まずは写真のご説明、本日の伸子張り、これはちりめんのじゅばんでした。
染め替えたもの、というよりも、元は着物であったものを
あれこれ繰り回して、最後に染め替えてじゅばんにしたようです。
そのため、身頃の途中で継ぎがあったりで細切れ状態?
染め替えは自前のようです。いかにも、っていう素人っぽい手絞りですよねぇ。
下の「元の柄」も見えますね。
上の写真、真ん中より上の菊は、周囲が金だったのもわずかに残っています。
普通、プロに全体を一色にする染め替えを頼むと、
まず元の色柄によって色抜きをするかどうか判断してくれます。
元々が薄い色だったり、柄も染め替えで問題がなければ色を抜かずに、
上から新しい色をかけます。色の上から色をかけますから、
元の色とも新しい色とも違う色になります。
それを見極めて「こんな風になりますが」と、きちんと説明できる、
昔の呉服屋さんには、そういう人がいて当たり前だったんですけどねぇ。
いまでも町の呉服屋さんなら、そういうことが聞けます。
ですから、町の呉服屋さんとおつきあいしてください、とよく書くんですよ。
色が濃かったり、柄に問題があると一度色抜きをして新しく染めます。
この生地は「色抜き」だけしてもらって自分で染めたか、
もしかすると色抜きも自分でやったのかな?
どうやって抜いたのかは、わかりませんけど。
とりあえず、そうやって色を抜き、適当に糸でしばって染めたんですね。
生地はそんなに傷んでいません。もう一度濃い色に染めたらまだ使えます。
じゅばんにしなくても、八掛とかでも使えますもんね。いい錦紗です。
さて、やっと「お題」のお洗濯の話し…。
洗濯の歴史はもちろんずいぶん古いわけですが、昔は洗剤はありません。
まずは水、洗剤の代わりには植物が使われたようです。
日本では「ムクロジ」が多く使われたようですね。
ムクロジの紹介ページがありました。おもしろいですよ。
このムクロジは、江戸時代のシャボン玉にも使われまして、
「あしのたま」という名前で、子供のおもちゃとして売り歩かれました。
大きな待つ黒な「種」は、羽付の羽のアタマに使われています。
でも、この実も南国のように、採るそばからまた実るってものでもありませんし、
量も毎日の洗濯で使えるほどはなかったでしょうから、
昔はきっと「ひどい汚れ」用の貴重品だったんじゃないかなーと思ってます。
そのほかには「灰汁」「米のとぎ汁」などが使われました。
そもそも洗濯、というのは汚れを布から引き剥がすことです。
着るものにつく汚れは主に「皮脂」つまり油汚れ、
そのほかほこりだのなんだのですが、皮脂というのは油、
水と油は中が悪い?ので、こすっても布にしみこんだ水が油を包み込んで
布から引き剥がして落とすには落ちにくい、
そこで「界面活性剤」というものが使われるわけです。よく聞きますよね。
あれはつまりケンカの仲裁人みたいなもので、
どっちとも仲良くなれる性質を持っているのです。
「親水性・親油性」、塩基なので「親水基」という言い方をしますが、
それが汚れと水の間に入って汚れを布から引き剥がしやすくするわけです。
この「界面活性剤」の役目をするのが、昔なら「灰汁」だったりしたわけですね。
それと、ただつけておくだけではなく、もんだりたたいたりするのは、
その働きを助けるためです。今でもインドなどでは水辺の平らな石に
布を打ちつけたり、棒でたたいたりして洗濯しています。
昔、友達がキャンプに行って、それを実践しようと、
タオルを岩にたたきつけて洗ってみたところ、
ぼろぼろになったそーで…、岩、選べっての…。
ともあれ、昔から人は布をきれいにしては何度も使い、大切にしてきたんですね。
このちりめんも、ちょっと自分で染めなんてものをしてみようかなと思います。
さて、もうひとつ「洗濯」の話題、これは「プラ製洗濯ハンガー」です。
現役…。
これは我が家で今も使っているのですが、少なくとも15年以上は経っています。
