無関係画像ですみません、トップはやーっと咲きかけた「花かんざし」の花です。
ちょっとはすの花みたいに見えますね。花びらが薄い和紙のようですてきです。
つぼみもかわいい…と、名札にかいてありました。ほんとです。
ついでに咲ききると、きれいだけどあまりおもしろくない…ごめんなしゃい…。
さて、今日ご紹介するのは、またまた手持ちの本で「聞き書き 着物と日本人 つくる技、着る技」という本です。
アマゾンさんではこちら。
聞き書き 着物と日本人―つくる技、着る技 (平凡社新書) | |
クリエーター情報なし | |
平凡社 |
これは、2001年初版、10年ちょっと前の本ですが、著者は、廃れていく着物をなんとかして残したいと
そういう思いで、この本を書いたそうです。
この本は「伝統の働き着」「日常のなかの着物」…などの章に分かれています。
聞き書きというだけあって、実際に着物で仕事をしている人のお話…といっても芸者さんとか、役者さんではなくて、
「鵜匠、海女、たたら」…これを読むと、着物の多様性を改めて認識します。
江戸時代は、倹約令がヤマと出された時代です。
身分制度も厳しく、農民や町人は絹を着るな、とか色も何々色だけとか、
そりゃもう細かいことまで縛り付けられました。使う布の長さまで決められていたりします。
そんな中で、実際、農民や漁師、職人などは、ちゃらちゃらと袖の長いものなど着ていたら、仕事になりません。
だから自分たちの労働にあったものを着ていたわけで、
その形や工夫は、普通の着物にはないものもいろいろです。
それでも「着物」なんですね。
今、着物といえば「あの形」ですが、実際、和服しか着ていなかった時代は、
長着も、袴も、しるし半天も、もんぺも、鵜飼のあの衣装も、みーんな「着物」だったんですよね。
そういう中では「着物は面倒」とか「着物は動きにくい」とか、そんなことは感じていなかったわけです。
この本には、着物を大事に着て、つなげていくことなども書かれています。
「着物と日本人」という題でも、服飾の長い歴史のことではなく、
ごく近年の「実際に着物ですごした、すごしている」人たちの話を聞き書きし、
着物の欠点として挙げられるようなことが、実はそんなことはない…とか、
着物を残していくにはどうしたらいいか…とか、そんなことが書かれています。
私もずっといろいろ書きたいことがあって、まとまらなくてモンモンとしているのですが、
着物はもっと自由でいいじゃないか…というようなこと、書けば書くほど、あちこち飛びすぎたり…。
この本を読み返して、何をそぎ落とし、どれをピックアップするか…またまた考えています。
なんだか中途半端な記事になりましたが、著者がこの本を書いたのは、着物をなくしたくないから…の、思いから。
前書きには「絶滅危惧生物ならば、すでに繁殖可能個体数を割ってしまった状況かもしれない。
しかし、その着物を少しでも復活させたいと願ったからである」とあります。
この本が書かれてから、すでに10年以上の年月が経っています。
世の中はこの10年で「ネット」という新しい世界をあっという間に広め、
そのおかげで、今まで周囲に誰もいなくてこそっとしていた「着物ビト」たちが、元気になっています。
こういう媒体は、もちろんいいことばかりではありませんが、だからこそ、
今、着物について、もっといろんな情報を発信していけば、
とりあえず「絶滅」の予測年月は、少し先延ばしになるのではないかと感じています。
そのかわり「残すなら、絞り込み方に気をつけて」…と、今はそれが課題かな…などと思っている私です。
おまけ写真は、咲き始めた「花かんざし」の写真を撮っていたら、すぐ上の電線に休憩に立ち寄ったハトさん。
すぐ動くので、なかなかシャープな姿をとるのは難しいのですが(いや、カメラをうまく使ってないだけだって)、
ばっちり精悍な「眼」が撮れましたので。
上手に咲かされますね。うちも以前
あったのにいつの間にか消えてしまいました。
手入れが悪い証拠です。
ハトさん綺麗に撮れていますね。
いえいえ、私もひとつダメにして、また買ったんです。
こんどこそ、とおもっているのですが、どうなりますか。
花は丈夫でないと、我が家では特に育ちません。
ネットで調べて、育て方見てみようと思います。
かわいらしい花ですね。
長い冬が終わって花が咲き始めた時は嬉しいですね。
花の季節が待ち遠しいです。
ご紹介している 「聞き書き 着物と日本人 つくる技、着る技」も興味をひかれるタイトルです。
機会があれば読んでみたいなあ~
ほんとに「小花」という感じで、たくさん開き始めると、
なんとも言えずかわいらしくニギヤカですよ。
今年は、近所の梅も、半月以上遅れています。
寒いんですねえ。ほんとに春が待ち遠しいですね。
この本、またぎの衣装だとかものっていて、実際に暮らしている人、
着ていた人のお話、興味深いですよ。
普段着物とお仕事用の着物の着分けかたとか、なるほどなぁと思います。