ほばーりんぐ・とと

ただの着物好きとんぼ、ウンチク・ズッコケ・着付けにコーデ、
あちこち飛んで勝手な思いを綴っています。

歌舞伎ダイジェスト

2010-08-10 22:22:20 | つれづれ
昭和40年の本、古いもので表紙は薄汚れていますし、活字小さいし、
中の写真はモノクロだし…なのですが、歌舞伎素人の私にとっては楽しい「手引書」。
表紙の写真はありませんが、発刊念からいくとこれです。


歌舞伎ダイジェスト (1965年) (暮しの手帖の本)
戸板 康二
暮しの手帖社

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この本の中には、歌舞伎で有名な演目「18種」の筋書きや、
歌舞伎の薀蓄話がたっぷり載っています。
俗に言う「歌舞伎十八番」とは、「成田屋」の七代目市川団十郎が定めた
お家芸の十八演目ですが、この本の「十八番」は、
著者の戸板康二氏が選んだ「十八」です。

戸板康二氏は、演劇などの評論家であり、また作家でもあります。
特に歌舞伎についてはたくさんの本を書かれていますが、
とにかく歩く歌舞伎辞典、みたいな人ですから、役者世界のエピソードなども
盛りだくさんに書いてあって、とても楽しいです。
ただ、この版は昭和40年度なので、たとえば役者さんの写真を見ても、
今の仁左衛門さんとか、今の勘三郎さんではなく、その前…です。
だから楽しいというのありまして久しぶりに「松禄」さまのお姿なども発見!
一枚だけ、ご紹介します。先日のお話の「暫」、女性版もありまして、
これは「時蔵サマ」です。


  


元々一代前の役者さんの写真などが見たかったので、この古本を買いましたが、
おなじような内容で、現代のものもたくさんあります。

歌舞伎の話 (講談社学術文庫 (1691))
戸板 康二
講談社

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こちらは表紙の役者さんイラストがかわい~。
歌舞伎を楽しむ本 (人生を10倍楽しむ!カルチャー図解)

主婦と生活社

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そしてこれは私も持っているのですが「図鑑」とあるように、
写真がいーーっぱい。ひたすら「着物、かつら、かんざし、小物」等々
山盛りの写真を見ているだけで、しあわせ~な気分になります。
そういえば「記事部分」読んでませんよ、なんという読者?


歌舞伎のかわいい衣裳図鑑
君野 倫子
小学館

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私が歌舞伎に興味があるのは、どちらかというと装束や髪型なんですが、
それを見ているうちに、なんとなく物語とか、役者さんのことなども、
チラホラ覚えはじめたわけです。

能・狂言は、ほとんどオカルトの世界、なんていいますが、
歌舞伎の世界はというと、ストーリーなんかもうめちゃくちゃ、なんてのもあります。
今の私たちには理解できない…というより「話としてそれはないだろう」みたいな…。
先日の「暫」も、そうですが、ただ強いものがドーンと出てきて、
悪いやつをなぎ倒して終わり…みたいな?それでもそれを承知で楽しむわけですね。
元々が夢の世界、美しい衣装や、粋な着方、あでやかな櫛かんざし…
長火鉢とか、枝折り戸とか、そんなこまかいものを楽しむだけでも、
歌舞伎っていいなぁと思います。


さて、なにやら台風接近…上陸の可能性も、と今テレビで言ってました。
通常の太平洋側からこんにちは…じゃないので、日本海側、心配ですね。
先ほどは北と南で相次いで地震速報が出ましたし、日本列島大忙し?
台風はしかたないけれど、大きな事故や災害がおきませんように、と祈るばかりです。





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6 コメント

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Unknown (陽花)
2010-08-11 08:05:50
とんぼ様は色んな物に興味をもって、
読んだり調べたりされるから、なんでも
よくご存じなんですね。
私は最近、活字離れも甚だしいです。

世界規模で異常気象が起きて、どうなる
の・・と心配ですね。

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Unknown (あじゃ)
2010-08-11 15:29:12
こちらは台風の影響はほとんどありませんでした。
(少し風が強くて蒸し暑いくらい?)

戸坂さんの御本を図書館で探してみます。
歌舞伎を勉強していつか観劇してみたいです。
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Unknown (とんぼ)
2010-08-11 19:41:08
陽花様

いやもぅただの好奇心ばっかりです。
歌舞伎は、一度は見たいものと思っています。

そちらは雨、大丈夫でしたか?
こちらは明日、風だそうです。
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Unknown (とんぼ)
2010-08-11 19:43:21
あじゃ様

何事もなくて何よりです。
なんだか変則的なコースですし、
へんな台風ですね。
韓国ではひどい被害が出たとか、
台風はこれからシーズンですよねぇ。

本、探してみてください。
歌舞伎俳優さんのお書きになったものも
いろいろありますよ。今の勘三郎さんとか…。
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これまた懐かしい! (りら)
2010-08-11 23:29:54
嫁入ってから全く歌舞伎を観に行くことなどできない境遇になった母が、この本を懐かしげに読んでいたことを思い出しました。
(尤も、祖母が存命中は本どころか新聞読んでも嫌味を言われたそうです。)
母は先代の時蔵が好きで「そりゃもう綺麗な人だったんだから」とよく言ってましたが、これはその前の時蔵なんですね~。
この本、まだとってあったら送ってもらおう!と思います。
(私は読んでいないんです~。)
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Unknown (とんぼ)
2010-08-13 00:12:02
りら様

昔はねぇ…座ってるだけで文句言われたって。
時蔵さんってほんとに女形ぴったりの顔立ち
といいますか、家系?
4代目さんもきれいだったのにねぇ。

この本は、筋書きが見たくて買いました。
それなのにほかの話がおもしろくて…。
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