情報流通促進計画 by ヤメ記者弁護士(ヤメ蚊)日隅一雄

知らなきゃ判断できないじゃないか! ということで、情報流通を促進するために何ができるか考えていきましょう

普天間移転問題・怒りの追撃シリーズ第7弾~下院委員長は日本の政策変更を理解したが、報道しないのか!

2010-01-11 23:42:18 | メディア(知るための手段のあり方)
 しかし、毎度毎度の米軍の靴まで舐めて上げる報道には本当に我慢ができない。今日の日経、毎日がそうだ。いまのところ、報道していない朝日、読売、産経、共同にも納得できない。日経と毎日は、米下院外交委員会のアジア太平洋・地球環境小委員会のファレオマバエンガ小委員長(http://www.house.gov/faleomavaega/)が社民党の福島党首と辺野古移転をめぐって会談したことを伝えた際に、明らかに、意図的に、ファレオマバエンガ小委員長が辺野古を変更する意思がないかのように報道した。まずは、より意図が明白な日経を読んでほしい。



日経 http://www.nikkei.co.jp/news/seiji/20100111AT3S1000R10012010.html

見出し【社民・福島党首、米下院委員長に普天間県外移設を主張】

本文【社民党の福島瑞穂党首は10日、米下院外交委員会のアジア太平洋・地球環境小委員会のファレオマバエンガ小委員長と都内で会談し、米軍普天間基地の県外・国外移設の必要性を主張した。委員長は「沖縄県民の感情が一番大事だ」と応じたが、会談後の記者会見では「交渉は鳩山由紀夫首相とオバマ大統領の間で行うべき内容なので、それを見守る」と述べるにとどめた】


…これでは、福島氏の意見を適当に聞き流したかのようだ。


次に少しましだが、まだ、十分とは言えない毎日。


毎日 http://mainichi.jp/select/seiji/news/20100111k0000m010055000c.html

見出し【社民・福島党首:普天間移設で米議員と会談】

本文【社民党党首の福島瑞穂消費者・少子化担当相は10日、米下院外交委員会アジア太平洋・地球環境小委員会のファレオマバエンガ委員長(民主党)と東京都内で会談し、米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の移設問題について意見交換した。福島氏は「沖縄の世論は県外移設を求めている」と伝え、ファレオマバエンガ氏は「沖縄の人々の気持ちが大事だ」と応じた】

…日経よりはましだが、なんだかはっきりしない。


実際にどのような発言があったかは、時事通信が明確に伝えている。


時事 http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&k=2010011000109

見出し【「沖縄県民の感情が大事」=米下院議員が社民・福島党首に】

本文【社民党の福島瑞穂党首(消費者・少子化担当相)は10日、米下院外交委員会アジア太平洋地球環境小委員会のファレオマバエンガ委員長(民主党)と都内で会談し、米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の移設問題について意見交換した。
 席上、福島氏は「沖縄県民は県外・国外移設を望んでおり、社民党はグアム(への移設)が一番と考えている。ぜひ委員会などで取り上げてほしい」と要請。これに対し、同委員長は「沖縄県民の感情が一番大事だ」と応じた。
 会談後、同委員長は記者団に「政権交代を受けて政策を再検討するのは日本の権利だ」とも語った。会談には日系のマイク・ホンダ下院議員(民主党)らも同席した】


…「政権交代を受けて政策を再検討するのは日本の権利だ」っていうことを交渉相手の担当委員会の議員に言われてるんだよ~。これがニュースじゃなくてなんなの。怖いよ~、怖いよ~、米国を怒らせないでよ~、と煽ってきたマスメディア各社にとっては、怖くなかったんだってことを、市民に伝える絶好の機会だったはずだ。これを無視することは、やっぱり、怖いよ~って市民を怖がらせたいのは、米国政府(オバマ政権)ではなく、日本の大企業(辺野古建設利権、民間空港後の観光利権)、官僚(関連企業への天下り確保)、米国の軍関係者(思いやり予算や移転費の日本負担)、それらの意向を受けたマスメディアだったんだな~ってことがよく分かる。

