情報流通促進計画 by ヤメ記者弁護士(ヤメ蚊)日隅一雄

知らなきゃ判断できないじゃないか! ということで、情報流通を促進するために何ができるか考えていきましょう

原発が破壊されても政府・財界首脳は救われる~放射能雲到達シミュレーションに見る市民切り捨て政策の実態

2007-11-07 22:46:10 | そのほか情報流通(ほかにこんな問題が)
 浜岡原発運転差止訴訟の一審判決が出て10日が過ぎた。改めて、日本の原子力発電所分布図(※)を見てみた。すると、風は西から東に吹いているので、首都圏へ放射能汚染が最も早く到達するのは、首都圏の西側で最も近くにある浜岡原発であることが分かった。

 では、この浜岡原発が重大事故を起こし、大量の放射性物質が放射能雲となって放出された場合、首都圏にはどの程度の時間で到達するのだろうか?

 差止訴訟弁護団は、最終準備書面で、2002年8月9日の実際の気象状況のもと(御前崎における風速はおよそ5メートルであった)、シミュレーションした結果を引用している。

 約6時間で横浜、約8時間で霞ヶ関に到達し、千葉、水戸、筑波、川越、大宮、高崎、前橋など首都圏の主な都市は汚染されてしまうという。

 横浜まで6時間、それだけあれば、政府首脳や財界首脳は、ヘリコプターなどを駆使して、国外や沖縄に退去することが十分に可能だろう。パニックになった市民は渋滞した道路を狂気のように走り逃げようとするが、汚染からは逃れることは出来ない…。

 最初に指摘したように、首都圏に居住する政府首脳・財界首脳にとって最も危険な原発が浜岡だが、その浜岡は、政府首脳・財界首脳が逃げ延びるには十分離れた場所にあるわけだ。

 逆に言うと、それ以上近くには造れないぎりぎりのポイントだ。これより首都圏に近くには、原発建設予定はない。

 【民草よ、電気を思う存分使って、製造業をはじめとする様々な企業を儲けさせてくれ。日本は、夜地球の中で一番輝いているぞ。そして、いざ、原発事故があったら、運命だと思って死んでくれ。政財界を牛耳る私たちは、ハワイにでも行って、安全になるのを待ってから帰国するから…】

 裁判官には、このおぞましい声が聞こえなかったのだろうか…。

※:http://www.fepc-atomic.jp/thumbnail/zumen/now-04.html

関連イベントをご紹介します。

■■引用開始■■

講演会「終焉に向かう原子力」(第5回)

2007年12月01日10時00分~

今年はチェルノブイリ原発事故21周年ですが、7月16日柏崎刈羽原発が地震で大きな被害を受け世界に衝撃を与えました。停止中の7基を廃炉に追い込みましょう。東海地震が迫る浜岡原発も停止させなければなりません。また、六ヶ所再処理工場の本格操業を絶対に阻止しましょう。今回は、広瀬隆氏、田中三彦氏、小出裕章氏の講演を企画しました。ぜひご参加ください。力を合わせて原子力の時代を終わらせましょう。講演の前にチェルノブイリ原発事故のビデオを上映します。時間に余裕のある方は、ぜひご覧ください。

ビデオ上映(10:00~12:30) 無料
10:00~12:00 「ドキュメント・チェルノブイリ」「小さき人々の記録」他3本
12:00~12:30 映画「ザ・サクリファイス」
講 演(13:00~17:00)
広瀬 隆氏 ( 作 家 )
「柏崎が教える六ヶ所村再処理工場の危険な断層」
田中三彦氏 (サイエンスライター、元原発設計技術者)
「柏崎刈羽原発はなぜ閉鎖か」
小出裕章氏 (京都大学原子炉実験所)
「破局の前に終焉を! 原子力こそ最大の環境破壊」

