確かに、掲載されているものも当時の社会状況も、今とはいろいろ違いがあります。
それでも「だからこそ見えてくるものがある」と、そう思いながら読んでいます。
暮らしの手帖では、あの「商品テスト」のページがやはり面白いです。
例えば新しい電化製品が出るとまず1回、そして数年経ってまた1回。
本の中で「商品テストは消費者のためにしているのではない」という記事があります。
つまり、これを見て判断してください、ではなく「消費者としてこれを使ったらどうだろうか」と、
使い勝手を調べている。その結果、たとえばストーブはアラジンが一番いい、と結論を出したら
アラジンのストーブがよく売れた。しかし大事なのは、そのあとその動向を見てのメーカーの努力。
「メーカーがアラジンに負けないものを作ったら、国産のストーブの性能が格段によくなった」と。
結果的には消費者のためになっているのだけれど、
本来は「いいものを作る、そのための努力を怠らなければ、いいものは売れるのだ」と言っています。
遠まわしですが、これは私たちにも警鐘をならしていると思います。
「いいよ」と言われたから買うのではなく、「なにが」「どこが」「どうか」ということを、
本来は自分たちで考えなきゃいけないわけです。
考えていく上で、カンタンに買いなおしがきかないものなのだから、
こういう結果を参考資料として活用することで、いいものを買う…つまり、賢くなりなさい、ですね。
流行っているとすぐ飛びつく…みんなが持っていると持たなきゃと思う…今そんなことも多いです。
こちらの写真はトップの表紙の本に載っていた「こびりつかないフライパン」のテスト。わっはっはの結果です。
これは40年前のテストなんですが…私は今でもテフロンものは好きではありません。
もらい物などはしかたなく使っていますが。確かに、今のものはこの当時と比べたらいいかもしれませんが、
「こげつかさないための調理方法」を覚えたほうがいい、と思ってます。熱、油、フライパンの「焼きかげん」です。
情報源、情報量が増え、トレンディドラマとやらで、人気タレントがしている腕時計がカッコいいとか、
アクセサリーがかわいいとか…それが次の日にはもう広がっていて、すぐに販売されてこれが売れまくる・・・。
まぁある程度の年齢になれば、そういうことはなくなるかもですが、
私たちは何かと情報をカンタンに過信したり、情報の多さに「自分で考える」ということが減ったりしている気がします。
先日「食べログ」とやらで、「やらせ」があったというニュースがありました。
元々「人の話」と言うものは「仲人口」と言う言葉があるくらい、昔からアテにしてはいけない…という教訓があります。
「仲人口」なんて言葉も、今のお若い方はご存知ないかもですね。
最近の「挙式の時だけの仲人」は『頼まれ仲人』といいます。直接二人の出会いには関わっていないということです。
昔、お見合いが主流だった時代は、仲人と言うのは自分で話を勧めたものです。
そうなるとまとまってほしいですから、ちょっといいことを言う…「おおらかな方で…」は、ただのノンビリ屋だったり…。
つまり、仲人口というのは「アテにならない…」という意味です。だから、親たちは本当のことを知るために、
自分、または人を使って「聞き合わせ」というものをしました。いわば「身元調査」…。
近所の人や、関わりあいのありそうな人に、それとなく相手のことを聞くわけです。
これ、今でもありますよ。私のいとこ夫婦は娘の縁談相手を三日がかりで調べまくりました。
ネット、というものは顔が見えませんから、情報というものの信憑性も、直接の「聞き合わせ」より疑わしい…。
悲しいことではありますが、いつの時代もどんな世界にも、詐欺を働く人もいれば、
人を傷つけてもなんとも思わない人もいれば、お金さえもらえればの人もいます。
モニターに現れるだけの情報をどこまで信じるか、どこまで活用するかは、個人の自由ですが、
だからこそ「アタマ」を使わないと、とか、もしもの時は、とか、そういう緊張感が必要ですよね。
やらせで「どこそこの店がいい」なんて書き込ませるほうも、またそれを請け負うほうも、
いなくなったりはしないはずですから。
なんだか話が飛んでいますが、暮らしの手帖では、商品テストをする場合の条件とか状態を、
きっちり説明しています。それだって何枚かの写真だけですから、それを信用するかどうかはこちらの判断。
でも、長い間の「実績」があるから、それが信用となり「暮らしの手帖のテスト結果だから」と、参考にするわけです。
スポンサーを持たないという姿勢も、評価の対象ですし、いつも歯に衣着せずはっきりダメはダメというあたりも、
何かに義理立ててはいないということが感じられて、キモチがいいです。
そしてテストは一度ではない…ということ。「あれから○年経って、どうだろうか」と、再度の調査をする。
ここはよくなった、ここはまだダメ…そういうのを読むと「常に見続ける」ことの大切さも思います。
私が今見ている「暮らしの手帖」は 、ほぼ40年~50年前のものです。
「商品テスト」で、今と大きく違うところがあります。「最初のテスト」、つまり発売直後ですね。
