情報流通促進計画 by ヤメ記者弁護士(ヤメ蚊)日隅一雄

知らなきゃ判断できないじゃないか! ということで、情報流通を促進するために何ができるか考えていきましょう

小沢氏国策捜査を喜んで報道するメディア、検察裏金疑惑取材せずに正当化できない…ツイッター風に

2010-01-14 06:49:14 | メディア(知るための手段のあり方)
 小沢氏周辺の強制捜査の報道、お疲れ様です。捜査が終わるまで見守るのはさぞ、寒かったことでしょう。そういう苦労があってこその報道…と言いたいのでしょうが、本当にそうですか。捜査の監視って、いうけど、検察裏金疑惑で口封じされた三井元検事の話はちゃんと取材していますか?あなたの書いた記事で本当に検察の捜査の行き過ぎを防いだことがありますか?

 むしろ、国策捜査を後押ししてきたんじゃないですか?

 検察リーク批判をすると、「いや、苦労して取っている」という。

 われわれが、批判するときに、プロセスは問題にしていない。

 結果を問題にしているんだ。

 毎日新聞西山さんがとってきた情報は国にとって市民にばれては困るニュースだったから、刑事事件で記者生命を奪った。

 あなたたちが、検察から苦労して取って来たというニュースを書いたおかげで、権力チェックにつながり、逮捕されるような思いをしたことがありますか?

 今回の小沢捜査は、町中で、外国人やちょっと斜に構えた若者を見つけて、ちょっと来いといってひっぱり、カバンの中から、釣りに使ったナイフを出し忘れたのを見つけて、軽犯罪法違反だ、といって検挙する警察の在り方に近い。

 小沢の4億円が本当に具体的に賄賂だという確証があれば格別、単に4億円も持っていたのは、きっとどこかからかの違法献金だ、という程度の根拠で捜査し、だめでも、形式犯での捜査ということで、批判をまぬかれる。

 マスメディアは、不当な街中での職務質問を見逃し、検察・警察にメスを入れようとした民主党つぶしの国策捜査を見逃す…。

 それで、なに、検察リーク批判は間違っているって?

 反論あるなら、いつでもどうぞ。

 今回、公開希望のコメントは、公開します。

 かなり、腹立ってます。 

米国「スーパー弁護士トップ100」のすご腕弁護士が事務所で自殺する国アメリカ~真似をすれば日本も…

2010-01-14 06:48:24 | そのほか情報流通(ほかにこんな問題が)
 離婚した妻の年金受給資格を最高裁で勝ち取り、ネイティブアメリカン(インディアン)の権利を高裁で勝ち取ったばかりのすご腕弁護士マーク・レビー(Mark Levy)が昨年4月、事務所内で自殺したことがABAジャーナルに掲載された。最高裁判事サミュエル・アンソニー・アリートJrやヒラリー・クリントンのエール大ロースクールでの同級生、いつでも裁判所に行けるような格好をしていた59歳、3万5000人のワシントン周辺弁護士を対象とした調査で、「スーパー弁護士トップ100」に選ばれた男が、解雇を言い渡された翌日に下した決断は、拳銃自殺だった。

 通常、このクラスの弁護士であれば、たとえ、解雇になっても、次の就職口が決まるまでは、自分の部屋が使える。ところが、リーマンショックなどの不況で耐えきれなくなった弁護士事務所は、彼にただちに事務所を出るように言い渡したようだ。そもそも、彼の解雇自体、彼が担当した控訴審、上告審でまで争う企業が不況のせいで減ったことが大きい理由だったようだ。

 彼の記事は、http://www.abajournal.com/magazine/article/a_death_in_the_office/に掲載されている。

 

 時間があるときに、全文を訳して紹介したいくらいなのですが…。

 エール大学ロースクールの学内誌の副編集長で、最優秀論文賞を受賞。その後、順調なスタートを切り、最高裁、高裁専門弁護士として名をなしていった。不況の関係で、不遇をだった時期もあったが、2004年に最後の事務所(所属弁護士500人以上の大事務所)に移り、再び水を得た魚のように活躍し始めた。

 そして、素晴らしい実績を積み重ね始めた時期の解雇…。解雇指名されたのは彼を含む24人だった。
 
 「彼は決意が固く、ユーモアがあり、才能があり、誰からも好かれる奴だった。ショックだ」…インタビューに答えた多くの弁護士が一様に動揺を隠しきれない様子だ。 

 ある弁護士は、いまこそ、何かをするべきときだと、この著名な弁護士の死が単に個人的なものではなく、アメリカの弁護士を取り巻くシステムに問題があることを示唆している。

 その示唆を裏付けるかのように、彼の記事の下には、あなたがロースクールを卒業したとき、いくらの借金がありましたかというアンケートが掲載されている。   

 選択肢は、
 
 なし
 6万ドル(540万円)以下
 9万ドル(810万円)以下
 12万ドル(1008万円)以下
 12万ドル(1008万円)以上

…こういう国に日本もなりつつある。
来年からは、日本でも、司法研修生はみなし公務員の身でありながら、給料ではなく、国からの貸与によって生活をすることになる。


 あなたは、ネイティブアメリカンの権利を高裁で勝ち取るすご腕弁護士が自殺するような国にしたいですか?

 そういう国では、あなたが相談する弁護士は、借金を抱えて事務所経営に悩んでいる人が多いかもしれない…。

 
 2月5日は、日本の弁護士の将来に大きな影響を与える日本弁護士連合会選挙の投票日。サラ金を相手に戦ってきた宇都宮弁護士が、いわゆる主流派の山本弁護士との一騎打ちをすることとなった。宇都宮陣営は、公聴会を市民に開放するよう迫ったが、現執行部はこれを拒否した模様。

 あなたは、日本の弁護士がどのような仕事ぶりをするような政策が弁護士会内で選択されるかについて、興味がありませんか?

 彼の事務所は、彼の死後、勤務弁護士の給料を10%削減することを発表した。ある弁護士は、彼の死によって、事務所は、ある特定の弁護士を道路に投げ捨てる途ではなく、多くの弁護士を少しずつ我慢させる途を選んだのだ、と解説する。この記事に接し、彼の冥福を祈ると共に、2月5日の選択の重さを多くの市民と共有することができれば、幸いです。


【PR】






★「憎しみはダークサイドへの道、苦しみと痛みへの道なのじゃ」(マスター・ヨーダ)
★「政策を決めるのはその国の指導者です。そして,国民は,つねにその指導者のいいなりになるように仕向けられます。方法は簡単です。一般的な国民に向かっては,われわれは攻撃されかかっているのだと伝え,戦意を煽ります。平和主義者に対しては,愛国心が欠けていると非難すればいいのです。このやりかたはどんな国でも有効です」(ヒトラーの側近ヘルマン・ゲーリング。ナチスドイツを裁いたニュルンベルグ裁判にて)
★「News for the People in Japanを広めることこそ日本の民主化実現への有効な手段だ(笑)」(ヤメ蚊)
※このブログのトップページへはここ←をクリックして下さい。過去記事はENTRY ARCHIVE・過去の記事,分野別で読むにはCATEGORY・カテゴリからそれぞれ選択して下さい。
また,このブログの趣旨の紹介及びTB&コメントの際のお願いはこちら(←クリック)まで。なお、多忙につき、試行的に、コメントの反映はしないようにします。コメント内容の名誉毀損性、プライバシー侵害性についての確認をすることが難しいためです。情報提供、提案、誤りの指摘などは、コメント欄を通じて、今後ともよろしくお願いします。転載、引用はこれまでどおり大歓迎です。