「傾聴」による気づきと学びのセミナー

対人援助と自己援助を考えるセミナー、から「傾聴」による気づきと学びのセミナー、と改名いたしました。

ふり返りシートの続きです。

2021年09月29日 10時01分31秒 | 傾聴セミナー
<ベイシックス・アドバンス参加>
 今回は2日間傾聴セミナーに参加させていただきありがとうございました。自分の中で整理をする気持ちとふっと思い浮かんでくる気持ちを大切に振り返りシートを書いていこうと思います。
 今回、以前相手の方を物や色で表しすぎていると、言葉遊びになってしまうのではないかということをとても意識して取り組んだセミナーでした。なので、なるべく相手の方に伝え返しをする際に「こういくお気持ちなのですか?」「こう捉えたのですが良かったでしょうか」と確認をする事を意識したセミナーでした。
 ベイシックスでは、相手の方に対してそのような聞き方を意識して取り組んだこともあり、相手の方が自分で問題について向き合い変容されていく姿を見せて頂く事が出来ました。ただし、自分の中で意識はあまりしていなかったのですが、3人での振り返りの際に「こういった気持ちもありますね」と言われたことが嬉しかったとお話くださいました。本当に難しい所ですが、相手の立場に立とうとする事を意識することに徹する事で、確認をしていたつもりでしたが、実はそれは少しアドバイスやこう言われたら気持ちいいという物を含んでいたのではないかと感じました。相手に軸足を置くということは言葉では分かっていたり、知識として知っている部分ではありますが、相手の方が話をしてくださる、そのお話をする過程で大切に自分が思ったことについて触れてみる、確かめてみる、そういった事を実感できた部分でもあります。また、以前安易なアドバイスは依存関係を生むという事がふと浮かび、相手軸に立って物事を見てみる、感じてみることや決して気持ちの良い伝え返しばかりをするのでは無いという事を改めて体験することが出来ました。
 セミナーには前回体調が悪く参加できませんでしたが、実際の業務の中では相手の方に喜んで頂くようなやりとりをすることが多かったなと反省をしました。「この人なら話をきいてくれる」、そういったお気持ちを生んだ事かと思いますが、傾聴をするということは決して相手が望んでいる言葉を、返すことではないのだと今回再度気づくことが出来ました。
 アドバンスでは、実は今の悩みを思い浮かんでくる言葉の中からお話をさせて頂きました。これはベイシックスでもお話を聴いて頂き、自分の中である程度の答えを持っていた内容の事でした。ベイシックスで話を聴いてもらえなかったという理由ではなく、同じ内容について話を聴いて頂く中で自分の考えの変容があるのかを確かめたく思い、あえて同じ内容の話を聴いて頂きました。お相手の方は徹底的にアドバイスや助言といったことをされず、「ここについてはどう思われているのですか?」や「このように伺ったのですがよかったですか?」と聴いて下さいました。また振り返りの時間では風景で例えてくださり、その例えが私自身の中でピタッとくるようなものでした。2日間同じ内容をすることで、自分の中であった答えに“本当にそう思うのか”、“正しいと思っている事は、本当は正しくないよね、無理矢理にそう思おうとしているよね”といった気持ちが生まれてきました。この経験は自分で自分に問う、測ってみる経験の中で経験することがありますが、他の方に話を聴いて頂く中で同時に自分自身の気持ちにアクセスして自分が自分に問うてみるという経験は初めてに近い物がありました。また、アドバイスをしないということや、相手に軸足を置くということはここまで徹底的に無私に徹することなのだと学ばせて頂きました。
 2日連続であった事やセミナーを通して堅田先生から押さえ所の説明を聞くに当たり、「これは、こういうことだったな」と改めて確認をすることが出来ました。また、相手に軸足を置く事が少し出来たようにも思いました。そういった意味で今回のセミナーは自分自身に対して確認をするとても良いきっかけになりました。
 また寄り添いについて、一緒に考えていく同行者である事を意識しましょうと教えて頂き、その真逆にあるのが“言ったからね”“責任はあなたにあるからね”という言葉だ、という事が心に残りました。全く同じような事を言われたことがあり、その時は深く考える事は無かったのですが、実はあなたに任せるからねと表面上良い言葉で言われているだけであって、真の意味で成長をしてもらおうとは考えにあまり無かったのかなと感じました。
 傾聴セミナーでは、回数を重ねる事に少しずつではありますが、気づきを得ることが出来ます。そして、それをセミナーを継続して受けることで“ここに気をつけなくてはいけないな”という気持ちや“これはやってしまっているな”と自分自身を振り返るきっかけになる事が沢山あります。傾聴に関してはこれが正しい、という正しい答えが未だに見つかっていないようにも思います。しかし、その答えのようなものに徐々に近づいてきているという実感はあります。セミナーは練習の場でもあると思いますので、色々な事を実験してみてしっくりとくる方法をさがしてみる事も大切なのでは無いかと感じました。
 貴重な学びの場を提供して下さりありがとうございました。また引き続き、セミナーに参加させて頂きながら、自分自身のメンテナンスをしていくことも大切だなと感じています。