えっ、時事通信の聞き間違いかも?って?
沖縄タイムスも同じ視点からきちんと報道している。

沖縄タイムス http://www.okinawatimes.co.jp/article/2010-01-11_1524

見出し【「県民感情が一番大事」米議会幹部 政策再検討も理解】

本文【アジア視察中の米国下院外交委員会アジア太平洋・地球環境小委員会のエニ・ファレオマバエガ委員長らが10日来日し、米軍普天間飛行場移設問題について、社民党の福島瑞穂党首らと東京都内のホテルで会談した。ファレオマバエガ氏は米政府の代表としての会談ではないとした上で「(普天間問題は)環境やジュゴンのこともあるが、一番大事なのは県民の感情だ」との認識を示した。
 会談後に会見したファレオマバエガ氏は、日本政府が新たな移設先を検討している状況について「政権交代によって国家の政策を再検討するのは当然のことだ」と理解を示した。】


いまのところ、共同、朝日、読売、産経は、このニュースを伝えていないが、日本の納税者にとって喜ぶべきこのニュースを伝えないのはなぜですか?

にしても、日経は、【普天間問題「決着遅れるなら対米関係もたず」防衛政務官】(http://www.nikkei.co.jp/news/seiji/20100111AT3S1000I10012010.html)というのは喜んで掲載するからね~。



小沢氏に説明責任を求めるなら、いったい、辺野古に必要だという飛行場は一体、海兵隊のどの部隊がどのように使うのですか?って米軍にも聞いてほしいと思うのは、きっと、オイラだけではないはずだ。


※ツイッター始めました…yamebun


【関連記事】

「悪い夢を見た、ちゅら海水族館行きの飛行機が辺野古に到着するという悪い夢を…」(http://blog.goo.ne.jp/tokyodo-2005/e/fb0b5689996f43b04f0439547c8454b5)

「普天間移転問題・怒りの追撃シリーズ第6弾(`ヘ´)~沖縄ジャングル訓練場を残すことに協力するのか?」(http://blog.goo.ne.jp/tokyodo-2005/e/64f438b757e1cfe059772e8e9a609016)

「普天間移転問題・怒りの追撃シリーズ第5弾(`ヘ´)~読売のグアム移転費7割減報道、ねつ造の疑い濃厚」(http://blog.goo.ne.jp/tokyodo-2005/e/00998cee4a5c38075846f7f6a911246a)

「普天間移転問題・怒りの追撃シリーズ第4弾(`ヘ´)~歴史のねつ造に加担する大新聞+小沢辺野古反対表明」(http://blog.goo.ne.jp/tokyodo-2005?sess=e9eb06a99cbcc3aa7fab07f6f7026767)

「普天間移転問題・怒りの追撃シリーズ第3弾~国務省記者会見でロードマップが最良と暴言した記者は誰?」(http://blog.goo.ne.jp/tokyodo-2005/e/7c405cba3fa9a8a434aac3724dd7c322)

「普天間移転問題・怒りの追撃シリーズ第2弾(`ヘ´)~国務長官と大使の会議録の情報公開を請求しました」 (http://blog.goo.ne.jp/tokyodo-2005/e/e928f1d84b8721b5890b8ef42de9527c)

「頭に来たので、米国務省に誰が大使を呼び出したのかを質問しました~普天間移転問題で」
(http://blog.goo.ne.jp/tokyodo-2005/e/a23e6f4de4948eb6a03c012b2ca5a0a6)

「普天間移設で米国務長官が現行案受け入れ要請のため大使を呼んだというが、違うでしょう(^^) 」(http://blog.goo.ne.jp/tokyodo-2005/e/aaa7f69e6792bcbffa520e2e027fb0b9)

「ほらね、やっぱり、国務長官が大使を呼び出したんじゃなかったでしょ~普天間移転問題」
(http://blog.goo.ne.jp/tokyodo-2005/e/4fcd6ce38e643e2fe43c4a8835a87a35)

「グアムに67機+9機を移転するという米国文書原文~普天間+岩国を十分カバー」(http://blog.goo.ne.jp/tokyodo-2005/e/0322e2681ac6a7d746c1330e408044a4)

「朝日新聞の米軍基地特集記事はプロパガンダ?~公開質問状、本日発送」(http://blog.goo.ne.jp/tokyodo-2005/e/d2a25bc47e365601dbb9546f4e66e7bc)

「日本の米軍基地維持費負担は世界の80%~みかじめ料を払うのはやめよう!」(http://blog.goo.ne.jp/tokyodo-2005/e/4efdf7f0142dc0f61376a9dedce10eea)

「国会図書館が米兵らに対する裁判権放棄に関する資料を隠した理由~ひき逃げ死亡事故の遺族らに説明してみよ」(http://blog.goo.ne.jp/tokyodo-2005/e/f3d52bb9d63bafb68956773b7b18be93)




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ワンピースのオープニング曲変更に大人が多数抗議~だからナメられるんだよ!

