ほばーりんぐ・とと

ただの着物好きとんぼ、ウンチク・ズッコケ・着付けにコーデ、
あちこち飛んで勝手な思いを綴っています。

昨日の続き

2013-01-05 22:34:58 | 介護・福祉

 

いつものように、父が我が家までの道「リハビリ・ロード」を歩いてきました。

昨日、パンフをもらってきたらしかったので、それを見たいと思って行こうとしていたら、

父のほうから来てくれたわけです。冊子をもらってきたと。それが写真のものです。

フリーペーパーですね。介護保険窓口と関連施設で無料配布されています。

これは「横浜市中部エリア」で、神奈川区、西区、中区、保土ヶ谷区、旭区、瀬谷区、です。

ほかに北部と南部が発行されているようです。

これをみてもうなんか笑っちゃうしかない…。

 

昨日お話した「要介護」の前の「要支援」のページで… 

「自宅で利用する居宅サービス」について

<本人の日常生活の援助の範囲を超える場合は、介護給付の対象となりません>

例えば、家族分の洗濯、調理、買い物、部屋の掃除、来客の応接、自家用車の洗車など…

とあります。横浜市内に住むある人から聞いた話なのですが、

知り合いの片マヒの老人が、自分では洗濯はできない状況、同居する奥さんは腰と膝が悪いんだけど、

支援対象にはならない程度、でも洗濯機のところでの作業がきつい…。

それでも、ヘルパーさんは「洗濯物を男性分と奥さん分を分けて」、男性分だけをするのだと。

その人は「だったら、ウチはパンツもシャツも共同で着てますって、いってやりゃいいのよっ」と、怒ってました。

水も電気も洗剤だってムダでしょう。

 

<「日常生活の援助」に該当しない行為…>

庭の草むしり、ペットの世話、大掃除、窓のガラス磨き、家屋の修理、ペンキ塗り、園芸…。

誰も大掃除までは頼みませんが、鉢植えに水やるのもダメ?

 

なんといいますか、妙な細かいところの「例」ばかりあげつらっていますが、

病気や障害があっても、家族の中で、或いは地域の中で、援助してもらいながら、普通の人と同じように暮らす、

というのが「在宅介護・在宅リハビリ」の基本でしょう。それもちゃんと「うたって」いるのですよ。

それなのに「ここからここは、この人のことじゃないので」って、なんかおかしいですよね。

 

「リハビリの手伝い」程度、で介護認定1と、昨日書きましたが、そのリハビリというのは、

つまりは「メニューとしてやるもの」、例えば父は毎日足の上げ下げとか、腕の上げ下げとか、

医師に言われているリハビリ・メニューを何セット何回、という風にやっています。

そのほかには「歩かないとダメになりますよ、使わないと動かなくなりますよ」といわれて、

家事でも何でもやっているわけです。梅雨時など、雨で数日外に出られないと、

いくら家の中の廊下を往復しても、二階までの階段を上り下りしても、

やっぱり次に靴を履いて外に出たときは、いつものペースを取り戻すのに、時間がかかるそうです。

普通に暮らすことがリハビリなのです。

でも、この支援の文章の中の「リハビリ」は、道具のあるところで歩行訓練をするとか、

そういった「訓練そのもの」を指すようです。

父が歩くのはリハビリでもあるわけで、1日にしっかり1時間以上はやっているんです。

でもこれに転倒防止や、荷物持ちについてください、というのは、

リハビリではなく、散歩のお供、買い物の手伝い、なんですよね。しかも一人で出来てる、だからダメ。

リュックしょってしか歩けませんから、買えるものも限られて、重たいものはいくつも買えないんですよ。

 