<ベイシックス参加>
 深い学びをありがとうございます。 前回のセミナーから時間が経ち、「相手軸に立つ」「相手の広場へ行って相手が見ている景
色を見る」という言葉が頭の中にあるのに、実際には頭1にあるだけでできていないと実感する毎日でした。
 今回のセミナーでは、「相手軸に立つ」とは「話の内容から舞台を作って話の光景を詳細に思い浮かべる、その光景をみて感じた事を相手に伝える、光景をみているという自分をわずかに残して」という堅田先生の言葉に、言葉としてではなく、実感として、また感覚として、自分の中でイメージでき、相手軸に立つことに対してグッと近づくことができたような感覚がありました。相手軸に立つことの難しさは変わらずありますが、見えた光景を相手に伝えることも相手軸に立っているということなんだと(という解釈でよろしかったでしょうか・・・)いう事を学び、「ちょっとできそう!!」と感覚として感じることができました。
 また、最後の皆さんでの振り返りの中で、家族の話を聞くことが難しいとおっしゃった参加者の方に深く同感していたところ、「家族の話を聞くときはモードが変わるもの」という堅田先生のお言葉に、はっとしました。「そんな自分だった」ということの気付きとともに、身近な家族だからこそ「モードを変える」くらい難しい、けれどもそのことを意識して今後は話をしたり聴いたりしていきたいと思います。
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参加者の方の「ふり返りシート」の続きです。

2021年09月28日 10時00分08秒 | 傾聴セミナー
<ベイシックス参加>
 今回のセミナーを経て相手軸で物事を考える難しさを感じた。
 午後の演習で傾聴する立場になった時、しっかりと相手の話を聞く意識をもって臨んだつもりであったが、相手の気持ちに共感するばかりで「自分も相手の気持ちが理解できる」といった想いを伝え、主役が相手ではなく自分に無意識のうちになってしまっていた。
演習中は自身では気づくことが出来ず、グループワークの皆様からのご指摘で理解することが出来た。こういったアドバイスを自身の周りで吸収する機会が少なくなっており、今回修正すべき課題が発見できたことはとても貴重だったように感じた。また、そういう言葉をかけて頂いた方に出会うことが出来、このセミナーへの参加に大きな意味があったかと思う。

<ベイシックス参加>
 今回参加させて頂き、ありがとうございました。
 普段から聞き手になる事は沢山ありましたが、ついつい傾聴とはかけ離れた姿勢であったりルールに適していない行動をとってしまっていたことを認識できました。
 初めてセミナーに参加し、グループを組ませて頂いて緊張していることもあり、話している内容が果たして通じているのかどうかがすごく不安になっていましたが、聞き手の方々がすごくレベルか高く、自分が思っている感情等を引き出させてくれて、とても頭の中が整理できました。
 こういうゆっくりと話をする機会がとても少なく、日々忙しい業務の中ではつい蔑ろにしてしまいがちですが、これからは今回のセミナーの内容を少しでも取り入れ、ちょっとずつ正しい傾聴をすることが出来る人間になり、相手軸に立てるよう精進して参ります。またセミナーに参加したいと思います。本日はありがとうございました。