その商品は「今までなかったもの」が多いわけです。
私が子供のころ、まだ冷蔵庫は木製でした。それが電気の冷蔵庫が出てきました。
ラジオしかなかったところに「テレビ」が出現しました。
洗濯機、 炊飯器、電気ポット、オーブントースター、ロースター、クーラー…。
どれも「今までない」ものばかり。だから商品テストはとても重要な情報だったのです。
今は、新しいものなんて…せいぜい3Dテレビくらい?それとても「どんなものか」くらいはみんな知っていますし、
「こういうところ、こうなんじゃない?」という疑問も自分で考えられます。
それだけ、私たちはいろいろな情報があふれた世界で暮らしているわけです。
情報が多すぎる今、私たちは何を以って、どれを信用するか…やはり賢い消費者でないと、
いい商品を残していくことにも、つながらないのですよね。
我が家の息子はミキサー食なので、毎日ミキサーを酷使しています。ミニチョッパーというタイプの小さいものです。
もう何台壊したか…。壊れないのはテスコム社のものが今のところ一番。
毎日ないと困りますから、常に一台予備があります。
困るのは…同じものが続いて売られる確率が低い…ということ。これがよかったからと思っても、もうナイ…。
それでなくとも通常こういうものは、家庭の道具としてはあまり使われないものらしく、種類がありません。
なにしろ我が家は特殊な使い方ですから、まず主食をミキサーにかける…
そのあとおかずが二種あれば二度かけます。そのたびにあのカップとカッター部分を洗わなければなりません。
せめてカップだけでも複数あったら、カッターだけ洗えばすみます。
そこでメーカーに「カップだけ分けてください」と電話したら「NO」。そういう売り方はしていないというのです。
ほしけりゃもう一台どうぞ、ですね。腹立ちますわ。
幸か不幸か、そのミキサーはすぐ壊れました。そこでテスコムと出会ったのですが、ダメ元で電話しました。
こちらの事情を話すと、係りの人はおなじように「そういう売り方はしていないのですが…」といいつつ、
「カップが割れたということにして、修理対象にしましょう」といって、分けてくれました。
「くれました」と言うのも、シャクな言い方なのですが、会社組織の中で、一生懸命考えてくれて、
融通を利かせてくださったのですから、感謝しています。
その後、たまたま売っていなくて別のものを使いましたが、やはりカップの別売りはナシ。なんで???
3000円かそこいらのものなんぞ、買いなおして当然…?また実によく壊れます。
料理の下ごしらえ用というのなら、バーミックスなど、立派なものはいくらでもあります。
我が家は下ごしらえではありません。やたら大きなミキサーでは量が底だまりで効率が悪いのです。
今、この高齢化社会、実家の母もそうでしたが、だんだん普通の食事がとれなくなって細かく刻んだり、
ミキサーにかけたりはあるはずです。
それでも「介護用ミニ・ミキサー」はありません。あってもきっと「特殊」になって高いのでしょう。
安いものなのだから買いなおせばいい、そうしてくれないと売るほうももうからない…。
安いということは「ありがたみ」が薄れます。壊れたら捨てて買いなおせばいい、一年着たら捨てればいい…。
「地道」ということが、カビが生えたようになっている今、
あまりにもあふれている「モノ」に、作り手も買い手も…私たちは何か惑わされていないかと、ふと思います。
追記…またしても、記事途中で、昨夜アップしてしまいました。そのときこられたお客様、中途半端記事ですみませんでした。
ほんとに近頃のお弁当箱は、カラフルで便利ですねぇ。
私など「アルミ」のべんとばこ、で育っていて、
表に赤いダリアの花がついているのを
新しくかってもらっただけで、うれしかったものです。
お汁はすぐしみでて、お弁当包みのハンカチは、
いくら洗ってもしみだらけでしたっけ。
モノが豊富…ということは、ムダも多いということなのでしょうか。
なんだか不思議な世の中です。
えぇっとですねぇ。理想と現実は違うといいますか…。
市販の介護食は、先年の震災の時は、モノがなくなりましたし、
非常食としての価値は大だと思います。
私も震災に頂いて以来、切らさずに保管していますが、
病人や障害者と言うのは、100人いたら100人、
全部状態が違うのです。
できるだけ普段の食事には使いたくないものだと、私は思っています。
現に母は「これなら、タダのおかゆに鰹節かけてくれたほうがいい」と言いました。
病院ならしかたないかもですが、自宅介護の場合は、
できるだけ味も材料も個人の好みに合わせてあげたいし、
一口にミキサー食といっても、その人の嚥下能力によって、
ミキサーのかけ方が違うのですよ。
また食材によっても、これはこのくらい粒があっても大丈夫とか…。
ミキサーもモノによって使い勝手はいいのに、
必要な程度まで細かくならない…とか、能力に差があるんです。
高かったのにすぐに使用をあきらめたものもありました。
安いものは3000円くらいですが、高いものは10000円前後します。
