情報流通促進計画 by ヤメ記者弁護士(ヤメ蚊)日隅一雄

知らなきゃ判断できないじゃないか! ということで、情報流通を促進するために何ができるか考えていきましょう

機会不平政策を支持しますか?

2005-09-08 07:58:28 | そのほか情報流通(ほかにこんな問題が)
かわきたさんのブログで見つけた北海道大学法学部教授山口二郎さんの分析によると、【経済の活力を維持するためには、社会に参画し、自己実現を求める個人のエネルギーが必要だという前提で考えてみよう。ただし、個人が十全に働くためには能力を高めるための教育が必要であり、病気や失業などのリスクに備えたセーフティネットが必要である。こうした社会的な条件が存在してはじめて機会の平等が保障される。ところが、小泉政権の構造改革では医療費の引き上げ、公教育の放置など、機会の平等を確保するための制度、政策基盤が崩されている。「努力したものが報われる社会」というスローガンがむなしく響くのはそのためである。教育や医療など、人間が自己実現を求めるために必要な土台となる社会サービスが、一握りの金持ちのためのぜいたく品となるならば、機会の平等など絵に描いた餅となる。】という。http://www.rengo-soken.or.jp/dio/no179/kikou.htm これは、2004年1月のレポートだが、小泉政権は、このような進路から方向転換しただろうか?とてもそうは思えない。

他方で、何故か、小泉政権の支持率は高い。この点について、山口教授は、【新自由主義的な構造改革政策に対して、その犠牲者である中流以下の人々が支持を寄せるという現象はアメリカでも起こっている。構造改革論者が、政策によって生じる実体的な効果について説明するのではなく、既成の官僚や政治家を非難し、市場メカニズムを賞賛するという漠然とした言説を展開する中で、人々は自分の置かれた状況を理解できないでいるからこそ、そうした倒錯した現象が起こる】と分析している。

何度でも言いたい。「どうせ変わらないだろうな…」という気持ちで投票するならば、今回は非自民へ!http://blog.goo.ne.jp/tokyodo-2005/e/b04ddd5235a0beed3503de026c846bd4