名)
今日1日セミナーに参加してみて、有意義な時間を過ごせたと感じました。私は普段、学校に通っており、その中でコミュニケーションの勉強をすることがあります。その授業を通して、相手の話を引き出すために、自分からどんどん話をふっていかなければならないという思いをもっていました。今回学んだことは、それとは異なり、傾聴すること、相手の身になるということ。伝え返しによって、深めていくことなど、相手との良好な関係を築いていく上で、大変重要な事であると感じました。実際、今日、色々な方に自分の話を聞いて頂き、うれしい気持ち、スッキリした気持ち、ジーンとくる気持ち、など、とても良い感情を頂きました。人と付き合っていくために、自分も相手にこのような気持ちを頂いて頂けるよう、今日学んだことを振り返り、実行していきたいと思います。(学生)
今まで聞くという事が全くできていなかったのだと強く感じた1日でした。
そして聞くという事が頭も体も心もこんなにも疲れることなんだと驚いた1日でした。 これから思春期に入っていく子と、じっくり向き合っていれるようにと今日参加しました。色の感触をイメージを思い考えつつ、子どもと向き合っていきたいと思います。
話す、聞く、という当たり前で意識せずに行っている動作を、意識するとこんなにも会話って変わっていくんだと感じました。1つ1つまた振り返り、繰り返し学んでいけたらと思ってます。
またぜひ長野へ東御へお越し下さい。繰り返し学ばせて頂けたらと思ってます。(無記名)
「傾聴」とよく聞くけれど、実際のところは、「口をはさまず、うなずいて聞くことだ」ぐらいにとらえていました。
本日、午前中は初対面の方々にも関わらず、話をじっくり聞いていただき、それを返していただいた時、気持ちがあたたかくなったり、あまりにも適確過ぎて背中がぞわっとしたり、涙が出そうになったりと、聞いていただく心の安心感を味わいました。
それを「伝え返していく」というところはとても難しかったですが、堅田先生のアドバイスをお聞きしていくと、相手の方が、話し始めより気持ちが軽くなってきたとおっしゃったことを聞き、結論に導くことではないということを実感しました。
仕事柄、何かアドバイスしなければ、こういう結論につなげなければという思いばかりが先行し、自己満足で終わっていたなあとしみじみ思いました。
自分で実感したことが大きいです。少しでも今後自分に生きていければ...、本日はありがとうございました。(教員)
“きく”ことは何かをテーマとした今回、きいてもらえることの心地よさや、空間なども感じることができた。話し手の気持ちに寄り添うことの大切さ。やってきたつもりだったが、ただの“うんうん”だったと反省。じっくり聞く→話したいことは最初から話さない。たしかに自分もそうだ!
本気で聞ける人になれるよう、スタートした日と決め、伝え返しを意識して、保護者や子どもたちが“話を聞いてもらいたい”と思える人になりたいと思う。聞く位置。気持ち、見直しを。涙が出ました。口から出る言葉、話し方ってスバラシイ。これからも続けて参加したいと考えています。(無記名)
話の要点をつかもう、そこだけを伝えるような形になってしまい、私が感じたこと、受け取ったことはこんなことじゃない!もっと気持ち、思い、の本質を感じて伝え返そうと後半は意識して臨みました。相手の方が「話していて、今パッと見えてきた、わかってきた、すごく心地よかった」と言って下さり、少し、きっかけがつかめたような気がします。
前回参加させていただいて、少しできるようになったと思ったことを生活の中の実践でうまく言ってなかった理由がわかったような...学びを深められたように思います。
思ったこと、感じたことを伝えることが、こんなに苦手なんだと改めて感じました。でも遠慮なく、そろそろやめなきゃと思わず、伝えつくそうとできたことはとてもよい経験でした。またぜひ長野でのセミナーお願いします。(言語聴覚士)
自分が語った「ことがら」を相手がしっかり受け止めてくれたかどうかがわかる瞬間がありました。その時の感情はほんの少しの時間でしたが、じんわりと涙が出そうになる位に大きなものでした。これまでの臨床で自分がそんな思いを持ってもらえていたかどうか反省しています。今後はこの感情のわきおこりを忘れず、教えていただいた手法も用いながら、向き合っていきたいと思います。