<ベイシックス参加>
 もう一度確認したい。今回はそんな気持ちで参加しました。
 堅田先生のお話を聞かせていただく中で知らない間にまだまだ私は自分軸になってしまっていることがあることにまた気づき、やっぱり何回も研修を積まないといけないなあと、思いました。ルールの中の1つ『間を大切にする』私は間があくと、いつもとても耐えられず、何か言いたくなってしまうのですが、その時間は、相手の方の考えている時間、問題に向き合おうとされている時間だと教えていただきました。そして、どうしてもアドバイス志向になってしまいそうになる私の心にグサッときた言葉は相手の方は力を持っておられるのにアドバイスをすることにより自分でできる力を失ってしまうことにもなるというお話でした。私は『アドバイスをしない』という本当での意味をしっかりわかっていなかったんだと思いました。相手の力を信じて、相手に軸足を置いてお話を聴かせていただき一緒に景色を見ることができるような人になりたいなあと、思いました。そんな寄り添い方のできる人になりたいと。
 演習では、話し手の役になって自分の話をすることが前回も本当に苦手で、だけど、今回は、一度聞いてもらいたいなあと思っていることをお話しました。
 聴き手の方は取り止めのない私の話を丁寧に根気よく聴いて下さり、気持ちを確認して下さり、やりとりをする中で、そんな気持ちにもなりますよね、ってボツッと言ってくださいました。きっと私と同じ場所から私の見る景色を見てもらったから、そんな風に感じて下さったのかなと思いました。そのことがとても嬉しく、何故か自分の口からでたことばをもう一度自分で繰り返して自分で、違う気持ちで向き合えて進めるような気持ちになりました。とってもありがたかったです。
 参加された皆さんは本当にレベルが高く、いつもとても刺激を受けます。それにあたたかくて。私もこれから研修を積んで、お話を聴かせていただくことの大切さ、相手を大切にするということをもっと学び続けたいと思いました。ありがとうございました。

<ベイシックス・アドバンス参加>
 一日目 ベイシックスコース
 お相手の方のお話を聴く時、自分の感情が湧いてくるのを抑えながら『イメージ』を描く事だけに集中しました。そんなに長い時間ではありませんが、疲れたとかいう感情ではなく、放心状態でした。今でも、その時のお相手の方の表情が浮かびます。『本気でイメージ』楽しかったです。
 二日目 アドバンスコース
 さらに深めてという事で、緊張もありましたが、先生のお話を聞きながらの『うなずき』『表情』『声のトーン』聴いてました。演習で先生がそれをされてる時真似していました。あたかも先生になり切ったつもりで。表情って大切ですね。
 実際、自分の中で想いがいろんなところから溢れてきました。何か実際に物事が、起こって心が揺れ動くよりももっと深いところの心が現れるから、終わってから放心状態になるのかな?、なんて思いました。その感情は他に例える事ができませんでした。日々やり通して当たり前のように傾聴できるようになりたいと思いました。
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傾聴セミナー2021秋、かなりの深まりと気づきに満ちたセミナーでした。

2021年09月27日 21時21分06秒 | 傾聴セミナー
皆様、こんにちは。
9月も今週いっぱいですね。日中の日差しは強いですが、朝夕はすっかり肌寒くなりました。

