なにしろ今週の金曜日…なので、なにやら落ち着きません。
ゆっくり着物記事が書けずにいます。もうしばらくお待ちを…。
写真は、息子用の「鼻毛切りバサミ」、いや失礼…。これは福祉の自助具ではなく、赤ちゃん用のハサミです。
刃の長さが1センチくらいです。オモチャみたいですよね。でも安全で便利です。
実家の家の中は、以前にもお話ししましたように、母のためにいろいろ手すりだのをつけましたので、
なんとかなりそうなのですが、日常生活のサポートとなりますと、なかなか思いつかなくて…。
自分がどこもなんともないので、つい細かいことに眼が行かないわけです。
そこで「自助具」をいろいろと調べました。
自助具というのは、不自由があっても自分でできるようにという、いわば「お助けグッズ」です。
父の状態は、歩行や、イスやベッドから立ち上がるとかは、多少ぎこちなくても問題なくできます。
問題は「手」、というより右側の肩から腕、手までの範囲。
可動範囲がかなり狭くなり、腕は胸くらいまでしかあがらず、ヒジをまっすぐ伸ばすのもちときつい。指は動きます。
いつも聞き忘れてしまっているのが「爪が切れるか」ということ。右手はかなり握力落ちていますが、
それでも箸やスプーンは問題なし。でも、爪切りとなりますとねぇ、あれは以外に力がいるものです。
もし必要ならこれは、父に写真をみてもらって選ぼうと思っています。
例えばこんなの。
らくらく台付爪切り/ UC-351 | |
クリエーター情報なし | |
ウカイ利器 |
なんかただ大きいだけ…に見えますが、自分が普通に爪を切るところを思い浮かべてみると、
伸びた爪を爪切りの刃の間に入れる…あとは爪切りの本体を親指と残りの指でぐっと掴んで閉じる…。
この刃先部分を閉じるために「ぐっと掴む」のに、マヒがあると力がはいらないわけです。
父の握力は、おそらく小さい子供程度でしょうか。要するに普通の本は掴んで持ち上がるけれど、
百科事典は持ち上がらない…というような。
これは裏に吸盤が付いてますから、固定して爪を挟めば、普通の爪切りのように親指だけで押さなくても
手のひら全体で押すとか、手首にちかいところで押すとかできるわけですね。
また、一番気になるのが「台所仕事」です。
料理はなんでも自分でやる父ですが、もうカボチャのカットなどはできませんから、
こういうものは「素材モノの冷凍食品」…で解決。ダメなのが「野菜の皮剥き」などです。
普通のピーラーでなんとかなるかと思っているのですが、とりあえず見つけてあるのが「片手でできる皮剥き機」。
これは画像が使えませんのでこちら。
写真見てると、片手でも危ないきがするのですが、父は右手が全く使えないわけではありませんから、
見せてもゼッタイ「いらない」と言うと思いますが…。
あとは、いわゆる便利カッターのセット、以前引き出物だったかで頂いたものがあるのです。
いま、テレビなどでもCMやってるあれですね。
CMでは「きれいにすばやく」のあげく、包丁いりません…と言ってます。たしかにね。
でも、両手がまともに使えるなら、包丁で千切りとか薄切りとか、やったほうがいいと思います。
お母さんが台所でトントントンと何か切っている…いいじゃありませんか。あ、またハナシがそれた…。
で、父がどうするかは確認してからですが、通常のカットくらいなら、
やはり包丁がいいのではないかと思い、こちらを購入しました。
妙な形に見えますが、グリップが三通りに固定できます。父は「黄色」の状態で固定すれば、
力が弱くても、野菜など切りやすいと思います。 (刃先の下についているのは、包丁置きです)
画像クリックすると、販売の詳細に飛びます。
UDグリップ包丁 UC-4500/ オレンジ | |
クリエーター情報なし | |
ウカイ利器 |
また父は大根おろしが好きで、夏場の昼食はよく「おろしそば」「おろしそうめん」を作ります。
この「大根おろし」が、けっこう力がいるんですよね。
これはセラミック製の、力を入れなくてもすりおろしができるもの、を買いました。
どの程度つかえるかわかりませんが…まだ届いていませんので画像ナシですが、
手を怪我しないように大根などを押さえるものがついています。
よくチョッパーなどでも、おろしができるものがありますが、あとの洗浄が面倒ですからねぇ。
瓶詰め缶詰についても「電動缶切りもあるよ」と言ったら「そこまでして食いたくねぇよ」で大笑い。
確かに、なんでもありゃいいってもんでもありません。商売などでしょっちゅう使うならともかく…。
最近はパッカンが多いですが、缶切り瓶あけが必要な場合は、とんぼにご用命を…ということになりました。
そして、ネットサーフィンしていて、おぉ…と思ったのがこちら。
これは普通の杖の先にはめ込むものです。なんのため?