すでに真ん中が一度割れて、紐でくくってありますし、
ご覧のとおり、ゆがんでいます。鎖もさびてるしプラ部分の劣化もあります。
でもねぇ、いつまでたっても使えないほどには壊れないのですよ。
もちろん、ほかにも新しいのはあるんですが、それを買うとき
「あれは捨てて」と思うのですが、結局まだ使おう…になっちゃうんです。
おまけにですねぇ、こういうのを使っていると実際には
「洗濯ばさみ」部分がとれちゃったり、劣化して割れちゃったりするのですが、
先日こんなのをみつけちゃいまして…。
10個入り、生協で見つけたんです。ちゃんとつるす部分がついているので、
だめになった洗濯ばさみだけ取り外してこれをつける…
するとまたまた「ふっかーつ!」で、捨てられなくなりました。
こんな風に付け替えます。
それにしても、このハンガーの後に買ったものの方が、
劣化や壊れが早いんです。これ、古いけどいいプラだったのかも、
見た目はちょっとわびしいけれど、がんばってねー。
というわけで、今日はお洗濯をしたり干したりしながらこれを書きました。
染め替えたもの、というよりも、元は着物であったものを
あれこれ繰り回して、最後に染め替えてじゅばんにしたようです。
そのため、身頃の途中で継ぎがあったりで細切れ状態?
染め替えは自前のようです。いかにも、っていう素人っぽい手絞りですよねぇ。
下の「元の柄」も見えますね。
上の写真、真ん中より上の菊は、周囲が金だったのもわずかに残っています。
普通、プロに全体を一色にする染め替えを頼むと、
まず元の色柄によって色抜きをするかどうか判断してくれます。
元々が薄い色だったり、柄も染め替えで問題がなければ色を抜かずに、
上から新しい色をかけます。色の上から色をかけますから、
元の色とも新しい色とも違う色になります。
それを見極めて「こんな風になりますが」と、きちんと説明できる、
昔の呉服屋さんには、そういう人がいて当たり前だったんですけどねぇ。
いまでも町の呉服屋さんなら、そういうことが聞けます。
ですから、町の呉服屋さんとおつきあいしてください、とよく書くんですよ。
色が濃かったり、柄に問題があると一度色抜きをして新しく染めます。
この生地は「色抜き」だけしてもらって自分で染めたか、
もしかすると色抜きも自分でやったのかな?
どうやって抜いたのかは、わかりませんけど。
とりあえず、そうやって色を抜き、適当に糸でしばって染めたんですね。
生地はそんなに傷んでいません。もう一度濃い色に染めたらまだ使えます。
じゅばんにしなくても、八掛とかでも使えますもんね。いい錦紗です。
さて、やっと「お題」のお洗濯の話し…。
洗濯の歴史はもちろんずいぶん古いわけですが、昔は洗剤はありません。
まずは水、洗剤の代わりには植物が使われたようです。
日本では「ムクロジ」が多く使われたようですね。
ムクロジの紹介ページがありました。おもしろいですよ。
このムクロジは、江戸時代のシャボン玉にも使われまして、
「あしのたま」という名前で、子供のおもちゃとして売り歩かれました。
大きな待つ黒な「種」は、羽付の羽のアタマに使われています。
でも、この実も南国のように、採るそばからまた実るってものでもありませんし、
量も毎日の洗濯で使えるほどはなかったでしょうから、
昔はきっと「ひどい汚れ」用の貴重品だったんじゃないかなーと思ってます。
そのほかには「灰汁」「米のとぎ汁」などが使われました。
そもそも洗濯、というのは汚れを布から引き剥がすことです。
着るものにつく汚れは主に「皮脂」つまり油汚れ、
そのほかほこりだのなんだのですが、皮脂というのは油、
水と油は中が悪い?ので、こすっても布にしみこんだ水が油を包み込んで
布から引き剥がして落とすには落ちにくい、
そこで「界面活性剤」というものが使われるわけです。よく聞きますよね。
あれはつまりケンカの仲裁人みたいなもので、
どっちとも仲良くなれる性質を持っているのです。