この冊子には「介護や支援の認定を受けられない人」のためのものも、書いてありますが、

それは「介護予防サービス」というんです。

つまり、まだ介護されたり支援されたりしないうちに、そうならないための予防…ということです。

これがたとえば「元気づくりステーション」、週1回程度、介護予防に取り組むグループへの支援。

「介護予防に関する講演会」…要するに、みなさんがやってるんなら応援しますよー、ですね。

例えば父のような場合は、この「予防支援」が必要なのではないかと思うのです。

倒れちゃって不自由になって、そしたら介護します…は、冊子が一冊できるほど考えられていても、

その手前は…です。父のように倒れても不自由になっても、なんとか自立にがんばっている状況の人は

たくさんいると思います。つまり「暮らせない」ではなく「暮らしづらい」…、

ここもすでに「手前」だと思うのですけれどねぇ。

これ以上ひどくならないための「介護予防」ってことにならないのでしょうか。

どうにも、見れば見るほど、頭の中を「?」が飛び交いました。


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6 コメント

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Unknown ()
2013-01-06 00:38:48
義父の場合は 独身の義弟と同居でしたので 
本来はいけないのですが 同居者が男の人だし 手間は同じなので と言って
洗濯は勿論 買い物も 食事の仕度も二人分して下さっていました。
私達が行くと やった事にして帰って貰ってましたが・・・

ものはついで が あれもこれもでは収集がつかなくなりますが
何なんでしょうねぇ・・・

因みに 10年近く前の練馬区でのお話です。
返信する
難しい問題ですね (ちゃちゃ)
2013-01-06 02:12:14
2000年から制度が発足して
ビシバシと介護保険料を天引きされていますが、いざ自分に介護が必要となったときにはどうなっているかはわかりませんね・・・老人医療への拠出が6割を超えるため、健康保険もどんどん高くなり、しょっちゅう病院通いをする私でさえ保険証無しで満額負担したほうがずっと安い状況です。
 20代の息子と娘世代のことを思うとさらに悲惨で気の毒になることもあります。少子化がストップすれば良いけれど、こんな状況では子供を持たない選択をしても責められません。
 せめて少し景気回復してほしいものです・・・
返信する
Unknown (とんぼ)
2013-01-06 08:47:35
惠様

ゆるいのはダメ…という風潮ですが、
確かにそれもあるでしょうけれど、
財政がきびしくなったりするから、
みょうなところばかりマニュアル化して、
かえって役に立たないことになっている気がします。
基本、人間とそのココロだと思うのですが、
まずマニュアルありき、ですからねぇ。
返信する
Unknown (とんぼ)
2013-01-06 08:56:38
ちゃちゃ様

結局まつりごと、財政、ということになっていくわけですが、
今の若い人たちは、本当に気の毒だと思います。
これから先、高齢者が減っていっても、
自分たちが高齢になったときは…とおもうと、
自衛するよりない…みたいな感じですよね。

私の祖父母は、戦争を生き抜いた時代ですから、
たいへんだったでしょう…じゃありませんが、
払ってなくても年金が少しはもらえた時代です。
景気のいい時代がすぎて、お金がなくなってきたら
きちんとしなきゃになって、一時期の年金問題…。
私も一箇所勤め先が抜けていて、
ちゃんと書いたでしょーが、と計算しなおしをしてもらいました。
なんとかもらえそうではありますが、暮らしていかれるだけのものはどうかしら…
なんていう心配では、年金ではなくお小遣いですよ。
整えました、制度をつくりました、といわれても、それを見たら、
病気できないね、たおれられないね…なんて感じるようでは、
さみしいことです。
景気、ほんとによくなってほしいですね。
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Unknown ()
2013-01-06 23:12:49
会社の健康保険の2年の任意継続が切れ 
75歳まで継続できますとの連絡が来たけれど
私の年金の月額より高い金額で吃驚
退職者全員の給料の平均を取って計算しているから
私の様な薄給者では 継続なんて冗談じゃない
どんだけ 安給料で働いていたのか
寂しくなった
返信する
Unknown (とんぼ)
2013-01-15 22:59:40
惠様

気がつかなくてすみません。お返事遅れました。
間が抜けてますけど、お許しを。

年金の見直しとかでも、いろいろ手落ちやミスが続いたり、
制度がかわったのなんのと、アレコレ言われて、
損したような、当たり前のような、得したような、
なにがなにやらさっぱりわかりません。
ややこしくなるばかりです。
返信する

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