2010-01-11 13:07:33 | メディア(知るための手段のあり方)
 フジテレビの情報誌「アウラ」には、丁寧な分析に基づく記事が掲載されたりしており、いい意味で驚かされることが多い。12月25日号にも、著作権について特集記事が掲載されており、それぞれが結構興味深い内容だ。そんなアウラに毎号掲載されているのが、視聴者センター担当者のエッセー「視聴者センター25時」だ。今号では、日曜日朝9時半からのアニメ「ONE PIECE ワンピース」のオープニング曲が東方神起の「Share The World」から矢口真理とストローハットの「風をさがして」に変更されたところ、思わぬ数の苦情が電話やメールで寄せられたというエピソードが紹介されている。

 寄せされた苦情は、

「曲が悪いわけではないが、今後のストーリー展開と合わない」

「これから、みんな命賭けて闘うんですよ?なのに嬉しそうな声で『いぇ~い♪』だのなんだの…、不謹慎にも程があります」

「『ワンピース』の世界観にあの曲は合いません」

などなど…。

 エッセーの筆者は、世界観、不謹慎など難しい言葉を使っていることからも分かるように電話や投稿の主は大人であることを明らかにしたうえ、

【普段、「子供の教育に悪い!」だの、「いじめを助長する」などと、テレビ番組に苦情を言ってくる“立派な大人”が、アニメのオープニング曲変更に苦情を知ってくるのです。
 テレビ局にとっては、不特定多数の方に支持され、視聴率が高いというのは有難いことですが、『日曜日の朝からアニメの事でテレビ局に電話する』、そんな大人の行動が決して“子供の教育”に良いとは思えないのですが】

と結んでいる。

 もちろん、普段、子供の教育に悪いと苦情を述べる人と今回アニソンの変更に苦情を述べた人は一致しているはずはないから、少しずれた批判だが、まぁ、皮肉としては悪くないコメントだと思う。

 ワンピース、面白いですよね。たまにyoutubeのランキングをチェックすると放送日直後には上位に来ていることが多い。で、(テレビが壊れているので…)暇つぶしにiPhoneで見ることがあるんですが、次を見たいなって思わせる展開になっている。

 そういえば、ルパン三世のオープニング曲もいろいろ変わったけど、違和感を感じたのもあったなぁ、あの頃、2ちゃんねるなどがあったら、テーマ曲について熱く語ったのかもしれないなぁ…などとも思う。

 でも、でも、やはり、テレビ局側の人に、今回のようなコメントを書かれるような視聴者行動はかなり悲しい。

 アニソンの変更に怒りを感じるように、辺野古の飛行場が45メートルのヘリポートから利権によって1800メートル級の滑走路に変わったうえ、それを米国の圧力のせいにして実行しようとしている日本の官僚や大企業やメディアのあり方にも怒りを感じていることをテレビ局に伝えなければテレビは変わらない。

 今回のフジテレビ側のコメントは、アニソンに抗議した人だけの問題ではなく、怒りをぶつけることなく見過ごしているわれわれの問題でもあるわけです。

 どうですか、一日一回、あるいは1週間に一回、必ず、テレビ局か新聞社に電話、もしくはメールして、ニュースのとらえ方や番組について苦情もしくは賞賛のコメントを残すようにしませんか?これって、ちょっと事実を調べないといけないので、知的刺激も得られますしね…。

 投票しましょうって呼びかけることと、マスメディアに意見を伝えようって呼びかけることは、巨大な国の民主主義社会においては、劣らず重要な民主主義実践のアピールだと思います。

 そうそう、「何故、こんなところにまで『ヘキサゴン』がでしゃばって来るんだ!」という苦情には同感ですがね…
  

風をさがして→http://video.search.yahoo.co.jp/video/8a5eb49bd51a883e2b2b34149c67e640?p=%E3%83%AF%E3%83%B3%E3%83%94%E3%83%BC%E3%82%B9%20%E9%A2%A8%E3%82%92%E3%81%95%E3%81%8C%E3%81%97%E3%81%A6&tt=c&ei=UTF-8&from=srp&rkf=1 







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