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暑いといいながらも、まだ明日までは袷ですのでギリギリご紹介?
見て暑がってください。はっはっは!(こんじょわるっ!)
柄のアップです。麻の葉のアレンジですね。
かわいい柄の藍染木綿で、着られる状態です。
おはしょりの近辺、衿に近いところにちょっとしみがあるのですが、
目立たないし着方と、あとは本人の気分次第!そりゃないって。
裾をちょっと見せてみました。ウラは赤茶色の化繊です。
ジミ目な色なので30代でしょうかねぇ。
木綿でこういうウラがついているということは、オシャレ着だったのかも。
お福ちゃんもちょっと若返らせて、これから幼馴染と神社にお参りにでも。
帰りにお団子とお茶…いいなぁ。お団子よりあんみつ…こらこら。
うしろはこんな感じで半幅を結んで見ました。
この帯は私が30代で締めていたもの、とんぼと子供の柄です。
結び方については聞かないでください。てきとーなので二度と結べません。
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こういったかすり木綿もよそゆきにきてた時代もあったわけで、
洗濯は利くし丈夫だし、こうやって着て柔らかくなったところで
はんてんとか、子供の着物、普段の野良着にもしたのでしょうね。
こういう柄は、着たことがなくてもなぜか懐かしい気がします。
さて、本日の失敗…もうちょっと待っててくれるかと思った天気が持ちませんで、
せっかくほとんど乾いていたのに雨で取り込んでしまいました。
伸子張りの途中で取り込むとこういうことになります。
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つまり横に張るだけでなく、縦方向にもひもで張るからまっすぐになる…。
それを途中ではずすと、横のなみなみの分ギャザーのようになっちゃうんですね。
これはもう一度晴れたらやり直しです。
先日「伸子張り」について「どんなものですか」という質問がありました。
以前にもちょっと説明したことがありますが、もう一度…。
まず張り木、これはふたつに分かれていて広げるとこんなです。
そこに洗った布のはしを引張ってに広げて、針にブチブチッと刺します。
全部ささなくても端の方が決まればいいんです。
蓋をするように張り木を合わせると、針の頭が反対側の穴に納まって、
きっちりと布が押さえられます。
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次に使う部品、丸い金具に細ひもを結んだものです。
さらにその先に、柱などに結びつけるためのひもがつきます。
この丸い金具は、あの昔使った英単語帳のあの金具が使えるなーと思ってます。
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この「輪」の部分を「張り木」の両脇にはめ込んで、引っ張るわけですね。
こんな感じ。
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私はこれが一番使いやすいので、ずっとこれを使っていますが、
古いタイプではこんなのがポピュラーです。
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つまり全部「ひも」ですね。
このひも形式だと挟み込むときに、ひもが中ではさまったりして、
ちょっと使いづらいです。
それと、金具を使うほうは、先に金具のついたひもを外の柱などに、
結び付けておけるので、張り木だけはずして使えて便利です。
今使っているものにも、張り木の両端に穴があいています。
素は「ひも」だったのでしょう、誰かが「この方が便利」と考えたのでしょうね。
必要は発明の母、ってわけで。
こちらは「半幅用」です。当然「伸子」も短いものを使います。
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元々洗い張りは、解いたものを縫い合わせて一反に戻して張りますが、
10メートル以上のものを広げて干せるところは、イマドキありません。
昔はどこの家でもやったので、お隣同士の庭をお互いに突き抜けて使ったり、
路地を使ったりしていたんですね。
それでも、短くしか干せないところもあったでしょうし、
また「羽縫い(一反につなぐこと)」するのも手間ですから、
半幅は別にそれだけで干したほうが早いわけです。
この「半幅用」は二組持っているのですが、どちらにも「職業用」の
焼印があります。プロしか使わなかったのかもしれません。
今せまいところでチマチマ干してる私には、ありがたい道具です。
本日のおまけ、
母が私に伸子をくれたときの袋、そのまま使っているんですが、
なんと書いてあるか…、
「あぶないからね 立てるとハリがいたむから 立てておかないこと」
ドジな娘を気遣って、書いてくれたんですねぇ。
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でもねぇ、これが別のものといっしょに大きな袋に入ってて、
わたしゃ読む前に、手ぇ突っ込んで思いっきりさしました…。
バサマよぉ、気遣うなら別にだしといてくれぇ。
見て暑がってください。はっはっは!(こんじょわるっ!)
