「モンゴル、日本に熱視線」 2021-03-06 00:00:00 | 日記 2021年3月6日、2015年10月、高い経済成長に陰りが出てきたモンゴルが、豊富な鉱物資源や中国との貿易頼みの成長モデルから脱却し、産業を幅広く育てようと模索している。期待するのは、日本からの投資だ。人口300万人の資源大国の将来性を見込み、進出する日本企業も増えてきたのだ。ここ数年の開発ラッシュで、高層ビルやマンションが急速に増えた首都ウランバートル。ただ、建設会社の関係者は「2~3年前まではもうかったけど、いまは赤字。良い建物をたてても買い手が少ないよ」と、表情はさえない。海外からの投資が減り、通貨安になって、物価は上がった。市内に暮らす男性(当時61)は「食品も値上がりして暮らしは大変だ。一生懸命働いた末に、こんな生活になるとは」とこぼす。定職に就けない2人の息子の将来も気がかりという。日本の4倍ほどの広さがあるモンゴル。2011~2013年には10%を超える高い経済成長が続いた。石炭や銅、金などの鉱物資源が輸出の約8割を担う。また輸出全体でみれば8割以上が隣国の中国向けで、中国経済の減速と資源の値下がりは大きな打撃だ。2014年の成長率は約8%で、2015年はさらに下がる可能性がある。中国、そして石油の輸入が多いやはり隣国のロシア以外の国との経済交流を増やし、中小企業の育成など「鉱物資源に頼らない、競争力のある産業を育てていく」(モンゴル政府高官)ことが課題だ。そこで期待を寄せるのが日本だ。エルベグドルジ大統領は2015年8月末、ウランバートルに来た経団連の幹部らに「これからは日本との経済関係をさらに発展させたい」と熱心に投資を呼びかけたが、2021年現在は・・・(井森隆)