ほばーりんぐ・とと

ただの着物好きとんぼ、ウンチク・ズッコケ・着付けにコーデ、
あちこち飛んで勝手な思いを綴っています。

あと半月ちょっとで…

2007-12-12 22:35:41 | 着物・古布
ちょっとピントが甘くてすみません。
写真は「ミニ・ハボタン」、近くのコンビニに行く途中の道端に、
忘れられたような古いプランターが並んでいるところがあります。
かなり車の通りも多いし、人通りも多いんです。
排気ガスにさらされて、時にはゴミなんかも入ってたり…。
そんなところでも、一生懸命がんばってます。
ハボタンというと、やっぱり「お正月」を連想します。
これは葉が丸くてチリチリがありませんから「江戸ハボタン」ですね。
チリチリしてるのは「名古屋ちりめん」といいます。
大阪ってのもあるそうで、それぞれの土地での好みなんでしょうね。
上手に育てると、木のように枝分かれして一本でいくつも花、
いや「葉」を開くそうで「踊りハボタン」と言うのだそうです。
とまあ、これはジサマからの受け売りでしたー。
年末になったら小さいのを買いたいなとおもっています。

さて、なんとなくクリスマスだのお正月だのと言うのが、
目の前とは申しませんが、ちらついてきました。
ニュースでも早くも「年末商戦」とか「福袋」とか…あと半月ですもんねえ。
私はこの前から「正月には着物を着る!」と、言ってるのですが、
「言霊」を信じて「言えばそーなる」…、で着物と帯のセットなども、
あれこれ考えたりして楽しんでいます。それで終わっちゃわないよーにしないと。
で、お正月ということで、まず「帯」から決めようという変則技?、
まだ一度も締めていません「火消し」の柄です。





お正月に火消し?はいはい、つまり「木遣り」を連想したわけです。
「木遣り」と言うのは、まんま「木を運ぶ」こと。
江戸時代、今の晴海とか有明あたりは貯木場でした。
材木を陸にあげて運ぶときの掛け声とか調子取りとか、そこからでたものです。
元はそういう労働の「掛け声」であったものが、
なぜお正月に火消しが歌うようになったのか…。
ちょっと「風がふくと桶やが…」式になりますが「木遣り」のお話しを。

まずは、元々そういう材木運びの歌だったわけですが、
材木を運ぶということは「家が建つ」ということです。
長屋であれ大店や寺院であれ、「建物が建つ」ということはおめでたいこと、
江戸は火事の多い町でしたから、「復興」と言う意味もあったかもですね。
それで「めでたい歌」になったわけで、鳶職の人たちは大いに歌ったそうです。
「火消し」は以前詳しく書いていますが、元々は大名に「近隣を守れ」と
任命していたのですが、大して役に立たない…で
「大名火消し」というのができましたが、これが庶民のほうの火事は
「そんなのかんけーねぇ」で、やっぱりうまくない。
そこでかの「大岡越前」さまが「町火消し」を制定したわけです。
但しこの町火消しは「各町内でかってに作れ」でしたから、
それぞれの町ごとにお金を出し合って作りました。
この「火消し」が「鳶」さんの「サイドビジネス」になったわけです。
当時の「結婚したい男ベスト3」は、火消し、関取、同心といわれるほど、
大モテだった火消しは元々粋でいなせ、が心情、そこでお正月には
纏を持ってご神燈をさげてめでたい「木遣り」を歌いながら練り歩く…
というわけですね。
「♪格子造りにご神燈さげて、兄貴ゃいるかと姉御に問えば、
  兄貴ゃ二階で『木遣り』のけいこ…」なんて好きですねぇ、アタシ。

この帯の地色は「甕のぞき」くらいのブルー、少しグレーがかってるかな?
ごく薄い色ですが、白ではないのではじけません。
ちょっと濃い目の紬でいってみようかと思っています。
「まとい柄」の半襟がほしいところですねぇ。



コメント (4)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 一足先に… | トップ | 1日はやいんですけどね… »
最新の画像もっと見る

4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (とんぼ)
2007-12-13 15:51:46
陽花様
はい、なんとか着たいと思っております。
あれこれ考えるだけでも楽しいものですね。


伊藤様
ほんとに「着物姿」を見なくなりました。
以前はお正月くらいは…というのも
けっこうあったんですけどねぇ。
家の前を、絣のウールでいくお嬢さんがいたり、
初めてきた着物がうれしくて、
袂振り回しながらいく女の子がいたり…。
最近は「初詣」のニュースでも着物姿はまばらです。
唯一正月のテレビ番組だけは、
着なくてもいいような人までハデな振袖。
なんか寂しいですね。
がんばって着たいと思います。


えみこ様
お正月もちょっとすぎたほうがいいかもですね。
職場で振袖、って初仕事の日はよくニュースに
なりましたよね。私の勤めていた会社では
「シゴトにならん、じょーだんじゃない」でしたが。

返信する
おはようございます^^ (えみこ)
2007-12-13 07:40:39
かわいい柄ですね^^
お正月に着物、着たいです!
でもたぶん仕事ですいっそ職場に
着ていこうか…と思ったら
「たばこの匂いがつくと着物がかわいそう」と言われ
(それで咳き込んでるあたくしはかわいそうではないのか)
と思いつつ、後日にまわしています。

返信する
Unknown (伊藤)
2007-12-13 05:04:39
お正月には着物を着る・・もう随分の日本人女性がこのことを忘れちゃいましたよネ、だから正月の風情がとんとなくなってしまいました。

映画「男はつらいよ」によくある、正月シーンに於いて、寅次郎の妹さくらは、綺麗に髪を整え着物を着ております、夫の博も着物を着ております・・
また、江戸川の堤を行き交う通行人にも晴れ着を着せ
て映画の中の正月気分を一層盛り上げております
が、監督山田洋次が巧みに描く庶民のお正月・あれこそが日本のお正月ですよネ・・

とんぼさんも必ず着物を着て下さいませ。



返信する
Unknown (陽花)
2007-12-12 23:46:51
うわぁー、素敵な柄の帯ですね。
体調もよくなって、ぜひお正月には
お着物を着て写真アップお願いしますね~
返信する

コメントを投稿

着物・古布」カテゴリの最新記事