それに何台も置くとなると場所もね。そんなに広いキッチンではありませんし。
それとガラス器を使ったものは総体に高いのと、清潔ではあると思いますが、
重いとか割れるとかも、気になる点なんです。
実際の介護生活の中では、日に三度のことですから、そのたび気をつけて…はやっていられない場合もあるんです。
洗い桶に投げ込んでも大丈夫なプラで十分です。
パッキン使用のものは使いません。そういうのを探すんですよ。
消毒は定期的にやっていますが、食器乾燥機もかなりの熱風で乾かしますので、
それで十分かと思っています。
アイデアとしては、なるほどとも思いますが、
実際に介護食を毎日作る状態にならないとわからないことって、
いっぱいあるんです。
せっかくのご意見、逆らうことばかりでごめんなさい。
ご心配いただいて、ありがとうございました。
1.コメにもあるように、業務用治療食、介護食をみつけて、使えそうなものは、それを使う。
しかしそれ以外に、個人の家庭で使うユニークな食材もあるわけで、やはりどうしてもミキサーについて考えなくてはなりませんね。
2.ミキサーをたくさん買い込む。モーターの負担も考えると、ガラス器だけたくさん別売りしてもらうより、このほうがすぐ壊れなくて、結局安上がりかも。
3.使ったミキサーの部品は、最後にまとめて食器洗い機に放り込む。食器洗いほど便利なものないですよ。手で洗えない温度の熱湯で洗うので、消毒にもなります。それから、たとえばゴムのパッキンを入れるところがなければ、自分で工夫して作るとか。雑貨店に行ってみると、いろいろなものがありますからそういうのを使って。こっちの食器洗い機には箸をいれるとこがないんですよ。それで日本に帰ったときに(もう二十年近く前ですが)台所の流しで使う、箸を洗ったあとの水切り用のプラスチックのざる(下が網目になっている)を買ってきて入れています。当然ナイフやフォークをいれるとこはついてるのですが、目が大きいので箸は落ちてしまうのです。
本体より高いって…。結局バラで買うとってことなんでしょうけれど、
それだって専用のものなら、個数あるはずなのに、ヘンですよね。
介護関係の事業は、昨今伸び筋だなんていいますが、
現場は置き去りです。
システムとか、標準タイプとか、そればっかりで、
一番大切な「キメの細かさ」は、どっかそのへん転がってる感じ。
ミニ・ミキサーは、この25年で15台近く使ってますから、
なんでいつまでたってもちっとも改善されないのかと、
フシギです。
なんでも多数決で、少数派はどこまでいっても不遇ですわ。
ほんとにおっしゃるとおり、高きゃいいってみんじゃ
ありませんよね。
なんでも「もうけ」ですからねぇ。
意外と安いものが長持ちしたりします。
もらいもののホーロー鍋は、ガス台にかけたら、
もち手の下側が炎にあたって溶けちゃいました。
使い勝手って、大事ですよね。
テフロンって、なんのためについてるんですかね。
焦げ付かないとかすべりがいいとか、
別にテフロンでなくてもできますしねぇ。
油使わなくていいといっても、しばらくたつと
入れないと焦げ付きますよね。
フードプロセッサ、ミニチョッパーは、もういろんなの使いました。
とりあえず「パッキン」とかフチの飾りのラインなんてのは必要なし。
ほんとに使って試してるのかと、不思議に思います。
今のはパッキンなしなんですが、カタチがころんとしていて、
持ちにくいんです。
もう、ほんとに帯に短しなんとやらですわ。
ちゃんと全てのことを考えて作ったら、絶対これからの商品だと思うんですけどね。
電気が通るスイッチ本体部分よりガラス器だけの方が高いとは!
メーカーは象●ですが。
おかしな世の中だとつくづく思います。
介護福祉の分野は、ハードをひとりひとりに合わせたカスタマイズすると、とんでもなく高価ですよね。そしてしわよせは、働く人に行き、給料が安すぎて食べていけない、とか。
ブツの大量生産ですむこともあるのに。
ミキサーをそう使うのか~!すごいヘビーユーザーじゃないですか!
本当に、現場の声は大切ですね。メーカーにトラックバックして差し上げたいくらいです。
分からない事ってありますね。
メーカー側も消費者の声を聞いたら、もっと
改善するぐらいの姿勢がほしいですよね。
フライパンは何度も使っている内に、上等
イコール長持ちでは無い事に気づき、安価
な物で買い替えするようにしています。
最近知りました。テフロン加工(いわゆるノンオイル塗装全般)の
フライパンの寿命は「1年」だそうです。
(三年間つかってました)
塗装部分がはげてしまい、買い替えました。
前回より半分以下のお値段です。
1年で交換なら…です。
ミルサー、ミキサーは
ブレードのパッキンをいちいちはずして
洗って乾燥するの、手間がかかりすぎで。
市販の野菜ジュースです。
治療食、介護食は、大手メーカーさんが参入されて
先日パンフレットをいただきました。
大型冷凍庫でもないと…無理です。
だもんで、パンフレット参考に作っています(笑)
介護福祉に目先の利益だけはかんべんしていただきたいですね。
おだいじに。