緞子については、先日の「ゾウさん羽裏」でお話ししましたので省略です。
こちらの羽裏は「竜・色紙・中啓(お公家さんの持つ半分位開いた扇子)」、
私のような「ヘンなモノ好き」の人間にとっては、
そういっちゃなんですが、そーんなに面白いとは思えない羽裏です。
そんなこといっちゃ、羽裏さんに失礼ですが…。
今日は「図柄」ではなく「質」のお話し。
こちらにもう一枚、同じ緞子の羽裏、柄はたぶん「宮島」、
なんか鳥居のカッコを見ると『箱根』みたいな気もしますが、
鳥居の向こうに灯篭が並んでいるのは宮島かなぁと。もしかしたら「架空」、
ま、それはともかくこんな柄。
輝きがあるもんで、どうしてもなんかきたなーく写っててすみません。
で「質」の話しなのですが、この羽裏どちらも感触にそれほどの差はありません。
厚みもまぁまぁ同じ感じです。でも違うところがあります。
こちら部分写真、
もうおわかりですね、絵の線の細かさと粗さ。
上は中啓の要のあたりから中の模様から、とても細かく、描いたようです。
鳥居のほうは線がまっすぐじゃなくてキコキコと段がついてます。
灯篭なんて、けっこういい加減で、今にも倒れそう…?
もちろんこういうものは、手織りではなく「ジャガード織機」で
それこそジャガジャガと織るわけですが、そのときの元の図柄の細かさ…ですね。
今パソコンに画像を取り込むように、「ここはこの糸」と、
機械が指示を出して織るのがジャガードですが、それが粗いわけです。
こういうところも価格に反映されるのではないかと思っています。
私はもっぱら「柄」で選んでいますが、もしこういうものを
着るために選ぶとしたら、わぁかっこいい柄ぁ…だけでなく、
こんなところもよく見ると言いと思います。
ただし…ですねぇ、これがまたおもしろいところなんですが、
いい羽裏がついているから、表もいいかというと、そうじゃないときもあります。
この羽織もそうなのですが、この二枚で「いい羽織」は「鳥居」のほうです。
つまり、その羽織を作るヒトの思い…「やっぱ裏に凝らなきゃ」だったり、
「表地はいいものにして、その分裏はちょっと落とすか…」だったり…。
もちろん「どっちもいい」ってのが一番なんですけどね。
以前ご紹介したものですが、今のところ私の手持ちでは両方「良品」の一枚です。
「くらげに乗った猿」…。この羽裏については こちらの記事をどうぞ。
殿方よ、着物を着てくだされぇ…。
こーゆーシャレたのを裏につけて、さりげなーく懐手なんぞして、
日本の男はかっこいいんだというところを、見せてほしいよーん。
こちらの羽裏は「竜・色紙・中啓(お公家さんの持つ半分位開いた扇子)」、
私のような「ヘンなモノ好き」の人間にとっては、
そういっちゃなんですが、そーんなに面白いとは思えない羽裏です。
そんなこといっちゃ、羽裏さんに失礼ですが…。
今日は「図柄」ではなく「質」のお話し。
こちらにもう一枚、同じ緞子の羽裏、柄はたぶん「宮島」、
なんか鳥居のカッコを見ると『箱根』みたいな気もしますが、
鳥居の向こうに灯篭が並んでいるのは宮島かなぁと。もしかしたら「架空」、
ま、それはともかくこんな柄。
輝きがあるもんで、どうしてもなんかきたなーく写っててすみません。
で「質」の話しなのですが、この羽裏どちらも感触にそれほどの差はありません。
厚みもまぁまぁ同じ感じです。でも違うところがあります。
こちら部分写真、
もうおわかりですね、絵の線の細かさと粗さ。
上は中啓の要のあたりから中の模様から、とても細かく、描いたようです。
鳥居のほうは線がまっすぐじゃなくてキコキコと段がついてます。
灯篭なんて、けっこういい加減で、今にも倒れそう…?
もちろんこういうものは、手織りではなく「ジャガード織機」で
それこそジャガジャガと織るわけですが、そのときの元の図柄の細かさ…ですね。
今パソコンに画像を取り込むように、「ここはこの糸」と、
機械が指示を出して織るのがジャガードですが、それが粗いわけです。
こういうところも価格に反映されるのではないかと思っています。
私はもっぱら「柄」で選んでいますが、もしこういうものを
着るために選ぶとしたら、わぁかっこいい柄ぁ…だけでなく、
こんなところもよく見ると言いと思います。
ただし…ですねぇ、これがまたおもしろいところなんですが、
いい羽裏がついているから、表もいいかというと、そうじゃないときもあります。
この羽織もそうなのですが、この二枚で「いい羽織」は「鳥居」のほうです。
つまり、その羽織を作るヒトの思い…「やっぱ裏に凝らなきゃ」だったり、
「表地はいいものにして、その分裏はちょっと落とすか…」だったり…。
もちろん「どっちもいい」ってのが一番なんですけどね。
以前ご紹介したものですが、今のところ私の手持ちでは両方「良品」の一枚です。
「くらげに乗った猿」…。この羽裏については こちらの記事をどうぞ。
殿方よ、着物を着てくだされぇ…。
こーゆーシャレたのを裏につけて、さりげなーく懐手なんぞして、
日本の男はかっこいいんだというところを、見せてほしいよーん。
(お前・・・わかっているのか?と自問しつつ・・・)
絵柄に生地に着物と言うのは、それぞれの趣向を凝らして着ているものだなぁ~と感心しています。
アップの写真だと本当にギザギザが
結構出ていますね~
以前、西陣帯が出来るまでの工程を
お聞きしたのですが、図案、紋意匠図、
紋彫、・・・綜絖はジャガードの指示に
基づいて経糸を引き上げる装置と伺ったの
ですが、どこかの指示があいまいだったのかも
知れませんね~。
100年前はみんな着物…です。
今の時代、着物は特別なものになってますけれど、
もっと気楽に、ぐずぐずくしゃくしゃで、
普段にきていただきたいものです。
あったかいんですよ、着物って。
陽花様
今もし、手織りでこんなの織ったら、
たとえたいしたことのない図柄でも、
ものすごーく高くなるでしょうねぇ。
機織も、やってみたい…と、こればっかし!
断然、海月にのっかったお猿さんが、カッコええです。
それにしても、海月の柄は着物で初めて見ました。
女物ばかり見ているためでしょうか。
男物の柄は奇抜で面白いです。
おおざっぱな言い方ですが、
表の美しさは「女物」、
裏や隠れたところのおもしろさは「男物」ですね。
私も羽裏に男物を使ったりして楽しんでいます。
今はなかなかないんですが…。
男物のモス襦袢の帯なんておもしろいですよ。