
なかなか会えない友人に会えるのは、ほんとに楽しいものですね。
私が家を出られないので、「行くから」…といってもらって「おーウェルカムカム」。
着物好きなので話も合うし、ストックものを見てふたりでキャーキャー。
話は「今の呉服は…」の話になりました。
毎度同じことなのですが、着物が着られなくなってから、経験の積み重ねも、
その経験を持つ人からの伝達もなくなって…今の人は気の毒だよね…と。
それと同時に、だからアヒルのコみたいに、最初に出会ったものにだけ着いていってしまう…。
基本は教わっても、あとは柔軟に「自分で考えないと」、昔よりずっと堅苦しくなっちゃうよね、と。
そんな話をしました。
そういいつつも、手は着物を触り、羽裏を広げ…で、結論はいつもどおり
「今はこういうの、ないよねぇぇぇ」
私も最近はヤフオクからすっかり遠ざかっていまして、あまり覗くこともしていないのですが、
ショップを見ても、一時期のような「これはゼッタイ逃がしたくない」というものが、
ほとんどありません。なんだか流れもかわったのでしょうか。
片袖分しかないハギレ、ざらっざらのちりめんです。
こういう色使いも、今の着物にはありません。
蝶々の部分アップ、けっこうリアルです。
これは帯揚げには短く、作り帯でも柄の置き具合を見るとちっと足りないかな。
ならバッグ?いやこれはけっこうジミになります。
柄が大きいので、お人形さんの着物にもちょっと・・・
こんなハギレが、やまのようにあるのですが、いっそ全部つないで「端縫い」にするか?
それもまた楽しみですが。例えばこんなのを縫い合わせた半天を着ていたら、
ツギハギでかっこ悪い・・・なんて思われちゃうでしょうか。気にしませんけどね。
書いてばっかりいないで、ゲンブツにして身に着けて、アピールしていくことも大事かな…なんて、
そんなことを思いながら、帰っていった友人との楽しい時間の余韻を楽しんでいる私です。
そしていつものように…「あっあれ渡すの忘れた。あっあれ見せるの忘れた」…
もぉぉぉ準備しとけよぉぉぉ、いや、しておいてもこれですから、
まずはボケないように、頭を働かせ、指先を使う努力をします。
いつまでも、着物好きの友人たちと、たくさんお話ができるように。
着物イコール高価、ぜいたく品…という
妙な意識があるのでしょうね。
木綿だろうがウールだろうが、買い物かごさげていようが
着物なんか着てゆったり暮らせてる…みたいな?
妙な思い込みで、迷惑な話です。
優雅で良いわねぇ~ という言葉が出てきますね。
優雅な暮らしをしていて 羨ましい と
訪問着でしゃなりしゃなりと歩いている訳でも無く
紬や木綿を着てわさわさと歩いているのに
どこがじゃ
私も、学生時代からの友人は、着物ゼンメツ…。
50をすぎてからの友人の方が、着物の話ができます。
実際、なんやかや聞かれると、めんどくさいことありますね。
いつだったか、偶然デパートの中で会った友人が
「なんで着物着てんの」と言ったときには、
「着ちゃわるいか」といいそうになりました。
ほんとにそうですねぇ、共通のものがあると、
いくら話しても、話が尽きなくて…。
久しぶりに、ハギレも見てもらったりして、
キャーキャーと娘っこのようにはしゃぎました。
一ヶ月に一回くらい、こういう日があるといいなぁです。
本当に時間を忘れてしまいますね。
学生時代の友人達は誰一人着物を着ませんし
私が着物好きだという事も知らないはず。
こんど 集まりがあったら着て行こうかしら
と思いつつ
なんだかんだと言われると面倒だな
とも思い 躊躇してしまいます。
着るのは 紬どまりなんですけれどねぇ。
好きな物が一緒だと話が弾んで、時間の経つのが
早く感じますね。
また、楽しい時間がいっぱい増えるといいですね。