あまりに寒くなったので、ちと出すのを遅らせました。なんたって、今日あたり見ても寒々しいです。
今日はやっと晴れましたが、気温は低め。
明日はまだ朝は冷え込み、昼間の気温も低めですと。すでに引き出しの中に押し込んだ冬物を
二枚出して着ているアリサマです。ええ加減にしてください、今年の「お春さま」…。
と、グチってばかりいないで…
写真の着物は、例によって頂き物、「いただ着物」、こらこらダジャレてどうする…。
5月になったらささっと着なさい、といただいたのですが、暖かくなりますかね、まったく。
柄は「菖蒲」、さて、どちらに読まれますか?「アヤメ?」「ショウブ?」。
これはほんとにややこしいです。
字がおんなじということは、そのあたりおおらかにいいじゃん…だったのでしょうか。
ついでに「杜若」というのもありますね。
えぇと植物学的に言うと、全部家族です。アヤメ属とかアヤメ科…のことですね。
五月の節句には「花菖蒲(しょうぶ)」が飾られますが、これは「菖蒲」が「勝負」
更には「尚武」に通じるとか、葉の形が刀に似ているとか、そういうことからきたといわれています。
これは武家文化、ってことですね。
元々「アヤメ」は、稲作文化がはじまったころからあったといわれています。
これは「ノハナショウブ」と呼ばれるもの。元々丈夫なのでしょうね。
あぜ道などに咲いていたといいます。この「ノハナショウブ」、なんで「ハナ」とつくのか。
つまり「ハナ」のつかないショウブがあるからです。ただのショウブ、あのお節句におふろに入れるヤツ。
あれは葉が似ているというだけで、花はガマの穂みたいなじみーなものです。それに「サトイモ科」。
つまり家族じゃなくて「お隣さん」くらい?
万葉集だの古事記だのという古い書物に出てくるそうですが、コレはこの「お隣さん」のことが多いそうで、
ショウブの葉が似ている、ハナの咲くショウブ、で「ノハナショウブ」になったのでは…と、これは私考。
とりあえず、このハナショウブ系お花は、ガーデニングが盛んになった江戸時代になって、
いろいろ品種改良もされたといいます。
この着物の図柄は薄めで色数も少なく、ほんとに「あっさり」です。
花は前の一輪のみ、輪郭に金糸が…これだけです。
さて、肝心な見分け方、これは一番覚えやすいのは花の根元の色。
着物の柄をちょっと写してお絵かき…雑ですみません。
根元の三角が黄色かったら「ハナショウブ」、白が「カキツバタ」。
どちらも三角が細長い感じです。
カキツバタはこの絵よりも、花びらの根元がもっと細くのびていて
花びらも小ぶり、アヤメなどに比べてちょっとジミめです。
アヤメは、文字通り、花の根元が「綾目」で、細い網目のような模様がありますし、
模様の部分の三角が広いです。
ただし、今はいろんな品種が出ていますし、実際の花はもっと違う色をしていますので、
これはあくまで「基本的な見分け方」です。
着物の柄にするときは「どれ」と限定していない場合の方が多いと思います。
そして何に使うかより「いつ着るか」が大事ですから「ハナショウブ柄」というより「アヤメ柄」のほうが
響きもやさしいし「いずれがアヤメ、カキツバタ」なんて言葉もありますからね。
だいたいは「アヤメ柄」で紹介されています。
もし「端午の節句パーティー」にでも招待されたら「今日はショウブ柄できましたー」とやってもいいかと。
この着物は訪問着ですが色目も薄く、あっさりですから、ちょいと銀ブラ…なんてときに着てみたいですね。
実にあっさりなので、迷いましたが、私にしては珍しい「やわやわなイメージ・コーデ」
なんかおかしな風呂敷の上で撮ってしまいました。すみません。
帯は博多のかがりです。やわやわの帯で締めやすいですが、ハリもあります。
帯締めはちと季節には暑苦しい感じですが、色がこれが合うと思ったので…
ほんっとに着て歩かないと…お尻に根っこがはえて、家を出られなくなりそうです。
早くいい季節が落ち着きませんかねぇ。
というわけで、今日はこの頂き物をもちっと調べて、しみや汚れを確かめます。
あー、明日は4月にもどっておくれぇぇぇ。
本当にややこしいですね。
端午の節句に入れるショウブが
親戚では無くてお隣さんだとは
知りませんでした。
すごく上品なお着物ですね。
帯締めの赤系がポイントになって
ますね。
呉服屋さんに勧められて ショウブだかアヤメだかの着物を作りました。
その着物が 単衣・・・いや 透けるので 多分夏物
その後 同じ様に ショウブだかアヤメだかの帯を購入。
これは 夏物・・・だろう
買い求めたものの
5月過ぎに あの柄は無いだろう
でも 5月の時期に 着る生地では出来ないだろう
と どちらも 手を通す事なく 締める事なく
箪笥の肥やし
自分の勉強不足だったとはいえ 悩んでおります
私もぱっと見てしばらく考えてから
「えーと、アヤメ」なんてやっています。
アヤメ系は水辺にたくさん咲くときれいですよね。
子の着物はほんとに色も品よく…で、
さてきこなせるものだろかと、心配しています。
帯締めだけちょっと濃い色…ですが、
もう少しどこか締めてもいいかなとか。
薄い色目は難しいですわ。
絽か紗でなければ、アヤメは5月ですから本来袷。
その終わりころからコレは着るもので、
夏物なら夏物で、水辺の花ですから、
早いうちならいいのではないでしょうか。
アヤメは5月しか…ではなく5月からしばらく…の
猶予ある柄だと思っています。
絽でも無いし 紗でも無い・・・
確か カジュアル系だったはず・・・
と やっとの事で思い出したのが 絹紅梅
桜柄の浴衣なんてもってのほか
なんて 思っていたのに
半襟をつけて着るつもりで買った菖蒲柄
絹紅梅は 浴衣か?
絹紅梅は、高級ゆかたではありますが、
柄行等で、じゅばん着用でも着られます。
家で洗うのはちょっとなので、そこをおきをつけ遊ばせ。