といっても、本ばっかり…というのは少ないと思うのですが…。
着物の柄の中には「こんなものまで」と思うような柄があります。
今の暮らしでいうなら、たとえばブラウスにでかでかとホーローなべや、
庭箒など、小さくても並べたりはしないと思いますが、
着物の柄には、なべ釜は言うにおよばず、家財道具一式といっていいほど、
あらゆるものが柄になっています。
その中でも「新しく入ってきた外国のもの」というのは、
男物の羽裏や襦袢などには、よく使われています。
地球儀、西洋の家や風景の絵やポストカード、紙巻タバコやマッチ、ランプ…
洋書柄もその中のひとつです。
日本には、元々「冊子柄」という和柄がありますから、
本を柄にするということは珍しくありませんが、
冊子柄が「本を開いた状態」が多いのに対して、
洋書柄は、閉じた状態のままが多いです。
たぶん、その本の作り方、といいますか、
和紙で作られた和本よりはるかにしっかりとした作り、
中には革表紙なんてのものありますしね、またタイトルが華やかで、
箔が使われていたりもします。そして何より「横文字」、
そういうものの意匠のおもしろさから、こんな柄を生み出したのでしょうね。
元々日本では、平安の昔から、異国のものをうまく取り入れ、
日本になじむ色柄に作り上げてきました。
維新以降、新しく怒涛のように押し寄せた西洋文化の「お品物」も、
さぞかしおもしろい題材だったことでしょうね。
さて、この本ですが、明らかな間違いがありますね。
洋書は、左からあきます。横書きだから。
それとタイトルは、本を横にした状態にして横書きです。
この柄を描いた人は、洋書というものを
実際に手にとって見たことがなかったのか、
それとも「視覚的」に右あきに慣れた日本人のためにこうしたのか、
その辺のところはわかりませんが、そういうところをみつけてしまう私は、
やっぱり現代人だということでしょうか。
洋書柄のアップです。
タイトルですが、これはもう日本語で手一杯の私には、
まったくわかりません。せめて「Uncle Tom's Cabin」とか
「The Brothers Grimm」なんてぇものだったら、あぁあれねとわかるんですがねぇ。
ウサギは復活祭ではイースター・エッグを運ぶといわれています。
えっ、ウサギがどしたって?
英語がわからないと、こんな感じで話がどんどんズレていきます…。
ちょっとゆがんですみません。
「PERISTYLE」、こりゃわかりました「柱廊」のことですね。
シルエット、最初はどこかの「工業地帯の煙突と煙」に見えたのですが、
タイトルを見て、あ、どっかの遺跡かな…とか。
もぉ、読もうとするほうが無理な話で、これを描いた人と同じで、
デザインを素直に楽しめばいいんだよ…ですよね。
これを描いた人は、きっとウサギや猫の、日本にはない描き方や、
縦書きの墨文字にはない「英語」のおもしろさを見つけたんでしょうね。
はい、洋風の猫ちゃんです。さすがに三毛じゃない…?!
こういうモダンな本やタバコの柄は、額裏であるととても高いです。
これは小紋柄ですから、それほどでもありませんが、
こういう本のりっぱなのが、二~三冊ドーンとおいてあって、
ランプに万年筆、ついでにタバコにめがね…なんて柄だったら、
あーーーほしいです。
それでは、比較対照に?日本古来の和本の「冊子柄」、
過去にアップしたものですが…。
部分アップ、昔の「ヘア・カタログ」ですねぇ。
ちなみに、和本で閉じたものの柄だと、
下のように「いいヨレ具合」に描かれることが多いです。
こちらは見事な木目に冊子、
中身は「武鑑」、江戸時代の「紳士録」ですね。
同じ「本」を題材にしていても、和書と洋書では「やわらかさ」も違う。
ゆるく曲がってきれいにページのひろがる和本の美しさも、
かっちりと丈夫でモダンな色柄の洋書の美しさも、見逃さないんですね、
着物にかかわる人は、日本人の美意識と、その努力を、
ずーっと磨き続けているわけです。だから絶やさないでほしいのですよぉ!
