ほばーりんぐ・とと

ただの着物好きとんぼ、ウンチク・ズッコケ・着付けにコーデ、
あちこち飛んで勝手な思いを綴っています。

せんべとおかき

2011-01-30 18:01:37 | つれづれ

 

同じ「米菓」ではありますが、おせんべいは「うるち米」、おかきは「もち米」、

うるち米ともち米の違いはアミロース…だったですかねぇ、もう○十年前の知識なのでアヤシイですが、

要するその「成分量」の違い、ちっと遺伝子が違うんですね。水分の違いもあります。

どっちも好きですが、やや「おせんべい派」、厚いのをバリバリッとやるのが好きです。

京都の親戚が「とんぼちゃん、おせんべ好きやから」と持ってきてくれるのは

いつも「おかき」…いや、おいしいんですけどね、京都のはまた特に上品で頼りなくて…。

いえ、キライというわけではなくて、歯ごたえってことです。京都のおかき、おいしいですからっ!

元々おかきは、お餅の固くなったのから作ったわけで、昔、暮れのお餅が残ると、

母が苦労して割ったり削ったりして「おかき」にしてくれましたっけ。火鉢の炭火で焼いたものです。

 

今回、京都からの「粗供養」として届いたのが、トップ写真の「おかき」でした。  

これは「おかき好き」なら誰でも知ってる「菱屋」さんのおかき、人気の「うすばね」と「細氷柱(つらら)」。

「細氷柱」の方は、はじめて食べました。(すみません「うすばね」の方はあけてしまってゴムで締めてますー)

 

           

 

実は、私はずっと昔に前を通ったことがあるだけで、食べるのはもらったものをこれで3回目くらい?。

京都のお菓子屋さんといえば、お菓子そのものだけでなく、箱も凝っていたり紐がきれいだったり、

「すてられなーい」と思うようなものが多いのですが、この箱「ありきたりの組み立て式の箱」で、

お店の名前も印刷ではなく、シールをセロテープでペタペタ…まがってるし…。

 

                 

 

でも、実はこの「うすばね」、作るのに手間がかかるので、ないときもあるんです。

うすばねはパリンといい音をして割れますが。、口の中に入るとちょっと間があってすぐに溶け始めます。

色は薄いのですが、しっかりしょっぱい…京都の人は「あられ」をご飯にのせてお茶漬けにするそうです。

ちなみに「おかき」と「あられ」の違いはおおきさだけ、おかきの小さいのがあられです。

京都には「ぶぶあられ」って、売ってますもんね。

「うすばね」はとてもデリケートなので、ちゃんとゆったり箱に入れられ、大事に運ばれてきたけど、

やっぱりこんなに粉々になってました。これ、お茶漬け用…。

 

                 

 

菱屋さんは創業は明治18年、120年ちょっとですか…。京都では老舗に入るのかどうかはわかりませんが、

お店は小さくて昔ながらの京町屋、うっかりすると通りすぎてしまうような小さなお店です。

(実はかなり昔の記憶なので、今回写真を探して確かめました。建て直しもせずそのままでした)

外身より中身…で、この味は守られているのですね。

ネットでも買えませんし、京都にいらっしゃったらどうぞ足を伸ばしてみてください。西本願寺の北側

有名な「輪違屋」さんの近くです。ちなみに「花屋町通」という通りですが、

ずーーーーっと右に行くと「染工房 遊」さんがあります。こちらは東本願寺のそばです。

 

今日は、おかきをカリカリしながら、四十九日の後片付けをしていておわりました。

おかーちゃんもきっと向こうで「やれやれ、やっとこっちへついたがな」と、やっていることでしょう。

 

 


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2 コメント

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Unknown (陽花)
2011-01-30 21:19:22
そういえば、子供の頃かき餅よく干して
あって、火鉢で焼いて火箸の頭の丸い所で
のばしながら焼いた事思い出しました。
醤油味のお煎餅が好きですが、最近は
歯を気遣いつつなのでバリッと噛めない
情けなさです。
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Unknown (とんぼ)
2011-01-31 21:48:55
陽花様

そうそう、たくさんはダメといわれながら
焦がさないように、焼いて食べました。
おしょうゆか、おしょうゆにお砂糖…。
素朴だけど、おいしかったですよね。
私も歯を気遣いつつ、バリっとやってます。
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