「親水性・親油性」、塩基なので「親水基」という言い方をしますが、
それが汚れと水の間に入って汚れを布から引き剥がしやすくするわけです。
この「界面活性剤」の役目をするのが、昔なら「灰汁」だったりしたわけですね。
それと、ただつけておくだけではなく、もんだりたたいたりするのは、
その働きを助けるためです。今でもインドなどでは水辺の平らな石に
布を打ちつけたり、棒でたたいたりして洗濯しています。
昔、友達がキャンプに行って、それを実践しようと、
タオルを岩にたたきつけて洗ってみたところ、
ぼろぼろになったそーで…、岩、選べっての…。
ともあれ、昔から人は布をきれいにしては何度も使い、大切にしてきたんですね。
このちりめんも、ちょっと自分で染めなんてものをしてみようかなと思います。
さて、もうひとつ「洗濯」の話題、これは「プラ製洗濯ハンガー」です。
現役…。
これは我が家で今も使っているのですが、少なくとも15年以上は経っています。
すでに真ん中が一度割れて、紐でくくってありますし、
ご覧のとおり、ゆがんでいます。鎖もさびてるしプラ部分の劣化もあります。
でもねぇ、いつまでたっても使えないほどには壊れないのですよ。
もちろん、ほかにも新しいのはあるんですが、それを買うとき
「あれは捨てて」と思うのですが、結局まだ使おう…になっちゃうんです。
おまけにですねぇ、こういうのを使っていると実際には
「洗濯ばさみ」部分がとれちゃったり、劣化して割れちゃったりするのですが、
先日こんなのをみつけちゃいまして…。
10個入り、生協で見つけたんです。ちゃんとつるす部分がついているので、
だめになった洗濯ばさみだけ取り外してこれをつける…
するとまたまた「ふっかーつ!」で、捨てられなくなりました。
こんな風に付け替えます。
それにしても、このハンガーの後に買ったものの方が、
劣化や壊れが早いんです。これ、古いけどいいプラだったのかも、
見た目はちょっとわびしいけれど、がんばってねー。
というわけで、今日はお洗濯をしたり干したりしながらこれを書きました。
劣化するのが早いですね。そんなに何年も使っていないのにある日パリパリと砕けてしまいました。
乱暴に扱った訳でもないのに・・・
こんなに早く壊れるものかとつい先日思ったばかり
でした。
大きな丸に波の柄をバックに菊の柄なんて可成り派手な物だったと推察します。
再加工品は歴史が垣間見えます。
絞りも糸で絞った物でなく輪ゴムかな。
このごろは自然に帰るプラスチックがよく使われていますが、その影響もあるのでしょうか。
太陽は凄まじい破壊力ですね。
個別の洗濯バサミに付け替えて 貧乏臭いな~と思いつつ
新しい物を買っても やはり捨てられずに使っています。
あらゆる物の捨て時が判らず 物が増えるばかりです。
思い違いじゃないですよね。
最近のは、すぐにバキッといってしまう。
オットは「ばかヂカラ」のせいだと申しますが、
そうじゃないってば!です。
改めてよく見ると、厚みとか太さとか、
今のと違ってしっかりしてますね。
大事に使いますー。
ocyukun様
ほんとにずいぶんハデな着物だったと思います。
波のところは紺だったのかなと思う濃い色が
使われていたようです。聞くも三種類くらい
色を使い分けていたようで、濃さが違います。
絞りはよく見ると、全部ちゃんと糸で縛った後が
あるんですよ。でも、よく見ると、
最初のほうと思われるところは柄がいっぱいで、
絞り加減もしっかり…後のほうになると、
もぅいいやってのが現れてるんですよ。
それでもそういう作業をしているところが
なんとなく思い浮かんで、こちらも楽しいです。
紫外線というのは、やはりすごいのですね。
プラより丈夫な私の「面の皮」でも、
シミだらけになりましたしー…。
惠様
やたら捨てたくはない年代ですよね。
でも、ゴミ減らしも騒がれているところですし、
がんばって使いましょー、
あとは「買わなきゃ」いいんです。
(それがデキナヒ…)