柄のアップです。麻の葉のアレンジですね。
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かわいい柄の藍染木綿で、着られる状態です。
おはしょりの近辺、衿に近いところにちょっとしみがあるのですが、
目立たないし着方と、あとは本人の気分次第!そりゃないって。
裾をちょっと見せてみました。ウラは赤茶色の化繊です。
ジミ目な色なので30代でしょうかねぇ。
木綿でこういうウラがついているということは、オシャレ着だったのかも。
お福ちゃんもちょっと若返らせて、これから幼馴染と神社にお参りにでも。
帰りにお団子とお茶…いいなぁ。お団子よりあんみつ…こらこら。
うしろはこんな感じで半幅を結んで見ました。
この帯は私が30代で締めていたもの、とんぼと子供の柄です。
結び方については聞かないでください。てきとーなので二度と結べません。

こういったかすり木綿もよそゆきにきてた時代もあったわけで、
洗濯は利くし丈夫だし、こうやって着て柔らかくなったところで
はんてんとか、子供の着物、普段の野良着にもしたのでしょうね。
こういう柄は、着たことがなくてもなぜか懐かしい気がします。
さて、本日の失敗…もうちょっと待っててくれるかと思った天気が持ちませんで、
せっかくほとんど乾いていたのに雨で取り込んでしまいました。
伸子張りの途中で取り込むとこういうことになります。
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つまり横に張るだけでなく、縦方向にもひもで張るからまっすぐになる…。
それを途中ではずすと、横のなみなみの分ギャザーのようになっちゃうんですね。
これはもう一度晴れたらやり直しです。
先日「伸子張り」について「どんなものですか」という質問がありました。
以前にもちょっと説明したことがありますが、もう一度…。
まず張り木、これはふたつに分かれていて広げるとこんなです。
そこに洗った布のはしを引張ってに広げて、針にブチブチッと刺します。
全部ささなくても端の方が決まればいいんです。
蓋をするように張り木を合わせると、針の頭が反対側の穴に納まって、
きっちりと布が押さえられます。
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次に使う部品、丸い金具に細ひもを結んだものです。
さらにその先に、柱などに結びつけるためのひもがつきます。
この丸い金具は、あの昔使った英単語帳のあの金具が使えるなーと思ってます。
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この「輪」の部分を「張り木」の両脇にはめ込んで、引っ張るわけですね。
こんな感じ。
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私はこれが一番使いやすいので、ずっとこれを使っていますが、
古いタイプではこんなのがポピュラーです。
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つまり全部「ひも」ですね。
このひも形式だと挟み込むときに、ひもが中ではさまったりして、
ちょっと使いづらいです。
それと、金具を使うほうは、先に金具のついたひもを外の柱などに、
結び付けておけるので、張り木だけはずして使えて便利です。
今使っているものにも、張り木の両端に穴があいています。
素は「ひも」だったのでしょう、誰かが「この方が便利」と考えたのでしょうね。
必要は発明の母、ってわけで。
こちらは「半幅用」です。当然「伸子」も短いものを使います。

元々洗い張りは、解いたものを縫い合わせて一反に戻して張りますが、
10メートル以上のものを広げて干せるところは、イマドキありません。
昔はどこの家でもやったので、お隣同士の庭をお互いに突き抜けて使ったり、
路地を使ったりしていたんですね。
それでも、短くしか干せないところもあったでしょうし、
また「羽縫い(一反につなぐこと)」するのも手間ですから、
半幅は別にそれだけで干したほうが早いわけです。
この「半幅用」は二組持っているのですが、どちらにも「職業用」の
焼印があります。プロしか使わなかったのかもしれません。
今せまいところでチマチマ干してる私には、ありがたい道具です。
本日のおまけ、
母が私に伸子をくれたときの袋、そのまま使っているんですが、
なんと書いてあるか…、
