日弁連会長選挙が始まる前日の1月5日、読売新聞は夕刊1面で【司法試験「年3000人合格目標」見直し】というタイトルで、【政府は、司法試験の年間合格者を「2010年ごろに3000人に増やす」という計画を下方修正する方向で見直す方針を固めた。無理に実現を目指せば、法曹界の質が低下しかねないためだ。法務、文部科学両省が今春にも有識者会議を設置し、適正な合格者数の検討を始める予定だ】などという記事を掲載した。第2社会面に「司法の質 低下懸念」という解説記事まで掲載する念の入れようだったが、この記事が誤報であるというメールが日弁連執行部から流されたようだ。(http://osaka.yomiuri.co.jp/university/topics/20100106-OYO8T00491.htm)
このブログの直前の記事(http://blog.goo.ne.jp/tokyodo-2005/e/a422ff3b899cccb41079960da5c4addf)で書いたとおり、日弁連会長選挙でのテーマが弁護士増員問題であると見られているなか、今回の読売の記事からは、きな臭さを感じないわけにはいかない。読売がどこで情報をとったのかは分からないが、日弁連選挙とまったく関係なく流された情報だとはタイミング的に考えがたい、と思いませんか
いずれにせよ、今後の大変な盛り上がりを予感させる「誤報」騒動だ。
なお、この記事、実は、以上の日弁連選挙がらみの面白さだけが問題なのではない。
あいもかわらず、有識者会議での結論を政府が事前に決めつけているような記事なんだよね~。これって有識者会議が単なる政府のダミーだっていうようなもんじゃない。古い自民党政権時代の考え方…。民主党政権に代わってからはこういうことはしないでもらいたい。もし、政府が自分の考えを持っており、それで政策を進めようと考えているなら、もう有識者会議など不要。国会で充実した議論をすればいい。自分の考えに自信がなく、有識者の見解を聞きたいのであれば、内部で有識者から聞き取りをすればいい。自分の考えがまとまらないときに初めて、有識者会議に諮問をして検討してもらえばいいわけだ。
民主党が果たすべき役割は、そういう自民党が続けてきた悪弊をなくすことであり、マスメディアはそういうところに注目をするべきだ。自ら、悪弊を前提とした予測記事を書くなんてもうやめてほしいね。
※冒頭の画像は、現日弁連会長の新年のあいさつ。来年の顔は果たして?
http://www.nichibenren.or.jp/ja/jfba_info/kaityou_aisatsu/kaityou_aisatsu2008.html
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★「憎しみはダークサイドへの道、苦しみと痛みへの道なのじゃ」(マスター・ヨーダ)
★「政策を決めるのはその国の指導者です。そして,国民は,つねにその指導者のいいなりになるように仕向けられます。方法は簡単です。一般的な国民に向かっては,われわれは攻撃されかかっているのだと伝え,戦意を煽ります。平和主義者に対しては,愛国心が欠けていると非難すればいいのです。このやりかたはどんな国でも有効です」(ヒトラーの側近ヘルマン・ゲーリング。ナチスドイツを裁いたニュルンベルグ裁判にて)
★「News for the People in Japanを広めることこそ日本の民主化実現への有効な手段だ(笑)」(ヤメ蚊)
※このブログのトップページへはここ←をクリックして下さい。過去記事はENTRY ARCHIVE・過去の記事,分野別で読むにはCATEGORY・カテゴリからそれぞれ選択して下さい。
また,このブログの趣旨の紹介及びTB&コメントの際のお願いはこちら(←クリック)まで。なお、多忙につき、試行的に、コメントの反映はしないようにします。コメント内容の名誉毀損性、プライバシー侵害性についての確認をすることが難しいためです。情報提供、提案、誤りの指摘などは、コメント欄を通じて、今後ともよろしくお願いします。転載、引用はこれまでどおり大歓迎です。
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いずれにせよ、今後の大変な盛り上がりを予感させる「誤報」騒動だ。
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民主党が果たすべき役割は、そういう自民党が続けてきた悪弊をなくすことであり、マスメディアはそういうところに注目をするべきだ。自ら、悪弊を前提とした予測記事を書くなんてもうやめてほしいね。
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★「政策を決めるのはその国の指導者です。そして,国民は,つねにその指導者のいいなりになるように仕向けられます。方法は簡単です。一般的な国民に向かっては,われわれは攻撃されかかっているのだと伝え,戦意を煽ります。平和主義者に対しては,愛国心が欠けていると非難すればいいのです。このやりかたはどんな国でも有効です」(ヒトラーの側近ヘルマン・ゲーリング。ナチスドイツを裁いたニュルンベルグ裁判にて)
★「News for the People in Japanを広めることこそ日本の民主化実現への有効な手段だ(笑)」(ヤメ蚊)
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