ほばーりんぐ・とと

ただの着物好きとんぼ、ウンチク・ズッコケ・着付けにコーデ、
あちこち飛んで勝手な思いを綴っています。

8月15日

2021-08-15 13:33:17 | つれづれ

 

毎年の「今日」とは、いろいろ違う終戦記念日になりました。

去年もそうでしたけれど、今年はさらに混迷を深めてる?

今年はとにかく「大雨」の心配の中でのこの日です。

「あの日も暑い日だった」とは、よく聞くことですが、その暑ささえあの頃とは様変わりしています。

実は昨日、京都のいとこ、家のそばの川が決壊しました。少し離れていたことと、

決壊といっても堤防が切れたとかそういうことではなかったのですが、

彼女の家の庭にも泥水が迫ったそうです。幸いそれだけですんで避難もなかったのですが、

怖いのはこの雨がまだ終わりでないこと、水は天気になっても上流からきますから。

ほんとに落ち着きませんね。

そして友人は、知り合いの方が目の手術をしたのでその予後診察のために病院だと。

やさしいひとなので、お互い様、と車を出して送迎しています。

その友人が「待合室でたくさんの患者さんを見て、健康の大事さをつくづく思う」と言ってました。

 

何も思うようにならない、いつ爆弾が落ちてくるかわからない、夫や息子を戦地に送り出すとき

「生きて帰ってきてね。ヒトなんか蹴っ飛ばしてでも逃げるんだよ」なんてことは絶対言えない。

その夫や息子が、どこで死んだかもわからない、遺骨も遺品もない、それでも誰にも文句が言えない。

逆に必死で戦地から戻ったら、家族はみんな空襲で死んでいた、一人ぼっちになった…。

そんなことが珍しくもなかった現実が、76年まえにあったということ。

水がきてもとりあえず避難所に逃げられる、自分は元気で人様の病院の送迎ができる、

コロナもワクチンがある、マスクして消毒して、集まらないで…と気を付ければ、

いきなりの爆弾みたいにやられることはない…。なんとかなる暮らしは幸せです。

何もできない、やりようがない、すべてが奪われる、それが戦争です。

 

毎年、テレビで戦没者の慰霊をするとき、我が家には幸いなことに戦没者がいませんから、

いつも「皆様のつらかった人生の上に、私たちの今があります。この時間を大切にしていきます」と

心の中で言葉にします。

神奈川はこれからまた大雨だそうです。幸い水の心配のないところですが、

車を出すのは怖いです。そっとやり過ごします。自然には逆らえませんから。

皆様のお住まいの地域も、どうか何事もありませんように。

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