ほばーりんぐ・とと

ただの着物好きとんぼ、ウンチク・ズッコケ・着付けにコーデ、
あちこち飛んで勝手な思いを綴っています。

台風通過…

2011-05-30 16:49:49 | つれづれ

 

こちらに来たときはすでに「温帯低気圧」だったんですけれど、昨日から夜にかけては大雨、

お昼ごろいっとき見事に晴れまして、きれいな青空、高い雲…風の強いのだけがおまけだねぇ…といってたのに、

まただんだん曇ってきて、日暮れ前になって写真のような「ブキミな黒雲」接近…。

被災地でもまた被害がでたそうです。もう…これ以上何もおこらないでほしいのに。

大雨と強風の中、ゴーヤさんたちは、ごらんのように細いツルを伸ばし、

支えのネットにしっかとつかまって耐えておりました。きみたち、すごいねぇ。

 

      

      

 

さて、洗濯物も干せない今日、のんびり見ていた本です。右の本は「装道」の監修、昭和50年の本です。

左の本は、どういうわけか発行年月日がない…。中の写真などからみて右と同じくらいの発行と思います。

 

      

 

私にとっては、帯結びの中の変わり結びはもう用がないし、着物の基本知識はだいたいわかるし…、

となるとあっても使わない本…なのですが、この時代の「傾向」などを見るには勉強になるしおもしろいです。

 

中に「袖の丸み」のお話がありました。

全部が直線の集合である着物にとって、袖は一番解放感を持っている。ひらひら揺れることでリズム感を出す。

唯一の曲線である「丸み」は着物姿を決定付ける重要なポイントである…と。

私も袖の丸みは、今のものよりもう少しあってもいいかなと思っています。年齢的にも若い方の袖の丸みって、

渋い着物でも、かわいらしさがでますよね。

この本にはさらに「袖の丸みは、つけた方が汚れにくい」とありました。これもいえています。

洋服を着慣れた身には、ウデの下に余分についている布は、つい忘れがちなもの。

プレスリー衣装の袖のフリンジみたいに…ちゃうちゃう…。

つい何かとろうとして、袖の先がテーブルのうえ掃除したりしちゃうんですよね。丸みがついていれば、

やや防御できるかな、というところです。

 

現代においてはほとんど角を落とした程度の丸みが主流ですので、

古い着物を解いて仕立て直そうとしたとき、元の丸みの跡がくっきりついて、今風にはできないことがあります。

それならそれで、昔風の丸みで着てみるのもいんじゃないかと思います。

袖の丸みが大きい着物を見ても「何あれ、古い~おっかし~」なんていわれないところが、

着物のよさでもありますから。

 


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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (とんぼ)
2011-05-31 22:29:24
ちあき様

今は「標準」にしておく方が、なにかと都合がいいのでしょうね。
自分で和裁をやる人が減りましたから。
私は長さは今くらいで、年相応かと思いますが、
丸みはもう少しほしいところです。
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Unknown (とんぼ)
2011-05-31 22:27:17
陽花様

ゴーヤは今日お日様でたら、またのびました。
このまま育ってくれると良いんですが…。

私が子供のころは、振袖でも丸くしてました。
丸みがある方が、かわいいですよね。
私くらいでもイマドキの角を切り落としましたーみたいなのより
ちょっと位丸くしてほしいと思いますねぇ。
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Unknown (ちあき)
2011-05-31 00:15:06
丸みもですけど、袖丈ももう少し長くしてもいいんじゃないかな、とおもいます。
平均身長も高くなっていることですし。
私の着物はほとんどリサイクル出身なので、丈をそろえるのに一苦労なのですが、予算を考えないなら、袖丈1尺4寸、丸み2寸にしたい!
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Unknown (陽花)
2011-05-30 22:00:19
ゴーヤさん頑張っていますね。
うちのきゅうりはお辞儀をしていました。

変わり結びは自分ではだんだん結ばなく
なりますね。

袖の丸みは年齢いくほど小さな丸みに・・・
なんていつから言い始めたんでしょうかね。
あるかないか分からないような丸みより
少し分かるぐらいの丸みの方がいいですよね。

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