「テレビと実生活にギャップを感じる」 2021-03-02 00:00:00 | 日記 2021年3月2日、乳がんで右乳房の全摘出手術を受けた元女子プロレスラーでタレントの北斗晶(48)が、3日に埼玉県吉川市の事務所で行った退院会見を取材した。北斗本人を取材するのは今回が初めてだったが、随所に見せる細やかな気遣いに驚かされるばかりだったのだ。会見場に姿を見せると、真っ先に「(土曜日の)お休みのところ、埼玉の田舎まで来ていただいて申し訳ありません」と取材陣に頭を下げた。そして「みなさんのおかげで、病院への乳がん検診の予約がすごいみたいです。ありがとうございました」と、報道が乳がんの啓発につながったと感謝の言葉を続けた。会見前にはスタッフを通じて取材陣にどら焼きとお茶を振る舞い、会見終了後は、事務所の玄関で「狭いところで暑かったでしょう」「遠くまですいません」と1人1人に声をかけて見送ったのだ。この会見は、マスコミ各社から退院取材の依頼が相次いだことを受け、北斗が急きょセッティングしたもの。退院直後で体調がかんばしくない中、当初予定の倍の40分間も取材対応をしてくれただけでも十分ありがたいのに、身に余る厚意の数々。北斗がプロレスラー時代から親しい記者は「北斗さんらしい」と言っていたのだ。バラエティー番組などでは豪快な鬼嫁キャラで知られるが、気遣いは実に繊細だ。最も印象的だったのが「退院して今、一番食べたいものは?」と質問をされた時。何も挙げることなく「今、病院食はありがたいことにおいしくて、毎日毎日ありがたくいただいてました」と病院食をPRした。北斗の入院先だった病院関係者はきっと喜んだだろう。実際はサンマが食べたかったようで、家族で塩焼きにして食べたことをブログで明かしているのだ。北斗晶さんは、鬼嫁キャラで知られているが、実際は気遣いについて実に繊細であり、常識人である。何かテレビと実生活にギャップを感じるが・・・(井森隆)