今月25日のベイシックスと26日のアドバンスは、ハイレベルの演習を初めての方もご一緒に展開することができました。

正直な自身で、相談者のことを分かろう・理解しようと懸命に向っていたことがほんものの傾聴を作り出し、結果として相談者への成長支援になり得ました。

温かなホッとするセミナーを皆さんと一緒に作り上げることができました。ひとえに皆様に感謝です。ありがとうございました。

許可を得て感想を掲載いたします。

<ベイシックス参加>
 今回、初めて傾聴セミナーに参加されたお二人の方とグループご一緒させていただきました。お二人のお顔を拝見し、なぜこのセミナーに参加しようと思われたかというお気持ちをお聴きして、私自身も、これまでの傾聴セミナーで学んだ経験を踏まえつつも初心に戻り、新たな気持ちで傾聴に取り組んでみようと思うことができました。
 演習では最初、話し手の方と聴き手の方を客観的に観察する立場になりました。この立場になると、役割を担っているというある種の責任がないせいか、「自分のことを話す」「人の話を聴く」ということをまっさらな気持ちで改めて考え直すことができました。いずれも、自分が話し手・聴き手の当事者になっている時には見えづらいものが見えてきます。表情の細かな変化、うなずき、あいづち、言葉の選び方、問いの投げかけ方、相手への返答、気持ちの表現など、お二人のやり取りを拝見していて、気付かされるというか、考えさせられることがたくさんありました。他人事としてではなく、自分だったらどうするのか...と真剣に思いを巡らせていました。
 自身が聴き役になった時には、そんなお二人の姿から学ばせてもらったことをフル稼働して取り組んでみました。話し手の方はご自身の「コンプレックス」について語ってくださったのですが、その背景にある思いに近づきたくて、その方のいらっしゃる広場に出かけていきました。傾聴の出発です。でも、なかなか風景が見えてきません。風景を描くために質問をさせていただきます。その答えをお聴きして、少し風景が見えてきた気持ちがしました。でも、まだ同じ風景を見られているという実感がわきません。さらに、問いを投げかけます。また少し風景が見えてきました。このくり返しの中で見えてきた景色が少しずつ変わってきました。はじめはその方ご自身のことを話してくださっていたという印象から、ひとつの「点」のように映っていた映像が、実は周りの人たちとの関係性についてのことであるという理解が広がっていき、印象は「点」から丸い「面」になっていきました。やり取りの中で見えてくる景色が変わってくる経験をさせていただきました。最終的にたどり着いた広場から見た景色は、その景色そのものだけでなく、そこに至るまでの過程、つまり、理解できるかどうかではなく、理解しようとする作業そのものに大きな意味があることに気づかせてもらえました。
 自分の話を聴いていただく番になった時、何の話をするのか正直迷いました。今、一番気になっていることは自分自身の中でも重すぎて、言葉にして人に伝えること自体が実は負担で、これまでの傾聴セミナーにおいてもお話するのをためらってきたことでした。でも、今日1日ご一緒してきたお二人の方の傾聴の姿勢が少しずつ変化してこられている様子を拝見しながら、今回は思い切ってこの話をしてみてもよいかなと思うに至りました。実際話し始めてみると、やはりつらい経験を言葉にすることはとてもしんどくて大変な作業でした。しかし、ひとつひとつ話を聴いていただく中で、また、私の言葉の意味、その言葉を選んだ背景にある気持ちを確認してもらう中で自分でも気づいていなかった気持ちに気づくことができ、自分のなかに実はあったのだけれど認識できていなかった感覚に出会うことができました。さらに、もう一人の聴き手の方から私の話を聴いて浮かんできたイメージをお聴きした時には本当にびっくりしてしまいました。自分ではまったく想像しえない映像であるにも関わらず、「なるほど、なるほど...そういうことなのかもしれない...」と思わせられるものであったからです。そこで思ったのは、聴き手の方が自分の話から想像を働かせて思い描いてくださるイメージは、「そう!そう!まさにどんぴしゃり」というものかどうかというかということが大切なのではなく、「そういう捉え方もあるのか」という、真剣に聴いてくれた人から提案された新たな気づきをもたらせてもらえるものなのだということでした。自分の広場に足を運んでくれた聴き手が見てくれた風景は、最初は「えーーー!そんな風に見えるのですか?」という驚きから、自分のことでありながら実は見えていなかった風景に気づかせてもらえたという経験になりました。傾聴における「置き換え」という作業の深さを実感しました。ここ数か月、私の中でとても重たく、辛いこととして心の中にあったその事柄は、お二人に本当の意味で「聴いて」いただいたことで、意味合いが変わってきました。もちろん、良い意味で、です。
 新たな、そして大きな気づきと学びをいただくことができた今回のベーシックス。傾聴の学習を継続し、積み重ねていく必要性を改めて実感できた時間でした。どうもありがとうございました。

