本日の写真、素材やさんの「clef」様からお借りしました。
こんな着物ほしいなぁ・・。
さて、昨日、書いてからいろいろ考えました。
「旅をして・・」は、今度の旅行で見聞したことについて書こう・・と
思っていたのですが、結局は「着物」についての記述が多くなりそうですし、
昨日の話題をちょっと続けたい・・・と思いました。
京菓子はなぜおいしいか、京都のトーフはなぜおいしいか・・(食べ物ばっか!)
といったようなことについては、またいずれ・・ということにさせていただいて
「着物」について、しばらく綴ってみたいと思います。
昨日はまだ気分的に「途中」という感じで、読み返してみれば、
「他力本願」なことばかり・・・。じゃ自分に何ができるのよ・・、
なんて思っていたのですが、構えるから難しくなる、
私にあるのは人よりちょっとだけ多いかな・・と思う程度の着物の知識と、
「着物のある暮らし」をわずかでもリアルタイムで過ごした経験と、
実際着物を着ているという現実・・・、
そういう立場で今の「着物」と「着ている人」を見て感じることを
素直に書いていきゃいいじゃないかと・・・。
「振り出しに戻る」ってなことで、とりあえず綴ってみようと思います。
なにより私には、ここへ来てくださる心強い諸先輩方が
たくさんいてくださいます。わからなくなったら、ホイと渡しちゃえ・・!!
いやいやそーじゃなくて、いろいろアドバイスがいただけると思っています。
私へ、そしてまた、今着物を着るのにいろいろ知りたい・わからない、
というみなさんに、アドバイスやご意見をお寄せください。
「とんぼへのお便り」に書き込みしていただいても結構です。
「とんぼ塾」というような、ありがたいお話もいただきました。
それも考えてみましたが「塾」というものが開けるほどのチカラはちょっと・・。
で、これも気負わず、HPに「とんぼくらぶ」みたいな感じで、
「着物のこと」全般について、思うこと、質問、教えられることなど
まとめて書く、また書いていただけるページを作ろうかと思います。
どちらにしても、ギャラリーページにはしょっちゅう「古布」が並びますから、
「見本はあちら~」と、じかに見ていただくこともできますし。
とりあえずHPの立上げまでは、このブログでちょこちょこお話させて頂いて、
いずれHP完成したら、そのあたりのお話は「移させて」いただく、
とそんなふうに考えました。もちろんこちらのブログも、続けていきます。
(できるのか・・とんぼっ!・・がんばるっ!)
で、最初の話題ですが、京都に限らず、最近着物を着ているお嬢さんで
パッと見たとき気になることは、昨日もちょっと書きましたが「裄丈」のこと。
今のヒトは、短期間に体格がすごくよくなりましたから、
ちょっと昔のものはどうしても小さいです。中でも「裄」が足りない・・。
胴体のほうはスマートで身幅は十分間に合うのに裄が短くて、
手首が10cm以上もでている・・なんてお嬢さんに出会います。
腕をダラリとさげていれば目立ちませんが、人はどうしても手を前に出します。
そのたびにグイッと腕がむき出しになる・・・あれはいただけません。
更には襦袢の裄丈が合わなくて、襦袢が手首のところ飛び出てる・・これもねぇ。
写真は「着物と羽織」があってないところ。1センチ以上出てますでしょ。
実はこの日、別の着物を着る予定がうっかり襦袢の袖丈が合っていないのを
直前に思い出し、急遽こちらの着物にしたのです。これは「つるし」の着物で
しかもチビの私がLサイズ、あわないっちゅーの・・。
身幅は、デブのおかげで、それほど大きすぎる感じはなかったのですが、
裄はどうにもなりません。気がつくと、中から袖をひっぱってました。
こういうのを見ても着物に興味のない人は、セーターの袖から、
ブラウスの袖がちょっと出ている・・くらいの感じで、問題ないじゃない・・と
そう思われるかも知れません。でも、着物においては「ちょっとねぇ」です。
十二単の昔ならいざ知らず、今は重なってちょっとずつ見えていいのは
「衿元」だけ、袖丈も裄も合っていなければ「あら袖合ってない」と、
カッコよくないものとして見られてしまいます。
最初に話した「裄」が短いというのも、同じ理由で「身に合っていない」、
ということが「せっかくの着物姿なのにあれはねぇ・・」になってしまいます。
洋服にたとえて考えればわかりますね。
たとえばスーツの袖が短くて、ワイシャツのカフスが丸々むき出し・・なんての、
カッコ悪いですよね。あれとおんなじ感じに見えてしまうのです。
リサイクル着物や、誰かから譲ってもらった着物だと、すでに形になってます。
ピッタリというのはなかなか難しいですし、まぁマイ・サイズより1~2センチ、
その程度ならぎりぎり許容範囲としても、5センチ短い10センチは腕が出る、
そんな場合は「これは裄を直す必要があるサイズだ」と心得てください。
古着やさんによっては、ちゃんと着てみて「ちょっとお直しが必要ですね」と
言ってくれるところもあります。しかし、大体気にするのは着丈、
つまり長さです。おはしょりがちゃんと出るかどうか・・。
それだけあえば「着られますよ」なんていわれちゃったりするんですね。
おはしょりが必要量出るかどうかと、裄、それから身幅、
そういうポイントをチェックしましょう。ちょっと図に描いてみました。
首のうしろのぐりぐりのところから手首まで、と
ちょうどいいおはしょりの長さで着られる着物の長さ、
