ほばーりんぐ・とと

ただの着物好きとんぼ、ウンチク・ズッコケ・着付けにコーデ、
あちこち飛んで勝手な思いを綴っています。

昔風のショール

2014-11-23 19:47:55 | 着物・古布

 

 

母が持たせてくれたものです。あのころ、つまり私が嫁入りだの何だのと言っていたころ、

まだこういう別珍のショールは当たり前に売られていました。

だいたいが、赤紫か紺、または黒で、さして柄もない、ただ別珍のツヤと毛足の手触りが特徴でした。

この花柄のショールは「無地だとババくさいから」と、母がどこかで見つけて買ってきた、

花柄の別珍で作ってくれたもの。

アップするとこんな感じの、ちょっとポケッとしたバラ…ですかねぇ。まわりはマーガレット?

 

       

 

ショールの両端は、リボンヤーンでふち飾りを編んでつけてくれました。

裏も花に合わせた色です。

 

          

 

何度か使いましたかねぇ…母には申し訳ないのですが、私はこういうものを使うのが、

とてもヘタなのです。前があいてしまわないように、また両手が使えるようにと、

大きなピンブローチで止めたりもするのですが、それがまたつけるに外すに「めんどくさい」…。

こういうショールは普段用ですから、結局これをするような近隣なら、それほど防寒しなくても…と、

あまり使わないまま、仕舞い込んでいました。今となっては、ちとハデですなぁ。

 

思えば母は、ショールだけでなく、ストールとかスカーフとかを、和装洋装限らず、

上手に使っていました。私はそれが全然ダメで、なんかうっとおしい…のです。

それと、絹のスカーフを、形よく巻いたり、肩や首にかけたりしても、どこかがシュルシュル滑ったり、

風が吹いてくると、なびくのはいいんだけど、最初と違うカッコになってしまう。

いちいちズレを直したり、形を気にしたりが、これまた面倒で…。

要するに「すきじゃない」んですよね。だから着物のショールも、母の手編みのものなど、

なんやかや5枚くらいあるのですが、ほぼ「未使用」です。もったいない。

 

このショールは着物ではちょっとハデになりましたけれど、逆に洋装ならイケるかな?

いやいや渋い紬で使ってみれば…とか、遠目には「小花」なので、それほどハデじゃないかなーとか、

ひとり押し問答しています。

 

昨日は長野で大地震、不幸中の幸いで、亡くなった方はいらっしゃらなかったようですが、

地域が地域です。すぐに雪になるでしょう。その前になんとか少しでも、落ち着けますようにと、祈ります。


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8 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (天鼓)
2014-11-23 23:53:18
私もどうも下手で、あっと思ったら肩からずり落ちてたり。
暖かい防寒向けのものは、ボタンを付けてしまったものもあります。
片方にボタンを付けて、だいたいいい位置に適当な紐や鎖編みで、縁に沿わせるようにボタンを掛けられる紐を付けてボタンホール代わりにしてます。
色を合わせれば、ボタンを掛けてないときは本体と一体化してくれて見えない…と思ってます。
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Unknown ()
2014-11-24 10:54:14
お母様、本当に手マメな方だったのですね。
素敵なショールです。まさか手作りとは。
私も布物のショールは方から首回りにかけて浮いた感じになってしまうのが嫌で、使っていません。
ニットの物だとフンワリと添わせることが出来るので、たま~に使いますが・・・やはり邪魔な気がしてほとんど縁がないですね。
編み物の本にもショールを素敵に羽織ったモデルさんが出ていますが「こんなモンでは寒さは防げない」と、北国で暮らす私にはイマイチ。
こういう物を上手に使いこなせたら、お洒落の幅も広がるのでしょうか…
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Unknown (古布遊び)
2014-11-24 11:28:17
別珍のショール、懐かしいです。

でも、柄物は殆ど見たことがないように思います。私の記憶にあるのもやはり無地。
以前は良く見かけましたが今は見ることが少なくなりましたねえ~

その上、お母様の手作りとはびっくりしました。本当に器用な方だったのですね。

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Unknown (陽花)
2014-11-24 11:48:06
ショール暖かくていいのですが片手が
ふさがってしまうのが苦手で、留め具の
ついた毛皮になってしまいます。
寒い時は格好よりも寒さ対策で首を隠したい
方なので困ったものです。
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Unknown (とんぼ)
2014-11-24 20:29:46
天鼓様

母は内側からちょいと摘まんで、うまく使っていましたね。
ボタンのついたのも作ってました。
長方形ではなく、ちょっと角を丸くしてあったかと思います。
寒いなら、上になんか着ちゃったほうが早い…
というせっかちでめんどくさがりな私には、
ムズカシイ、アイテムです。
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Unknown (とんぼ)
2014-11-24 20:39:59
夢様

母はもののない時代も過ごしていますから、
ほんとによく工夫する人でした。
当時は当たり前に身に着けていましたが、
今となっては「とっておけばよかった」です。

北国雪国は、まず防寒、ですよね。
ヘタにカッコつけて首スカスカより、
御高祖頭巾のほうが、かっこよくてあったかいですよ。
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Unknown (とんぼ)
2014-11-24 20:41:59
古布遊び様

母のものも、確か赤紫でした。
自分でリボン刺繍みたいなの、
あくせんとにつけていたように思います。
母はいつも手を動かしている人でした。
魔法の手、ですねぇ。
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Unknown (とんぼ)
2014-11-24 20:44:10
陽花様

いまやもう「カッコ」より「保温」ですわ。
首って何もないとほんとに寒いですもんね。
オシャレーにショールが使えたらと思いますが、
やっぱり「荷物」あるし…ですよね。
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