「あぶないからね 立てるとハリがいたむから 立てておかないこと」
ドジな娘を気遣って、書いてくれたんですねぇ。

でもねぇ、これが別のものといっしょに大きな袋に入ってて、
わたしゃ読む前に、手ぇ突っ込んで思いっきりさしました…。
バサマよぉ、気遣うなら別にだしといてくれぇ。
そう言って笑っていられるのよ。
母を亡くすと、こういう母の声の聞こえるような
物をみると、それだけで涙が出てきますよ。
とんぼさんのお母様の字なのに、なみだがにじんで来ちゃった。どれだけお母様が一人娘のとんぼさんをおもっているでしょう。
母はいつでも子供を気遣っているんですね。
ありがたい。
母に会いたいです。生きているときはわりに冷静で
みんながそう言うけどわたしはきっとそんな風にはならないと思っていたのですが。だめね。
ご気分害されたらごめんなさい。
ちょっと笑い話のつもりで書いたんですよ。
母はもう、昨日届けたお菓子のことさえ、
覚えておりません。
伸子を残しておいてくれて私に教えてくれたことも、
元気なころの母の気遣いも、
ありがたさはよくわかっているつもりですが、
いつかなくしたら、それでもまだ
わかっていなかった…と思えるのでしょうねぇ。
持たせてくれたな~とか色々思い出します。
母の愛は深くて何も返す事が出来なかったと思っています。でも、こうして思い出すことで少しは供養になるのではと勝手に思ってもいます。
実家に行かなければ会えなかった母が今はいつも傍にいてくれるそんな気がしています。
伸子張り折角されたのにお天気もイジワルですね。
こちらも今日は昼過ぎまでどしゃぶりでしたよ。
麻の葉模様もいいですね。
帯も可愛くて、よく合っています。
30代じゃないけど、私も着たいです(笑)。
木綿や、絣っていうと、どうも「おしん」だ!
という方向にいっちゃうんですが
これだとなんか あかぬけてみえますね。
ステレオで着るもよし
でも できるなら
時代を感じるコーディネートをしたいもんですネ。
いつもは、織りのアイデアがいただけたらなーと思いながら拝見させていただいているのですが、
今日は、とんぼさんの文章を読んで、コメントをされている方々の文章を、読んでいたらなんとも言えない気持ちになりました。
お母さん元気かなぁ…
もう覚えていらっしゃらないのでしょうけど、
優しさが「ね」ににじみ出ています。
私の母も今年が新盆。その母の残した物が山ほどあって・・・整理に追われています。
伸子もどこかにあったなぁ。
洗い張りの板もあれば、ヘラ台、パッチワークのキルト台もあり、大中小の刺繍枠、夥しい数の編み針、木目込み人形のお道具、ファンシーケース何箱分の生地、毛糸、リボン、千代紙・・・。
いっぱい広げてはひとつひとつ思い出して ベソかいて・・・片付けなんか、なかなか進みゃしません。
今私が死んだら、「まあ、風の森さんちって、ゴミ屋敷だったのね・・・」ということになりますね。
(えへへ。言い訳、ですかしら?)
ほんと、嫁に行くときは「無人島へ行っても
3年暮らせる」と思うほど、
モノを持たせてくれました。
やってもやっても、気持ちがとまらないのが
親なんですね。
母はもうすこしずつ子供にもどっています。
わがままばっかり言いますが、
一番なれた私だから言うんだろうと思っています。
ringo様
みつけたときは、ちょっと木綿らしくない柄かなって
そう思いました。若向きのよーなそうでないよーな
着ちゃいましょーっ。60の方が近いんですけどー。
Suzuka様
この帯はウラが黒・赤・からしの三色で、
どちらかというと、そっちばっかり出して
締めていたんです。今になって、若いうちに、
このかわいいほうで締めときゃよかったと…!
虹子様
何かヒントになるようなことでもあれば
私もうれしいです。
親は、自分が親になっても、さらに「親」なんですね
認知症が少し進みましたが、私まだしかられてます。
風の森様
母は「母の残したもの」、といわれるのが嫌らしく、
身辺整理をしょっちゅうやってます。
でも、それをどこへいれたかわからない。
しまいに「ウチが死んだら全部燃しや」
んなことできるか…です。
気分を害したなんてとんでもありません。
かえって勝手なこと言ってごめんなさいね。
おかあさんはありがたいものですね。
母のことを思い出させてくださってよかったです。
風の森さんもおかあさまを亡くされたのですね。
母の荷物の整理も大変でした。
しまいにはいちいち思い出してはいられませんで、
ほとんど捨てざるを得ませんでしたが。
おもいでは自分と一緒にいますね。