ほばーりんぐ・とと

ただの着物好きとんぼ、ウンチク・ズッコケ・着付けにコーデ、
あちこち飛んで勝手な思いを綴っています。

モーニング・グローリー

2015-09-04 12:59:48 | つれづれ

 

えぇトップの写真は、手芸用キルト芯…すみません、アホかと言わないでくださいましね。

 

昨夜「さて本日の営業終了」…とたちあがったときに、TV画面に映ったのが

「天空の冒険者たち~巨大回転雲 …」モーニング・グローリーです。

あ・あ・ぁぁぁ…これ、前に半分見損ねたあれだぁ…。

番組は「NHKプレミアムカフェ」の「ハイビジョン特集・アーカイヴス」、

「天空の冒険者たち~巨大回転雲モーニング・グローリー~」。

時間的に長いのはわかっていましたが、ついに座り込んで最後まで見てしまいました。

 

「モーニング・グローリー」、それが、トップのキルト芯みたいな雲…だから笑わないでってば。

なんとなく雰囲気似てたんで、撮ってみたんですー。

雲の高さは1000~2000メートル、長さは数百キロにも及ぶそうです。

今回、高さ3000メートルという「モンスター」も現れました。

本物は、ネット画像からお借りしました。こんなんです。(似てますよね、ねっねっ)

手が届きそうに低いですね。

 

         

 

ご存知の方も多いと思いますが、この雲の現象で有名なのが、オーストラリアの北、

えーとU字型になっている湾の近く、バークタウンというところです。

見られるのは毎年9月10月だそうで、番組ではこの小さな町に「それを見るため」に集まる、

冒険者たちの様子を合わせてリポートしていました。

 

以前半分だけ見たとき、こんな現象があるんだーとびっくりしました。

要するに気象現象…ま、難しいことは省略(いつものことで…)、とにかく、条件が整うと、

早朝、空のかなたにこれが現れる…すると、集まった人たちはみんなセスナやグライダーに乗って飛び立つ…。

あ、その辺からして日本とはちとスケールが違いますね。

このモーニング・グローリーは、回転しながら進んできます。

普通回転しながら…というと、車の車輪のように前面は上から下に転がるように思いますが、

雲ですのでそこは逆…雲の前面では、強い上昇気流が起きます。

そのため、彼らはその気流をうまく捕まえて登り、雲の真上を飛行するわけです。

これもネットでお借りした画像。ねっキルト芯て似てる…(やめんかっ)

遠ぉくにポツンと見えている黒い点もグライダーです。

 

          

 

一つだけでなく連続するときもあります。これは3連。

 

       

 

今回の番組では、なんと7連が出現しました。何年かに一度のことだそうです。

またこの年は、異常気象現象が起き、いつもと違う方向からのものがきて、

本来のものとぶつかって交差するという、世にも珍しい現象もあったりして、

まさにこのリポートのための年だったような…。

私は高所恐怖症…ではないのですが、下になにもない、つまり飛行機に乗ってるとか、

吊り橋を渡ってるとか、そういうときの感覚が苦手です。

だからもしも奇跡的にこの現象にお目にかかることがあっても、

下から見るだけで十分…上から画像は、TVだけで満足でした。

 

さて、地球上にはいろんなところがありいろんな現象が起こる…。

昨今「異常気象」がよく言われます。

今年は、というより今年も、あの真夏の暑さたるや、ひどいものでした。

子供のころはこんなじゃなかった…といつも思うわけです。

それでも今年は、気象観測上では「冷夏」だと…。

「冷夏」の定義は6月から8月までの平均気温が、平年より低い場合を言うわけですが、

あの体温より高い日々が続いたそのほかの日が、低かった…なので平均すると…ですね。

わかりにくいですが、すでに野菜にも影響が出ています。

 

実際、年間平均気温は、上がっているそうですが、私は「この先どうなるんだろ」と

考えても仕方のないことかもしれませんが、いつも不安に思います。

人間は、風ひとつ吹かせることも止めることもできません。

そういう立場でありながら、なんだか自然に対する畏敬の念を忘れ、

文明をどんどん進化させ、いろんなものを壊し、作り、また壊し…。

大気を汚し、温度を上げ、水の流れを変え、「住みやすく、安全に」という…。

もちろん、いろいろ考えて行われていることもあるし、破壊を食い止めたり、

自然を守ったり…そういうことも行われています。

偉そうなことを言っている私は、せいぜいゴミに気を付けるの、

節電するの…そんなことくらいしかできません。

それでも、心配はしていようと思っています。

 

今回のモーニング・グローリーの「いつもと違う方向からのもの」…

それが起きたとき、実はオーストラリアでは異常気象が起きていて、

真ん中から西に広がる砂漠で激しい砂嵐が起き、それが東側にあるシドニーまで到達、

シドニーの街では空気が赤くなったと…実際写りましたが

中国の黄砂とか、桜島の灰とか…あれよりもっとひどい感じ…。

そんな状況になって、いつもとは違う方向からの雲が来た…という説明でした。

 

私たちが「なんか昔より暑いよね」なんて言うのは、実は地球そのものの歴史から言えば

別に珍しくはないそうです。かつて地球は「今よりあったかい」とか「今より寒い」とか、

究極「氷河期」なんてのもあったわけです。でもその長さは「~万年」なんていう、

途方もない長さです。頑張っても100年程度しか生きられない人間が、

ここ数年数十年の心配をしたって、こんなことくらいあるわよ…というわけですね。

それでも…私はがんばって生きても100年(妖怪だから3000年生きてる…なんて言われたりしていますが)、

だとしても、ずっと人類は続いていくのなら、地球を大事にしていかなきゃ…と、

全く途方もない大きさで、考えてしまうわけです。

 

家にいてお茶すすりながら、こんな素晴らしい現象の画像を見られてとても幸せ…

それはそうだったのですが、もっともっと気象がかわって、何百年とかそんな先に、

モーニング・グローリーという現象が、めったに起こらない…なんてことになったら…。

長い長い年月の間には、そんなことも起きる…実際人間がかかわったことでなくても、

そんな変化はずーーっといろいろ起きていたわけです。

人間がかかわってそういうことが起きるなら…いいことが起きてほしい、

そんな夢みたいなことを、つい思ってしまったのは、あんまり雲がきれいだったから?!

 

実はこの現象が起きるときは、ものすごい湿気が来るんです。

町で生まれ育ったおじさんが言いました。

「明日来るかどうかは、冷蔵庫のガラスを見ればわかる」…。

よくお店にあるガラス扉のボックス冷蔵庫です。その表面がびっしり露に包まれる…。

そして翌朝、待機している飛行機の翼にもびっしり露がおります。

タオルで拭いてざーっと絞る…そんなときは「起きる」んですね。

最高湿度は90%を越えていました。私とてものことに、そんな湿気のところにいられません。

そうなると、地べたで見上げるための旅も…いやかなぁ・・・。

世界は広い、そしておもしろい、美しい…ずっと変わらずに、そう祈るばかりです。     


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2 コメント

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Unknown (陽花)
2015-09-06 10:18:43
モーニング・グローリ私も以前観ました。
自然が織りなす不思議ですね。
7連も出来るなんて本当に滅多にお目に
掛かれない貴重な映像だったのですね。
返信する
Unknown (とんぼ)
2015-09-07 01:12:11
陽花様

ほんとに不思議なものですね。
何か手が届きそうです。
7連は見事でしたよ。
写真や映像で見られるだけでも、
いい世の中になりました。
返信する

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