これをちゃんと覚えておくと、着物を買うときに便利です。
着物は高い買い物です。たとえば洋服なら2万円のブラウス・スカート、
といったら、そんなに安物ではありません。
でも着物で2万・・というとポリか、B反モノ・・。
おまけに着物のレディ・メイドと言うと「化繊」中心で、あとは浴衣くらいです。
更に着物というのは、ポリ以外はたやら洗濯機でガラガラやると
縮むものもあります。袷で裏だけ縮んでしまうなんてこともあります。
私は安い紬の単などは手洗いで洗ってしまいますが、
できればクリーニングが望ましいし、何回も着たあとは「洗い張り」です。
洗い張りというのは、まず「解き」からお金がかかります。
シミ抜きなどがあればそれもプラス、それから洗って干して、
乾いたらここで「仕立て直し」、この一工程ごとにお金がかかるわけで、
たとえば八掛がハデになったからかえる・・なんてぇと更にお金が・・。
つまり、着物というのは着れば着るほど「メンテ」にお金がかかるわけです。
ヘソクリのベテランの年齢(そんな年齢あんのか??)になっても、
セレブな生活していなければ、そうそうホイホイと買えません。
ましてお若い方なら、なおのことです。
100年前なら、これは全部家庭の主婦、嫁、娘の仕事でした。
いまや「和裁」は浴衣縫うのさえ、特殊技術です。でも、今すぐ、
これをどうしようこうしようといっても、すぐにはどうにもなりません。
そのことについては、また別に書こうと思います。
そういう時代だから「リサイクル着物」を利用するのは、今の時代に合った
「着物の楽しみ方」といえると思います。
本来なら、自分サイズで新品をあつらえるのが一番理想ですが、
価格的にムリをすれば、結局は特別のときの着物しか買えないし、
特別なときにしか着なくなってしまいます。
手軽に手に入れられる着物で、サイズの選び方、色柄の選び方、
メンテの方法、保存の方法・・・そういったことをいろいろ経験して、
少しずつ余裕ができたら「お誂え」に挑戦!というのはどうでしょう。
* 上の図で、あきらかな「ウソ」がひとつあります。
本物のとんぼは、もーちっと横幅が広いです・・・。
二十歳の頃のとんぼで~~す?!
母のお下がりやよそ様からの頂き物、それにリサイクル着物、びみょーに袖丈が違うとき、便利です。 あっ、もちろん糸で留めても、OK♪
こういう「ちょっとした知恵」ってのも必要なんですよ。実際に着ていると、あれこれ「そーうまくはいかない」ってことありますからねぇ。これからもお知恵拝借です。
着物の身丈、裄丈、お直ししまして~、これは難しい問題です。
身丈はじょうがなければ無理、それでも上に羽織を着るからとかいって、ほかの生地を足して身丈を長くする方法まったくないわけではありませんが、専門に頼む、これは費用を考えると現実的ではありません。
裄丈、袖幅を広げるのが一番現実的な方法ですが、古いものをほどくと必ず生地が折れていまして、線が残ります。アイロンぐらいでどうにかはなりません。まあ、無理にやっても袖の振り部分を広げるのが精一杯
袖口部分は、ぐしをほどかなきゃ、丸みもほどく、きれいにならないのですね。
身幅部分を広げると、全体に身幅はだぶだぶ
つまりは、古い着物を選ばれるのでしたら、柄が一番と考えられず、寸法をよくよくあててから、長襦袢との兼ね合いもかねて、選ばれるのがよろしいと思います。
男物でしたら、身丈の短さは袴でごまかす、裄丈の短いのは、シャツの上に、つまりは書生スタイルとして考える、こんなふうなことでなんとか着れますが、女物は、おはしょり、裄、みんな目安い寸法というものがあります。
そんなところを勘案なさって、柄だけで飛び込まれませんように。
徐々になれて、着物巧者になっていかれますように。
応急処置的には、ぶり様と同じ方法で
しますが、長襦袢の袖丈がたとえば2㎝
短いのは袖下縫い目から1㎝でへらを
してから袖付け側の袖下を少しほどき
袖底を引っ張ってへら通し縫います。
これは無双袖の場合ですが、ほどいてから
へらはしにくいですから、縫い代に写る
ように十字へらをしておくと意外と楽に
袖丈は直ります。
こういう説明をこれからじっくり・・と思っていたのですー。蜆子様、私より、更に和服の知識のおありになる蜆子様にとっては、こういうお話は「ちょっとしたつけたし・・」かもしれませんけれど、着物を知らないかたには「じょう」ってナニ?ですし、まず、着物のがどうやってできているかをご存知ないかたには「どこそこを広げて伸ばして」といっても、難しいと思います。要するに「柄だけでとびつきなさんな」とおっしゃりたいのだと思いますが、メイン・ストーリーは私に書かせてください。そのあとでアドバイスをお願いしますー。
やり方同じです。要はポイントつかめば、
あとは「裁縫」をやる気になるかどうかなんですよ。
着物を着る人は、針を持つ気になってほしい・・
次回はそのお話です。
もちろん、とんぼさんの仰るとおりです。
なまいきなことを申し上げて、
こちらこそすみません。
これからちょっとずつ、着物道を進んでいきますので
お力添え、お願い致します。
でも、そんなことできたら、とんぼ様のブログを喰っちゃうことになるかしらね~
写真をつけられるコメントがあるブログ、
あったよーな、あった??
HPの掲示板になったら、ちゃんと画像も
載せられるように、しましょうねぇ。
また課題が増えたけど、とんぼ、がんばるっ!