
父の入院前に入手していたもの。モスリンです。色はちょっと違ってまして、もう少しグレー。
「大津絵」は男物のじゅばんには、よく使われる柄、以前にも別のものをご紹介していますが、
かなーり前なのと、こちらの方が絵がハッキリしていますので、改めてのお話です。
大津絵というのは、滋賀県大津、ここは東海道の大きな宿場町で、京都のちょっと手前ですね。
東海道などが整備され、大津は宿場町として発展し、そこで「土地のお土産」として評判をよんだものです。
元々は「仏画」が発祥といわれていますが、たとえば今の観光地の絵葉書のように
美しい写真とかきれいな絵、というスタンスではなく「意味を持つ縁起物の絵」ということと、
軽くて小さくおりたためるということで、旅のおみやげとして人気が高かったのですね。
鉄道の開通で、歩いての旅がなくなり、大津絵も一度は廃れかけましたが、
地元の方々の努力で、今に至るも健在です。
前述の「意味を持つ縁起物の絵」というのは、元々たくさんあったようですが、
中でも評判ののいいもの、今で言うなら「売れ筋ランキング」ですね、それの上位のものが
残っていったということで、着物の図柄になっているのも、ほとんど同じ種類のものです。
このじゅばんの図柄も「ベスト・テン入り?」の図柄が入っています。
こちらは「ひょうたんなまず」、すべて円満にうまく行く、水魚の交わりをすすめる…の意味。
こちらは上が「槍持奴」、上がちょうど切れてしまっていますが、色紙取りからはみ出て、
上に出ている水色のもしゃもしゃが「毛槍」です。これには二つ意味があって、
ひとつは「道中の安全」、これは「毛槍持ち」は大名行列の先頭をいくものだから。
もうひとつの意味は「虎の威を借る狐」、つまり武士ではないのに、武士のそばにいることで威張る人のこと。
左下の藤娘は、まんま「美人になる」転じて「良縁を得る」…。
舞踊の「藤娘」は、この大津絵が元だといわれています。
こちらは左が「寿老人」または「長頭翁」日本では「福禄寿」と同一視されたりされなかったりでややこしいのですが、
長寿の神様、本来は鹿を連れ、桃を持っているといわれています。
この「寿老人」は、そのまま「長寿、不老」、また「百事如意」、つまり何でもうまくいく…などの象徴ですが、
別名「外方と大黒の梯子剃り」という題もあり、そちらですと「大黒(財や富)ばかりを追いかけると長寿を損なう」
などの戒めの意味もあるそうです。
右の若衆は「鷹匠」、実際の鷹匠は、もう少し「それなりのユニフォーム」なのですが、
これはいわば「ブロマイド」みたいなもので、キレイな男性を描くことでお土産として「売れ筋」だったそうです。
鷹匠は、鷹というものが必ず「獲物を獲る」ものであり、また必ず鷹匠の元にかえってくるものなので、
「財を成す」また「失せモノみつかる」の意味を持ちます。
こちらは「矢の根」、矢がまっすぐに的を貫くところから「初志貫徹」あるいは「願い事がかなう」という意味。
大津絵は、浮世絵のように筆致までもみな同じではなく、とてもきれいなものもあればマンガっぽいものもあればです。
大切なのは「意味」なので、必ず持ち物やだいたいのしぐさは同じように描かれています。
このほかにも「鬼の寒念仏」「座頭」「雷の太鼓釣り」など、楽しい図柄があります。
意味がわかって見ると、また楽しいものです。
このじゅばんも男物でモスなのですが、幸いにもほとんど虫食いがありません。
色はジミだけどこんなかわいくて大きな柄ですから、女性用の二分式にしても暖かいかと思っています。
絵のところを使ってクッションカバーなども面白いかなと思ったのですが、
虫食いが少なかったので、小さくするのはもったいないなぁと…。
もんぺスタイルにしても、家の中では暖かくていいかもしれませんね。
さて、面会に行く途中の「桜」です。たくさん開いているのとまだまだこれからのと…。
同じ並木道の中ですが、日当たりとか木の個性とか、あるのでしょうね。
明日も暖かいというので、一気に開きそうです。
面会に行ったら、父はおとなしくしておりました。
相変わらず「ナントカ保険の払い込みが…」だの「電気代が」だの、
あれこれ言っておりましたが、医師から「危なかったのだ」ときかされたらしく、
ちょっとおとなしくなったみたいです。クモ膜下は、手当てが遅れれば命にかかわりますから。
土日はどうしても面会に行かれないので、今度はハガキを出してみようと思っています。
母の入院のときは、父が毎日いってくれて、私のことも話してくれていましたし、
状態も今の父よりずっと大変でしたから、そこまで思い至らなかったのですが、
父の場合は、ほんとにじっと寝ているだけですから…。
それで、とりあえず撮った桜…一緒にお花見に行く予定がダメになりましたから、
せめてこれをハガキにしてお花見してもらうことにします。
とりあえず父は、ICUの中で春を迎えていますので、私はあーんしん…です。
とんぼさん、判じ物の名探偵ですね~感心しました。
いいじゅばんです。
たのしくなりました。こちらは山の方か、ちらほら桜です。
入学式には間に合いそうですが…やはり寒いようです。
とんぼさんも、おとうさまも、皆様おだいじに。
とんぼ様のように絵を見て意味が分かれば
本当に数倍楽しめるでしょうね。
桜の開花状況は、奈良と横浜あまり変わらない
みたいですね。
お父様早くICU出られますように・・・
しかし、京都では余り知られていません。
着物の図柄の一つとして取り扱う事があるので、着物関係者には馴染みがあるのですが。
仏画や風俗画に風刺画など素材としては秀逸です。
印象が強いので着物そのものには使われる事は少なく、帯か裏ものに限られる様です。
お父上も目処が立った様で何とか一安心の様ですね。
温厚な方で自己主張が少ない分、引いてしまわれそうでとんぼさんも余計に気を使われているのではと思います。
無理なさいません様に。
今回は、裏の意味を勉強させていただきました!
いつもありがとうございます。
昼夜帯を一本持っているのですが、なんで最近はこういう柄の着物類を作らないんでしょうねぇ?
シャレてて、素敵ですのに!
大津絵は、男物のじゅばんなどに多いので、
どうしても色目がジミです。
これはけっこうハデめです。
今日は暖かいですが、日が落ちるしまだまだ…ですねぇ。
私も気をつけます。えみこ様もおきをつけて。
10年位前に、大津に行ったんですよ。
でも、公用でしたので、ゆっくりお土産を
さがせなくて…。
大津絵、買いたかったですー。
おもしろい由来がたくさんあって、
大津絵は楽しいですね。
父もやっと少し「おとなしく」なってくれて、
優秀な患者さんしてます。
ちょっと女物の着物にはきついかもですね。
男物ではよく見るのですが、
色のきれいなものがなかなかありません。
これは割りとかわいい色でした。
父は、自分の「コトの重大さ」を認知したようで、
少しはおとなしくしてくれています。
けっこう自己主張しますよぉ。
毎度「おとなしくせんか」としかっています。
図柄を選べば、女性の小紋なんかも面白いと思うし、
じゅばんにも使えると思うんですがねぇ。
ありまへんなぁ…。
これ、帯もいいかも…モスだけど…。