こちらに来たときはすでに「温帯低気圧」だったんですけれど、昨日から夜にかけては大雨、
お昼ごろいっとき見事に晴れまして、きれいな青空、高い雲…風の強いのだけがおまけだねぇ…といってたのに、
まただんだん曇ってきて、日暮れ前になって写真のような「ブキミな黒雲」接近…。
被災地でもまた被害がでたそうです。もう…これ以上何もおこらないでほしいのに。
大雨と強風の中、ゴーヤさんたちは、ごらんのように細いツルを伸ばし、
支えのネットにしっかとつかまって耐えておりました。きみたち、すごいねぇ。
さて、洗濯物も干せない今日、のんびり見ていた本です。右の本は「装道」の監修、昭和50年の本です。
左の本は、どういうわけか発行年月日がない…。中の写真などからみて右と同じくらいの発行と思います。
私にとっては、帯結びの中の変わり結びはもう用がないし、着物の基本知識はだいたいわかるし…、
となるとあっても使わない本…なのですが、この時代の「傾向」などを見るには勉強になるしおもしろいです。
中に「袖の丸み」のお話がありました。
全部が直線の集合である着物にとって、袖は一番解放感を持っている。ひらひら揺れることでリズム感を出す。
唯一の曲線である「丸み」は着物姿を決定付ける重要なポイントである…と。
私も袖の丸みは、今のものよりもう少しあってもいいかなと思っています。年齢的にも若い方の袖の丸みって、
渋い着物でも、かわいらしさがでますよね。
この本にはさらに「袖の丸みは、つけた方が汚れにくい」とありました。これもいえています。
洋服を着慣れた身には、ウデの下に余分についている布は、つい忘れがちなもの。
プレスリー衣装の袖のフリンジみたいに…ちゃうちゃう…。
つい何かとろうとして、袖の先がテーブルのうえ掃除したりしちゃうんですよね。丸みがついていれば、
やや防御できるかな、というところです。
現代においてはほとんど角を落とした程度の丸みが主流ですので、
古い着物を解いて仕立て直そうとしたとき、元の丸みの跡がくっきりついて、今風にはできないことがあります。
それならそれで、昔風の丸みで着てみるのもいんじゃないかと思います。
袖の丸みが大きい着物を見ても「何あれ、古い~おっかし~」なんていわれないところが、
着物のよさでもありますから。
今は「標準」にしておく方が、なにかと都合がいいのでしょうね。
自分で和裁をやる人が減りましたから。
私は長さは今くらいで、年相応かと思いますが、
丸みはもう少しほしいところです。
ゴーヤは今日お日様でたら、またのびました。
このまま育ってくれると良いんですが…。
私が子供のころは、振袖でも丸くしてました。
丸みがある方が、かわいいですよね。
私くらいでもイマドキの角を切り落としましたーみたいなのより
ちょっと位丸くしてほしいと思いますねぇ。
平均身長も高くなっていることですし。
私の着物はほとんどリサイクル出身なので、丈をそろえるのに一苦労なのですが、予算を考えないなら、袖丈1尺4寸、丸み2寸にしたい!
うちのきゅうりはお辞儀をしていました。
変わり結びは自分ではだんだん結ばなく
なりますね。
袖の丸みは年齢いくほど小さな丸みに・・・
なんていつから言い始めたんでしょうかね。
あるかないか分からないような丸みより
少し分かるぐらいの丸みの方がいいですよね。