<アドバンス参加>
 相手の方の話してくださる言葉に耳を傾け、その背景を想像しながら、映像を描きながら真剣に聴き、確認のための伝え返しや、時には問いを投げかけることで、相手の気持ちに近づこうとする。そのやりとりの意義というか奥深さを実感できたのは、今回、話の後半、というか限られた時間の中の本当に最後の瞬間に新たな映像が展開してきて、そのことを伝えると、相手の方がハッとされたり、なるほどと納得されたりする経験をしたからです。ご自分の話をされているのですが、聴き手とのやりとりのなかで、ご自分でも自覚されていなかった自身の気持ちや、見えていなかった周りの状況に気づいたり、見る角度を変えてみられたり、話し始めた時にはなかった思いが浮かび上がってきたり...その可能性は、話の本当に最後の方に隠されているのだなぁと感じました。また、話し手の方の広場に出かけて行って見る映像は、写真ではなく動画なのだということもあらためて実感しました。動画の中では人も、物も、背景も動いて、変化していくし、新しい人や物が登場して、またそれらも動いて、変化していく。その変化を話し手の方に言葉にして伝えてみると、それがまた新たな気づきにつながる。
 セミナーに参加するたびに思うことですが、自分自身のことって意外と分かっていないものであり、傾聴を学ぶということは、自分自身をより深く理解しようとすること、自分自身を大切にすることでもあるのだなぁと。自分軸を離れて、真剣に相手軸に立とうとすると、その相手への思いやまなざしは結局自分に返ってくるような気がするのです。つまり「少しは相手軸に立てたのかな」と感じられると、そこに自分の変化や成長を見出すことができますし、それを感じることができることはささやかな喜びでもあります。毎日の生活の中では思うようにいかないことも、大変なこと、たやすくないこともありますが、そんな中、このセミナーに参加できる時間は自分へのご褒美のようなものです。それも、かなり贅沢なご褒美だと感じています。
 また次のご褒美の時間に向けて、日々の生活の中で学んだことを実践していきたいと思います。また、皆さんとご一緒させていただくことを楽しみにしています。どうもありがとうございました。

<アドバンス参加>
 リアルの研修と同様、様々なところにご配慮いただいていたお陰で、とても質の高い研修となり、感謝致します。今回は、しっかり集中して話を聞く、先入観を持たない、決めつけない、選ばない、ということを教えて頂き、実践することが概ねできました。それにより、話し手が変革し、自らの可能性を自ら引き出されていく様子が見られ、感動しました。どういう条件がそろった時に、そういう現象が起こるのか、復習・分析してみたいと思います。    
皆さんの体験シェアと、堅田先生のコメントも大変レベルが高く、参考になりました。あたかもそこにいないような聞き手、自分自身と語り合いだす、という状況が目標となりました。高い目標ですが( ´∀` )しっかりと話を聞くということを通して、深い人間関係が出来上がっていくことを体験させて頂きました。ありがとうございました。先生方もすごくお疲れと思いますので、ゆっくり休んでくださいませ!(^^)!