さて、秋の夜長は「読書」…なんてことをいいますが、
残念ながらその余裕はナシ…もっぱら何かの取扱説明書だの、
年賀状の住所録だのばかり…
あぁ暖炉の前で、ロッキング・チェアに揺られ、足元には丸くなってるワンコ
ホットココアでも飲みながら…「通販カタログ」を…ダメだこりゃ…。
着物の柄の中には「こんなものまで」と思うような柄があります。
今の暮らしでいうなら、たとえばブラウスにでかでかとホーローなべや、
庭箒など、小さくても並べたりはしないと思いますが、
着物の柄には、なべ釜は言うにおよばず、家財道具一式といっていいほど、
あらゆるものが柄になっています。
その中でも「新しく入ってきた外国のもの」というのは、
男物の羽裏や襦袢などには、よく使われています。
地球儀、西洋の家や風景の絵やポストカード、紙巻タバコやマッチ、ランプ…
洋書柄もその中のひとつです。
日本には、元々「冊子柄」という和柄がありますから、
本を柄にするということは珍しくありませんが、
冊子柄が「本を開いた状態」が多いのに対して、
洋書柄は、閉じた状態のままが多いです。
たぶん、その本の作り方、といいますか、
和紙で作られた和本よりはるかにしっかりとした作り、
中には革表紙なんてのものありますしね、またタイトルが華やかで、
箔が使われていたりもします。そして何より「横文字」、
そういうものの意匠のおもしろさから、こんな柄を生み出したのでしょうね。
元々日本では、平安の昔から、異国のものをうまく取り入れ、
日本になじむ色柄に作り上げてきました。
維新以降、新しく怒涛のように押し寄せた西洋文化の「お品物」も、
さぞかしおもしろい題材だったことでしょうね。
さて、この本ですが、明らかな間違いがありますね。
洋書は、左からあきます。横書きだから。
それとタイトルは、本を横にした状態にして横書きです。
この柄を描いた人は、洋書というものを
実際に手にとって見たことがなかったのか、
それとも「視覚的」に右あきに慣れた日本人のためにこうしたのか、
その辺のところはわかりませんが、そういうところをみつけてしまう私は、
やっぱり現代人だということでしょうか。
洋書柄のアップです。
タイトルですが、これはもう日本語で手一杯の私には、
まったくわかりません。せめて「Uncle Tom's Cabin」とか
「The Brothers Grimm」なんてぇものだったら、あぁあれねとわかるんですがねぇ。
ウサギは復活祭ではイースター・エッグを運ぶといわれています。
えっ、ウサギがどしたって?
英語がわからないと、こんな感じで話がどんどんズレていきます…。
ちょっとゆがんですみません。
「PERISTYLE」、こりゃわかりました「柱廊」のことですね。
シルエット、最初はどこかの「工業地帯の煙突と煙」に見えたのですが、
タイトルを見て、あ、どっかの遺跡かな…とか。
もぉ、読もうとするほうが無理な話で、これを描いた人と同じで、
デザインを素直に楽しめばいいんだよ…ですよね。
これを描いた人は、きっとウサギや猫の、日本にはない描き方や、
縦書きの墨文字にはない「英語」のおもしろさを見つけたんでしょうね。
はい、洋風の猫ちゃんです。さすがに三毛じゃない…?!
こういうモダンな本やタバコの柄は、額裏であるととても高いです。
これは小紋柄ですから、それほどでもありませんが、
こういう本のりっぱなのが、二~三冊ドーンとおいてあって、
ランプに万年筆、ついでにタバコにめがね…なんて柄だったら、
あーーーほしいです。
それでは、比較対照に?日本古来の和本の「冊子柄」、
過去にアップしたものですが…。
部分アップ、昔の「ヘア・カタログ」ですねぇ。
ちなみに、和本で閉じたものの柄だと、
下のように「いいヨレ具合」に描かれることが多いです。
こちらは見事な木目に冊子、
中身は「武鑑」、江戸時代の「紳士録」ですね。
同じ「本」を題材にしていても、和書と洋書では「やわらかさ」も違う。
ゆるく曲がってきれいにページのひろがる和本の美しさも、
かっちりと丈夫でモダンな色柄の洋書の美しさも、見逃さないんですね、
着物にかかわる人は、日本人の美意識と、その努力を、
ずーっと磨き続けているわけです。だから絶やさないでほしいのですよぉ!
さて、秋の夜長は「読書」…なんてことをいいますが、
残念ながらその余裕はナシ…もっぱら何かの取扱説明書だの、
年賀状の住所録だのばかり…
あぁ暖炉の前で、ロッキング・チェアに揺られ、足元には丸くなってるワンコ
ホットココアでも飲みながら…「通販カタログ」を…ダメだこりゃ…。
和本の擦り切れるまで使い込まれた
感じがすっごく伝わる素敵な絵ですね。
最近どころか、ず~っと読書していませんわ。
たまに見るのは着付けの本か組紐の本ぐらい
ほんとダメですわ。
帯にしたい~!!っていっつもこればっかりですけども。
これも毎度のことながら、なんでこういう柄を作らなくなっちゃったんでしょうねぇ。
とてもリアルな絵ですよね。
和綴じ本って、サマになりますね。
私も読書してません。
第一、文庫本の字の小ささが、
しんどくなってきました。
たまーに、繊維の歴史系の本を開くのですが、
すぐ眠くなるし…、ダメですねぇ。
私も冊子柄すきなので、女性のもあったと思います。
これはやっぱり帯ですよねぇ。
こういう柄、今なら最初から帯にすれば、
けっこういけると思うのに、
なんで出ないんでしょうねぇ。
ありますねぇゴルフ柄も。
あのころは、ダレでもがやるようなものでは
ありませんでしたから、ハイカラな
外国のゲームとして、珍重されたんでしょうね。
フットボールに野球、競馬にマージャンと、
男物の柄はほんとにおもしろいです。
ぜひ、ご主人さまにお召しいただいてください。