ほばーりんぐ・とと

ただの着物好きとんぼ、ウンチク・ズッコケ・着付けにコーデ、
あちこち飛んで勝手な思いを綴っています。

元をただせば・・・

2006-03-18 17:12:17 | 着物・古布

これは「留袖」から作った帯です。
留袖自体は、オークションで落札したもので、
値札つきのものでしたが、仮絵羽で仕立てられたものをといて、
全部つなぎ合わせてありました。状態からいって、展示した結果、
肩先などに少しヤケがでたものか、注文流れのものと思います。
それだけでも商品価値は、ドーンとさがりますから、
これは結局十分の一以下という超破格のお値段でした。(古着より安い!)
留袖としては着られませんでしたので、帯に仕立てました。
実はよく描けているように見えますが、専門家のお話では「貼り付け」
ではないかということでした。つまり「絵の部分」を、
アイロンパッチのように貼り付ける手法です。
こういう図柄をすべて本物の手書きで描いたら、
とても値札の価格では・・ということでしたので・・・。

「お正月のタコあげ」の柄を、お太鼓に持ってきたわけですが、
本当は別のところの「神奈川沖浪裏」にしたかったのです。
仕立て上、それはちょっと無理・・ということでこうなりました。
前になるところは、こんな柄・・。まぁ柄が横向いちゃうのは仕方ないですね。



留袖であった証拠??に「手」の先の少し手前に、背中の紋が入っています。
「蔦紋」ですね。位置からいって、締めると中に入ってしまいます。



帯にするには長さがたりませんから、お太鼓の山の手前、
ここも中に入ってしまうところで継いであります。
黒いのでよく見ないとわかりません。

白大島なんかに締めたらいいんですが、んなもん持ってないってぱさ・・。
まぁちょっと白っぽい紬があるので、それに締めましょうか。
芝居見物なんぞにいいだろなーと、これまた思うだけ・・。

着物のリフォームというと、着物から羽織とか襦袢とか、
あるいは子供の着物とか、そういう風に着物系列で思い浮かぶものですが、
帯に仕立てるという方法もあるのですよね。
和服ってものの「同じ幅、長方形」という素材のすごいとこです。
残りも結構あるわけで、うまくつなげは本来着物一反は「羽織と帯」に
作ることができるのですが、留袖ということで柄のこともありますし、
自分で工夫して、何か仕立ててみようかと思っています。
そのうちバッグ10個・・なんてトンでもないものになってしまうかも・・。




コメント (5)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 「かず太」がやってきました! | トップ | 昔からエコってた? »
最新の画像もっと見る

5 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
小紋がらで・・・ (とんぼ)
2006-03-19 11:28:04
陽花様

帯は、もし寸法がとれなければ

「つくり帯」でもいいわけです。

私は、上下や柄を気にしなくていい小紋を

作り帯にしています。作り帯も、お太鼓部分を

自由にできるようにしておくと、

お太鼓もちょっと角だし風も・・と

締めわけできますしね。
返信する
素敵ですね (陽花)
2006-03-19 09:51:53
とんぼ様



皆様いろいろ考えていらっしゃるんですね。

私は、まだ着物から帯にした事はないです。

留袖を帯になんておしゃれですね。

失敗してもいいような生地で挑戦してみよう

かなと思いました。
返信する
Unknown (とんぼ)
2006-03-18 22:56:43
ぶりねぇ様

着物や帯を安心して譲れる人がいるというのは

いいですねぇ。昔なら娘とか、姪っ子とか

いたんですけど、今じゃあげようかといっても

「着ないからいい」・・・かなしー!



うまこ様

黒い帯って、ちょっと色目きついように

みえるんだけど、けっこう何にでもあって、

いいもんですよね。一本あると重宝します。

今度は柄が横になっても気にならないようなのを

さがそーっと・・。

返信する
留め袖帯 (うまこ)
2006-03-18 22:39:01
あ、私も作りましたよ、留め袖帯。

留め袖が反物で売ってて(^◇^;)

どうも、中国製で貸衣装屋から流れた物らしい。

前の柄はうまくおくみの部分が利用できました。

さくらの庭園の絵なので横を向いてもそれほど気にならないし。

ちょっとハイソな感じでしかも染めなので気楽で、案外利用価値あります。
返信する
アップリケの帯 (ぶり)
2006-03-18 21:59:05
着物から帯をつくった際、柄出しがうまくいかなかったので、柄の部分を切り取って配置し、アップリケ?!の名古屋帯にしたことがあります。 当然ながら、手の部分は、つぎはぎだらけ。。。

その帯、愛着があったのですが、もっと似合う方がいらしたので、お嫁に。

着物や帯、人々の間で生きているのですよね♪
返信する

コメントを投稿

着物・古布」カテゴリの最新記事