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えぇトップの写真は、手芸用キルト芯…すみません、アホかと言わないでくださいましね。
昨夜「さて本日の営業終了」…とたちあがったときに、TV画面に映ったのが
「天空の冒険者たち~巨大回転雲 …」モーニング・グローリーです。
あ・あ・ぁぁぁ…これ、前に半分見損ねたあれだぁ…。
番組は「NHKプレミアムカフェ」の「ハイビジョン特集・アーカイヴス」、
「天空の冒険者たち~巨大回転雲モーニング・グローリー~」。
時間的に長いのはわかっていましたが、ついに座り込んで最後まで見てしまいました。
「モーニング・グローリー」、それが、トップのキルト芯みたいな雲…だから笑わないでってば。
なんとなく雰囲気似てたんで、撮ってみたんですー。
雲の高さは1000~2000メートル、長さは数百キロにも及ぶそうです。
今回、高さ3000メートルという「モンスター」も現れました。
本物は、ネット画像からお借りしました。こんなんです。(似てますよね、ねっねっ)
手が届きそうに低いですね。
ご存知の方も多いと思いますが、この雲の現象で有名なのが、オーストラリアの北、
えーとU字型になっている湾の近く、バークタウンというところです。
見られるのは毎年9月10月だそうで、番組ではこの小さな町に「それを見るため」に集まる、
冒険者たちの様子を合わせてリポートしていました。
以前半分だけ見たとき、こんな現象があるんだーとびっくりしました。
要するに気象現象…ま、難しいことは省略(いつものことで…)、とにかく、条件が整うと、
早朝、空のかなたにこれが現れる…すると、集まった人たちはみんなセスナやグライダーに乗って飛び立つ…。
あ、その辺からして日本とはちとスケールが違いますね。
このモーニング・グローリーは、回転しながら進んできます。
普通回転しながら…というと、車の車輪のように前面は上から下に転がるように思いますが、
雲ですのでそこは逆…雲の前面では、強い上昇気流が起きます。
そのため、彼らはその気流をうまく捕まえて登り、雲の真上を飛行するわけです。
これもネットでお借りした画像。ねっキルト芯て似てる…(やめんかっ)
遠ぉくにポツンと見えている黒い点もグライダーです。
一つだけでなく連続するときもあります。これは3連。
今回の番組では、なんと7連が出現しました。何年かに一度のことだそうです。
またこの年は、異常気象現象が起き、いつもと違う方向からのものがきて、
本来のものとぶつかって交差するという、世にも珍しい現象もあったりして、
まさにこのリポートのための年だったような…。
私は高所恐怖症…ではないのですが、下になにもない、つまり飛行機に乗ってるとか、
吊り橋を渡ってるとか、そういうときの感覚が苦手です。
だからもしも奇跡的にこの現象にお目にかかることがあっても、
下から見るだけで十分…上から画像は、TVだけで満足でした。
さて、地球上にはいろんなところがありいろんな現象が起こる…。
昨今「異常気象」がよく言われます。
今年は、というより今年も、あの真夏の暑さたるや、ひどいものでした。
子供のころはこんなじゃなかった…といつも思うわけです。
それでも今年は、気象観測上では「冷夏」だと…。
「冷夏」の定義は6月から8月までの平均気温が、平年より低い場合を言うわけですが、
あの体温より高い日々が続いたそのほかの日が、低かった…なので平均すると…ですね。
わかりにくいですが、すでに野菜にも影響が出ています。
実際、年間平均気温は、上がっているそうですが、私は「この先どうなるんだろ」と
考えても仕方のないことかもしれませんが、いつも不安に思います。
人間は、風ひとつ吹かせることも止めることもできません。
そういう立場でありながら、なんだか自然に対する畏敬の念を忘れ、
文明をどんどん進化させ、いろんなものを壊し、作り、また壊し…。
大気を汚し、温度を上げ、水の流れを変え、「住みやすく、安全に」という…。
もちろん、いろいろ考えて行われていることもあるし、破壊を食い止めたり、
自然を守ったり…そういうことも行われています。
偉そうなことを言っている私は、せいぜいゴミに気を付けるの、
節電するの…そんなことくらいしかできません。
それでも、心配はしていようと思っています。
今回のモーニング・グローリーの「いつもと違う方向からのもの」…
それが起きたとき、実はオーストラリアでは異常気象が起きていて、
真ん中から西に広がる砂漠で激しい砂嵐が起き、それが東側にあるシドニーまで到達、
シドニーの街では空気が赤くなったと…実際写りましたが
中国の黄砂とか、桜島の灰とか…あれよりもっとひどい感じ…。
そんな状況になって、いつもとは違う方向からの雲が来た…という説明でした。
私たちが「なんか昔より暑いよね」なんて言うのは、実は地球そのものの歴史から言えば
別に珍しくはないそうです。かつて地球は「今よりあったかい」とか「今より寒い」とか、
究極「氷河期」なんてのもあったわけです。でもその長さは「~万年」なんていう、
途方もない長さです。頑張っても100年程度しか生きられない人間が、
ここ数年数十年の心配をしたって、こんなことくらいあるわよ…というわけですね。
それでも…私はがんばって生きても100年(妖怪だから3000年生きてる…なんて言われたりしていますが)、
だとしても、ずっと人類は続いていくのなら、地球を大事にしていかなきゃ…と、
全く途方もない大きさで、考えてしまうわけです。
家にいてお茶すすりながら、こんな素晴らしい現象の画像を見られてとても幸せ…
それはそうだったのですが、もっともっと気象がかわって、何百年とかそんな先に、
モーニング・グローリーという現象が、めったに起こらない…なんてことになったら…。
長い長い年月の間には、そんなことも起きる…実際人間がかかわったことでなくても、
そんな変化はずーーっといろいろ起きていたわけです。
人間がかかわってそういうことが起きるなら…いいことが起きてほしい、
そんな夢みたいなことを、つい思ってしまったのは、あんまり雲がきれいだったから?!
実はこの現象が起きるときは、ものすごい湿気が来るんです。
町で生まれ育ったおじさんが言いました。
「明日来るかどうかは、冷蔵庫のガラスを見ればわかる」…。
よくお店にあるガラス扉のボックス冷蔵庫です。その表面がびっしり露に包まれる…。
そして翌朝、待機している飛行機の翼にもびっしり露がおります。
タオルで拭いてざーっと絞る…そんなときは「起きる」んですね。
最高湿度は90%を越えていました。私とてものことに、そんな湿気のところにいられません。
そうなると、地べたで見上げるための旅も…いやかなぁ・・・。
世界は広い、そしておもしろい、美しい…ずっと変わらずに、そう祈るばかりです。
自然が織りなす不思議ですね。
7連も出来るなんて本当に滅多にお目に
掛かれない貴重な映像だったのですね。
ほんとに不思議なものですね。
何か手が届きそうです。
7連は見事でしたよ。
写真や映像で見られるだけでも、
いい世の中になりました。