地面に突いたときの安定性と、なにより手を離しても杖が倒れない…なんですね。
多点杖変換先ゴム エイブルトライポッド 16mm | |
クリエーター情報なし | |
プロト・ワン |
道具と言うものは、それを実際に使う人でないと、長所とか欠点とか、使い勝手とかわかりません。
そういえば、スーパーのレジなどで支払いの時、杖をその辺に立てかけたら
杖がたおれてしまって…なんてところを見たことがあるのを思い出しました。
足が不自由な方だとしゃがむのがタイヘンという場合も多く、杖を拾うのに一苦労。
そういう悩みやクレームから、考え出されたものなのでしょうね。
その立場になってみないとわからないことは、あるものだと思いました。
もちろん、医療用に開発されたものは大きいのも小さいのも4点杖というのがありますが、
けっこうブサイク…すみません。これなら父のような軽い障害程度の人や、
単に安全のために杖を使っている程度なら「便利グッズ」で使えるなぁと。
残る問題は「衣」のカテゴリー。幸い靴下を履いたりとかは問題ありません。
父は右腕が胸くらいまでしあがらないのと、右脇には手がいかない、
また腕をまっすぐ伸ばしにくい、しかも、父の話によれば肩はムリすると痛みがともなうと…。
これは実践してみないとわかりません。痛みはともかく、腕がやや曲がった状態で、
胸まで上がらない、右脇へはあまりいかない…と仮定して、長袖のTシャツとかいろいろ着脱してみました。
腕が上に上がらない、脇にいかないというだけで、左手の「オシゴト」がなんと増えること。
手が上に伸びませんから、左手でカバーしながらです。
シャツを着ると、最後に裾をそれぞれ両手で持って下に引きますよね。右はそれすらうまくできません。
やってみると、着るより脱ぐほうがたいへん。時間もかかるということですね。
実は…私は息子の衣服については「伸びないものは着脱しにくい」を実感してきましたので、
パジャマなども前ボタンのシャツタイプのものではなく、ジャージーのかぶり型にしています。
ズボンも同じで、伸びないということは、着脱に不便なのです。
最近は伸びるデニムなどが出てきましたので、ほんとにありがたいのですが、
チノパンや、ワイシャツのような綿生地のものは、相変わらず着脱しにくいので敬遠しています。
父の場合も、特に上に着るものは伸びる素材であることがポイントかなと思います。
オシャレな母と暮らしていた父は、なんでもいい…といいながらも、いかにも病人でございます…
なんていうかっこうは嫌がります。できるだけ普通に、オシャレに…と、手持ちの父の服をガサゴソやってます。
体が不自由になるというのは、本当に「なってみないとわからない」、そそっかしい私は、指先ケガしたの、
ケッつまずいて足の指腫らしたのとやっていますが、こういうのはほんのいっとき。
治ればついつい不便を忘れます。
実は、父が戻っていたとき、雨戸がどうのこうのでモタついて、はがれかけた敷居すべりをきろうと
ついうっかり「ちょっとハサミ持ってきて」と言ってしまいました。
父がちょうど狭いベッドと壁の隙間にいまして、方向を変えようとモタモタしているのを見て
「しまった」と思いました。パパッと動くことが、もうできないのだと、アタマではわかっているのにこれです。
場合によっては、父を傷つけてしまうこともあると思います。
やたらカバーして、リハビリの妨げになるのもいけませんが、こんなところはきをつけなければと思います。
さて、あとはなんかあるかなぁ…掃除するとしたら?お風呂は?
福祉の「自助具」というのは、手作りできるものもいろいろあります。
だいたいが需要が少ないために、福祉機器はどうしても高くなります。
大型のものですと補助も出ますが、爪切り1個ではねぇ…でません。
まだ先は長いですから、父が実際に自宅で暮らしてみて、また不都合があればそのつど考えようかと。
とりあえず、明日は実家の冷蔵庫と野菜カゴに食品を入れにいきます。
あぁぁ、五体満足であることは、それだけでシアワセなことなんだわ…カオがブサイクなくらいなんでもないわぁ…?!
それにしても 自助具というものは沢山出ているのですねぇ。
台所(食事の仕度)とお風呂がネックとなりそうですが
食事のメインは 宅配 というのはお嫌いなのでしょうねぇ。
福祉のページを見ると、こんなものまで…と
ビックリします。
宅配の食事は、父はまず嫌がりますね。
味も合わないし「もったいない」が先。
完全マヒで何もできなければ降参するでしょうけれど、
今の状態ではねぇ。
それと、プロに言われました。
高齢者は、若いヒトと違ってちょっとやらないと、
どんどん機能が退化するのだそうです。
タイヘンだろうからと、やたら手伝わないこと、ですと。
それでなくとも、健康体であったって、年取ると、
いろいろできなくなりますからねぇ。
分からないんですね。
マヒが無くても年齢と共に腕力も落ちて
今からこれでは先が思いやられると
感じる事もしばしばです。
困った事のリストを作り、便利な自助具を
見つけられれば一番いいですね。
私も、握力が落ちてから、ちょっとした工具なども、
面倒がらず使うようにしています。
チカラ任せにやって、あとで筋肉痛ですから。
実際暮らし始めたら、またいろいろ出てくると思います。
少しずつですね。
イロイロなものがあるのですねえ~~
私も歳と共に握力もなくなってきているしこうしたお助けグッズはこれから必要になってくるのかもと思ったりしました~~
膝の悪い友人が、あるところでトイレに入ったら何んと和式ーーこれが大変だったと言っておりました。自分にどこか問題がでてきて判ることがいっぱいありますね。
ほんとにいろいろありますよ。
半でない人でも、使ったらラクだろな…なんてものも。
転ばぬ先の…といいますから、年齢とともに、使ったほうがいいものもありそうです。
ヒザが悪くての和式トイレは最悪ですね。
横浜のリハ・センターに和式トイレがひとつあるのですが、
それが設計の都合なのかなんなのか、しゃがむと、
目の前に配管が来るんです。オデコくっつく…。
付き添いで行く人が入ると「なんか思わず、両手でつかまっちゃうのよね」と、
大笑いしてたんですが、ヒザの悪い人には、あれ有効です。
悪くなってみないと、わからないものなのですよね。