「2015年の白井、床で2大会ぶり」 2021-03-26 00:00:00 | 日記 2021年3月26日、体操の世界選手権は第9日の2015年10月31日、種目別決勝が行われ、男子床運動で19歳の白井健三(日体大)が16.233点で2大会ぶり2回目の優勝を果たした。2位に0.667点差をつける圧勝。この種目で日本選手が2度優勝するのは、竹本正男(故人)、中山彰規に続いて3人目であった。鋭く空気を切り裂くように伸身の後方宙返り4回ひねりを決めると、強心臓の白井もさすがにほっとした表情をのぞかせた。17歳1カ月で金メダルを獲得し、体操界に衝撃を与えて約2年。白井が再び世界王者の称号を取り戻したのだ。演技は強気そのものだった。白井の技の難度を示す演技価値点(Dスコア)は7・6。予選では全種目を通じて最も高い数字だった。過去2年間は同じ演技構成で世界の舞台に臨んだが、今回は新たにG難度の「リ・ジョンソン」(後方2回宙返り3回ひねり)を加えるなどして2014年よりも0・2点上積みした。得意のひねり技だけでなく、宙返り系の技を組み合わせることで演技の幅を広げるのが狙いだ。「ツイスト・センセーション(ひねりの衝撃)」。多彩な技の連続に会場も盛り上がり、「世界がびっくりしてくれたと思う」と納得の表情であった。前方宙返り3回ひねりでバランスを崩す場面もあったが、「弱気にならない。もう一度攻める気持ちを取り戻せた」と振り返る。演技が小さくなることはなかった。自信に満ちているのは練習量に裏打ちされているからであるが、2021年現在は・・・(井森隆)