日時:2007年12月1日(土)10:00~17:00(開場9:50)
場所:全水道会館4F大会議室(水道橋駅徒歩2分)
資料代:1000円(ビデオ上映は無料)
主催:「終焉に向かう原子力」実行委員会
問合せ先: TEL/FAX 03-3739-1368

■■引用終了■■



★「憎しみはダークサイドへの道、苦しみと痛みへの道なのじゃ」(マスター・ヨーダ)
★「政策を決めるのはその国の指導者です。そして,国民は,つねにその指導者のいいなりになるように仕向けられます。方法は簡単です。一般的な国民に向かっては,われわれは攻撃されかかっているのだと伝え,戦意を煽ります。平和主義者に対しては,愛国心が欠けていると非難すればいいのです。このやりかたはどんな国でも有効です」(ヒトラーの側近ヘルマン・ゲーリング。ナチスドイツを裁いたニュルンベルグ裁判にて)
★「News for the People in Japanを広めることこそ日本の民主化実現への有効な手段だ(笑)」(ヤメ蚊)
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焼け太りを許すな!~文民統制違反で防衛省謀略的組織改革検討中?

2007-11-07 08:05:52 | 有事法制関連
 昨日、衆議院第2議員会館で、駆け付け警護発言についての抗議集会が開かれた。そこでの社民党近藤議員の発言で、自衛隊補給艦がテロ特措法の期限切れで帰国する際、指揮官が給油を続けるべきだと訓示したということを初めて知った。確かに調べてみると、【派遣部隊指揮官の尾島義貴・1等海佐は「我々の船は我が国の評価を高める成果を残してきたが、これから先は輝く航跡を残すことができなくなった。この場に働き続ける海の仲間たちを残し、ただ去るのみという状態になってしまった。間もなく撤収のための最後の出航を行う」と館内放送で隊員に呼びかけた】(朝日新聞11月2日付朝刊1面)とある。

 これまたとんでもない発言だ。軍人が国家の方針に口を挟むことを躊躇していないわけだ。初代イラク派遣部隊隊長佐藤正久議員の「駆け付け警護発言」は、引退した後の発言だが、尾島1等海佐は現役の軍人である。その彼が国家の方針に反する発言をしたわけであり、本来、尾島1等海佐は、処分されなければならないはずだ。

 私は、給油に反対する者だが、自衛隊は、私のようなものを「敵」扱いする、「スパイ」扱いする、つもりなのか?

 自衛隊は、国家の決定に素直に従えばいいのであり、国家の方針には口を挟むな!と言いたい。

 そもそも、尾島1等海佐の発言のうち、【この場に働き続ける海の仲間たちを残し、ただ去るのみという状態になってしまった】という部分からは、他国部隊であっても同じ闘う仲間が攻撃されたら駆け付けて戦争に参加するのは当然、とする佐藤正久議員の駆け付け警護発言にも通じるところがある。現場の勝手な思いで戦争や戦争のための補給活動を続けようという発想は非常に危険だ。

 他方、【石破茂防衛相は31日午前の衆院テロ防止・イラク支援特別委員会で、防衛省の文民統制を強化するための組織改革を盛り込む同省設置法改正案を来年の次期通常国会に提出する考えを明らかにした】(日経インターネット版)が、この改正案には要注目だ。

 というのも、【防衛相は「軍事に優先するのが政治ならば大臣、副大臣、政務官2人のままでよいのか。(防衛相など政治家を支える)参事官制度もこれでよいかという議論をしないといけない」と指摘した】(同上)のであり、①防衛省の陣容拡大及び②背広組が制服組をコントロールする制度のひとつである参事官制度を骨抜きにし制服組の発言力を強めることを狙っているのは明らかだからだ。

 警察は不祥事のたびに組織拡大をし、焼け太ってきたが、防衛省もそれを狙っているようであり、きちんと監視する必要がある。

 その監視強化のために必要なのが、「駆け付け警護」にかわるネーミング。抗議集会の場でも発言があったが、「駆け付け警護」は、あっち側の論理で付けられた名前であって、実態は、「便乗参戦」とか「謀略参戦」というべきものである。

