ほばーりんぐ・とと

ただの着物好きとんぼ、ウンチク・ズッコケ・着付けにコーデ、
あちこち飛んで勝手な思いを綴っています。

とんぼを伸子張り?

2011-06-09 18:59:29 | 着物・古布

 

 

今日は、くもりがちで伸子日和…と思ったら、なんか風が時々強く吹くのです。

やってる間にグルリンとまわりそうになったり、伸子がびょーんと倒れたり、暴れるとんぼと格闘?しました。

2007年に購入した「とんぼ柄」じゅばん。解いて洗おうと思って、いつもどおりに「放置」…。

いえ、解くところまではやったんですけどね。あまりにしみが多いので、洗ってもなぁ…のまま。

でもそのままにしておいてもねぇ…で、とりあえず色落ちがないか、はじっこテストして、

大丈夫そうなので水洗いのみで…。水は薄茶色になりましたが色落ちも色移りもなし。ただ汚れてたんですね。

 

             

 

相変わらずの糊付けナシですが、さっぱりして縮緬の艶は取り戻しました。

元は以前アップの写真、こちらです。地はうすーいグリーンを含む水色。

 

     

 

こうして写真で見るときれいなのですが、解いて干すと、しみがどれだけ多いかよくわかります、あ~あ。

これは小さい方のとんぼ、上の写真だと下の右です。まわりにいっぱいシミがあるでしょう。

真ん中の大きいトンボは、反幅に半分ずつで一匹です。

 

     

   

それと、身頃は大丈夫と思ったのですが、ふちが弱っていまして、ギリギリで伸子をさしたらビリッといきました。

全体に少し内側に伸子をうって仕上げましたが、よく見ると小穴もありましたし、

手触りではかっていたよりは、ちと弱りがきていたようです。

 

これは以前にもアップしたのですが、周りの芭蕉だかバナナだかの葉っぱといい、この大きさといい、

なんか「古代生物」、恐竜の世界…みたいなブキミさがあるんですが、

よく見ると「とんぼ、笑ってる…」みたいでしょ。

 

       

         

元々はピンクの裏がついていたという、いろっぽー~いものでしたが、袷のじゅばんにしたらきっと暑い…。

だからといってバラバラに使ったのでは柄が生きない…これはこの大きな絵が魅力ですから、

このまま仮仕立てのように、縫い合わせをした状態で保管しようと思います。

じゅばんにしても…ものすごい柄ですよね。

とんぼや葉の部分だけを残して、地色だけシミをかくすような色に染め替えればいいのですが、

その技術は日本にあっても…諭吉さんが何枚必要かと思うと…なんです。

薄いグリーンとか薄茶色なんかいいと思ってはいるんですけどね。

 

風の様子で今日は身頃二枚のつもりが一枚でやめました。

週末にはまた雨だそうですから、明日残りをできると良いんですが。

 

 

先日アップした「ヒペリカム」、見てても楽しいです。

まずはこちらがつぼみの最初のとき、ハッパ二枚に挟まってます。

 

そしてこれがつぼみ、つやつやで硬い実のように見えるのですが、

あとで花びらとして開く線がわかります。

 

咲きました。かわいいです。

 

花が散ったあと…なんだかみんな同じじに見えますけどね、

周りはみんなつぼみ、違いは「真ん中のアンテナ」です。

 

そして日がたつとこうなります。あっ虫さんが訪問中だ…。

 

おもしろいでしょう。去年はまだ植えたばかりで花も少なかったのですが、

今年はまだつぼみがいっぱいあります。開花している期間が短いので、

もっと大きくして、毎日いっぱい咲くようになるといいなぁと思っています。

そうそう、ゴーヤは順調で、もうすぐ私の背を越えますが…

 

茎の色が違うのがわかりますか?左の茎は来い緑、右側は白っぽいです。

最初は「日当たり同じなのに、なんか肥料のやり方の関係かなー」と思っていたのですが、

よくよく考えてみれば…白いほうは「白ゴーヤ」でした。実だけじゃなくて茎も白いんですね。

でもハッパの色は同じ…自然ってすごいですー。

 

 

 

 


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8 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (陽花)
2011-06-09 19:27:09
これだけ大きなトンボ柄は珍しいし、
長襦袢なのに柄が訪問着の様に合う
のも本当に珍しいですね。

ヒベリカムは可愛いですね。
蕾と実の区別がアンテナというのも・・・

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どちらもたのしいです (えみこ)
2011-06-10 07:59:58
今まで生き延びてきたものにねぎらいのお洗濯。
これから成長してゆくものへの視線。
どちらもあったかい感じがします。
それにしても…BMI高そうなじゅばんのトンボですね。
迫力です。
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こんばんは (Bb)
2011-06-10 21:03:57
すばらしいトンボですね。本当に、シミがもったいない・・・こんな絵が描ける技術が私にあれば、今頃着物道楽も、もっと素敵だろうに・・・私だったら帯にもってきたいような柄ですが、昔の方はこれを、他の人がみない「下着」に使っていたのですね。なんだかすごく贅沢、すごく豊かな生活
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Unknown (とんぼ)
2011-06-10 22:18:46
陽花様

贅沢なものだと思います。
みえないところなのにすごいですね。

ヒペリカムってほんとに楽しい花ですよ。
赤と黄色とが混在してます。きれいです。
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Unknown (とんぼ)
2011-06-10 22:20:05
えみこ様

自然のものがいとおしいという思いが、
年とともに大きくなる気がします。

この大きさで飛べるのかと心配してます!?
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Unknown (とんぼ)
2011-06-10 22:29:57
Bb様

コメントありがとうこざいます。
ほんとにりっぱなとんぼで、
私のハンドルが「とんぼ」なものですから、
着られないとわかっていても、
つい手を出しました。
今はこういう柄行や、柄つけのものが、
なくなりましたねぇ。
おっしゃるとおり、とっても贅沢。
なんだか今とは違う「豊かさ」を感じています。
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又しても・・・ (りら)
2011-06-11 00:45:48
わーわーわー!!っと走り出しています。
これはもう、どう見ても古代トンボですよねぇ。
背中の縫い目を全く感じない大トンボの描かれ方、仕立て方がすごいです!
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Unknown (とんぼ)
2011-06-11 14:38:00
りら様

古代ですよねぇ。ワシより大きいのが、バッサバッサと飛んでいた…。

こんな絵羽仕立てもすごいですね。お金持ちの持ち物だった気がします。
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