信頼される相手(臨床家)かどうか、この傾聴の姿勢が問われるのだろうと考えています。選ばれる臨床家であるためにも常々気をつけていきたい姿勢だと感じました。
本当にありがとうございました。(無記名)
普段のコミュニケーションの中で、自分がいかに楽をしていたかを痛感しました。コミュニケーションは苦手でないと思いこんでいた自分が、今はとても恥ずかしいです。“傾聴”という言葉は知っていて、普段もそれにこころがけているつもりでしたが、今日の学び舎実体験を通して、振り返ると全然できていないように思います。どこかで、自分の思った通りに話を向けさせようとしたり、自分の立場でしかない意見を言ってしまったりしていました。また、相手の話に対して、意見やアドバイスすることが目的となってしまい、寄り添うという気持ちが足りなかったことを感じました。また、自分の話に寄り添って聞いてもらうという経験もできました。とてもうれしかったです。今後、相手にそう思ってもらえるような関わり方を少しでも出来たらと強く思います。
またぜひ参加したいです。できたら、長野での開催を期待します。その時、職場の人も誘いたいと思います。(言語聴覚士)
まず、悩みを話してもらうための場面、設定を作ることが大変だと感じた。相手の話す内容を深める、話してもらいやすい環境を作るのは、とても大変だと感じた。1つ1つの単語、表情など、様々な情報を従えて、自分に置き換えて考えてみる必要があると思いました。途中から流れてきたBGMが気になりました。
自分に対する気付きを体験させていただき、ありがとうございました。また、すぐこういったセミナーがあれば参加させていただきたいです。(無記名)
とても楽しかったです。たくさん笑って悩んで、充実していました。でも何度も「うーん、難しい」と言っていました。聴くことってこんなに難しくて体力、気力のいることなんだと思いました。普段、患者さんとお話しする中で、ついつい先生のおっしゃっていた“よくない例”をやってしまっていたなと気付きました。
うまくいかないことも多かったですし、明日からもきっと急にはうまくいかないと思います。その中で、少しずつでも変わっていきたいです。今日は疲れましたが、気持ちのいい疲れでした。このモヤモヤを持ちつつ患者さんだけではなくて、友人や家族とも対話していきたいと思います。
聴く中で、聴いてもらう中で、新たな自分を発見できたような感覚がありました。聴いてもらうことってこんなに嬉しいんだと学びました。ありがとうございました。このような機会がまたございましたら、ぜひ参加したいです。(言語聴覚士)
長い時間、相手の話をしっかり聞くこと、自分の事や自分の話をする事そのものが今まであまりしてこなかった経験でした。
職場でもそれぞれの人の話を聞くという事がもう少しできればいいと思いましたが、部署、役職等がさまざまであり、何より効率、スピードを求められる今は、それ自体が難しいのだなと感じました。1日で出来る事ではないので、毎日の積み重ねや何かの時に意識できる事を大切にしていきたいと思います。今後も受講できる機会がありましたら、参加したいと思います。(吃音当事者)
人の話を聴くということは、こんなに労力を使うものなのかと思いました。今までも人の話、相談事などを聴いていても、ここまで疲れたことはなかったので、ちゃんと話を聴いている「てい」でいただけなのかなあと思いました。「わかる、わかる」「私もこういうことあったよ」と話すことで、相手が共感してもらったと思って安心してくれるのかと勝手にやっていたことなのだと思います。真剣に話を聴いてくださっている表情や態度、聴いてくださったあとの感想をきいて、こんなにも自分のことを理解しようとして聴いてくださったのだとうれしい気持ちになりました。私が相手の方の話を聴いた内容をお伝えすると「こんなふうに自分が思っていたなんて気付いていなかったけれど、言ってもらえたことで、気付かせてもらえて良かった。うれしかった。」と言ってくださって、うれしかったです。今日、やったから、できるようになるわけではないので、日々の生活(子ども、夫、ママ友、学校の先生など)の中で、少しずつでも実践していきたいと思います。
また次回もぜひ長野県で、このセミナーを開催していただきたいと思います。よろしくお願いします。(保護者)