 そこで、何かいいネーミングがあったら、ぜひ、コメントして下さい。

 文民統制違反への抗議は、今後も続けますので、応援して下さい。

 以下、関連のイベントをご紹介(引用)します。

■□緊急!国会前ヒューマンチェーンやります!□■

「いらない!インド洋派兵・給油新法(新テロ特措法)」の緊急!国会前ヒューマンチェーンやります。

「インド洋派兵・給油新法(新テロ特措法)」をめぐる情勢は緊急事態です。
与党は強気に転じて、今週中にも衆議院で採決を強行する構えです。

今度こそ、民主党はがんばってくれるだろう。と、思っていた(?)みなさん!
ご存知のように民主党は、国会どころではなくなっています。

でも私たちは、がっかりしたり、嘆いてばかりいられません。
この闘いは、「憲法9条」を私たちの手にとりもどす闘いなのですから・・・・

みなさん!
友人、知人を誘って、国会前に集りましょう!
今こそ私たちの、大きな、大きな声が必要です。

インド洋派兵・給油新法(新テロ特措法)反対! 
強行採決反対! 野党は結束して廃案をめざしてたたかえ!
の、私たちの声を国会にひびかせましょう!

★::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::★


  。。。インド洋派兵・給油新法(新テロ特措法)反対!
                 国会前ヒューマン・チェーン。。。

日時★11月8日(木)18:30~19:30

場所★衆議院第2議員会館前路上

主催★ヒューマンチェーン呼びかけ人一同

■呼びかけ団体■ 
アンポをつぶせ!ちょうちんデモの会/憲法・1947教育基本法を生かす全国ネットワーク/憲法改悪阻止各界連絡会議/憲法を生かす会/子どもと教科書全国ネット21/子どもはお国のためにあるんじゃない!市民連絡会/「戦争と女性への暴力」日本ネットワーク(VAWW-NETジャパン)/盗聴法(組織的犯罪対策法)に反対する市民連絡会/ピースボート/平和をつくり出す宗教者ネット/平和を実現するキリスト者ネット/ユーゴネット/許すな!憲法改悪・市民連絡会/

問い合わせ先● 高田(tel:03-3221-4668  fax:03-3221-2558)
           東本(tel:090-1859-6656

本提起に賛同し、国会前ヒューマンチェーンをはじめとする
一連の国会行動の呼びかけ人としてお名前を出していただける方は、
下記フォームへ入力し [ 確 認 ] ボタンを押してください。
遠方の方も呼びかけ人として激励ください。
http://form1.fc2.com/form/?id=238674なお、FAXの場合は93-3221-2558へお願いします。

■■引用終了■■



★「憎しみはダークサイドへの道、苦しみと痛みへの道なのじゃ」(マスター・ヨーダ)
★「政策を決めるのはその国の指導者です。そして,国民は,つねにその指導者のいいなりになるように仕向けられます。方法は簡単です。一般的な国民に向かっては,われわれは攻撃されかかっているのだと伝え,戦意を煽ります。平和主義者に対しては,愛国心が欠けていると非難すればいいのです。このやりかたはどんな国でも有効です」(ヒトラーの側近ヘルマン・ゲーリング。ナチスドイツを裁いたニュルンベルグ裁判にて)
★「News for the People in Japanを広めることこそ日本の民主化実現への有効な手段だ(笑)」(ヤメ蚊)
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また,このブログの趣旨の紹介及びTB&コメントの際のお願いはこちら(←クリック)まで。転載、引用大歓迎です。なお、安倍辞任までの間、字数が許す限り、タイトルに安倍辞任要求を盛り込むようにしていましたが(あまり実行できなかったが…)、辞任したので中止します(ここ←クリック)。