<ベイシックス・アドバンス参加>
 本セミナーに初回から続けて参加させていただいていますが、毎回、新たな気づきや学びが得られるのがこのセミナーの魅力です。また、毎回、拝見できる堅田先生のデモンストレーションも魅力的ですし、グループセッションでお会いできた方々とのご縁により、あたたかな気持ちでレベルの高い演習ができていることも魅力です。(セミナーが終わった後は、お一人20~30分の時間なのに全集中で傾聴するのでクタクタになります。こんなにエネルギーがいるとは…)さらに、セミナーの最後にあるふり返りの参加者の方々のどの言葉も奥が深いと感じます。
 堅田先生もおっしゃっておられましたように、しっかりと聴いてもらえるとポジティブに成長していく、まさしく、ほんものの傾聴は「成長支援」なのだと実感しています。だからこそ、セッションが終わったあとに、話し手の方々にとって少しでも希望の光が見えるような、自己肯定や他者理解ができるような、過去のつらい経験もその意味合いが変わるようなそのような聴き手になれたらという思いをさらに強く持ちます。ただ、これまでのセミナーでは、セッション後数日たってから、聴き手として本当にこれでよかったのだろうかともやもやとした感覚が残るときがあり、これはなんだろうとずっと気になっていました。
 今回のセミナーではっきりしたことは、これまでのセッションでは、「結果の予測(先入観)」に基づいた「問い」からまだまだ脱却できていなかったということです。「問い」によってお相手の方の思考を深めていくのですが、結局は自分軸の「結果の予測」に基づいた問いによって、あたかもお互いに着地点にたどりついたかのような感覚はあったものの、本当にそれでよかったのだろうかという思いがもやもやとしての感覚として残っていたのです。これまでの長年の相談場面では、主訴に対して、到達点を予測してのぞみ、次回の相談につなげるということを繰り返ししてきたので身体にしみついてしまっていたのです。
 しかし、ここでは違います。大抵、セッションでは話し手の導入は、近ごろ感じた悩みについて話され始めます。初対面なので突然に深刻な話をされることはほとんどありません。しかし、私はその導入の悩みについて意識してはいないつもりでも直感的にすでに結果の予測を組み立ててしまっていました。後半になると大抵は前半とは別の切り口でふっと話されます。今思うと、そこが話し手の方の本質の内容、つまりその方の根幹のところの話であること多いのです。最初はいろいろな意味での助走です。この人にはきちんと話を聴いてもらえるだろうか、ここまで話しても大丈夫だろうかと。
 ベーシックの話し手の方も、今、振り返るとそのセッションの本質の内容は後半にあったのですが、そこに思い馳せることよりも、先に予測した結果と結びつけ、その結果に必要な語りが出てこないか待っている、そんな状況でもあったように思います。最終的には、話し手の方が最初の話された悩みの解決の糸口をつかんでくださったように感じて、そのときはほっとした気持ちにもなりました。観察者の方からも「初対面には思えないやりとりで深まった」とおっしゃってくださったのですが、「最初はテンポがゆっくりだったが、後半テンポがあがって、、」と指摘されたときに、自分軸になると早口になる傾向があるので、(あ、やってしまった)と思いました。
 翌日の午前中、アドバンスの方のセッションに臨むとき、今回は踏みとどまって、結論の予測はちょっと脇において、その時々に語られる内容やお気持ちに対して、「伝え返し」と「問い」をしようと考えました。するとやはり、後半は前半とは違う切り口のお話をされました。私はその話の内容こそが話し手の方が伝えたい本質なのではないかと思いました。最終的には、結論はおそらく予測では到達できなかった内容になりました。そこではお互いにその語りに隠された意味について接近しあうことができました。
 自分が話し手の時には、自分で自身の結論の予測をしないように気をつけていました。私も流れのなかで後半はやはり今一番気になっている話を話していました。意識していたわけでもないのに、です。不思議です。しっかり聴いてもらえるとさらにこの人に聴いてもらいたいという意識が働くのか、本質的な内容になりました。このことから、後半こそ丁寧な傾聴が必要と感じました。また、ベーシック、アドバンスともに同じ内容から始めたのですが、聴き手によって話の流れも結論も気づきも全く違いました。でも、どちらの気づきもとても大事なものでした。そういう意味でも、これからは結論の予測(先入観)について慎重にしたいと思いました。
 今回も、堅田先生をはじめ、同じグループでセッションできました皆様、そしてご参会の皆様から多くのことを学ぶことができましたこと深く感謝申し上げます。オンライン研修でこれだけの演習ができることが本当にありがたいです。私自身、傾聴セミナーが人生の支えになっていることを実感します。


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今月、傾聴セミナーを開催します。ご興味のある方、学修を積み上げて来られた方、大切なお時間をご一緒いたしましょう。

2021年09月06日 16時10分32秒 | 傾聴セミナー
皆様、こんにちは。
9月も2週目を迎えました。

日中の日差しはまだまだ厳しいですが、日陰で風にあたっていますとさわやかな心地がします。田んぼのある場所では、時折ご飯のにおいがする風を感じます。新米の季節ですね。

さて、好評をいただいておりますオンラインによる傾聴セミナーは今月25日・26日に開催します。他者支援と自己支援を基盤として気づきと学びのセミナーです。

講義よりも演習に重点を置いた本セミナーは、オンラインという利点を活かしながら心身にしっかり浸透するように工夫をしています。

初めての方も安心してご参加いただける内容です。まずはベイシックスからスタートしてください。続けてアドバンスにご参加していただくことも歓迎します。一気に集中して学修することができます。

何度もご参加いただいている方はご自身の姿を距離を置いて眺めることができるでしょう。そして、語られることばから豊かな想像力と、確認していくことで明らかになっていく世界観をどうかご堪能ください。

お申し込みは事務局までお願いいたします。

皆様の大切なお時間をご一緒させていただけることに感謝申し上げます。



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