なんと45年前のものです。
私がやっと本裁ちの着物を初めて作ってもらって(ウールですが)、
その上に着るようにと母が買ってくれたもの。毛糸です。
なんとまぁ、まっかっかでかわゆいこと…。
いい加減に置いといたので、前に2箇所ほど「小穴」があります。
さすがに外では着られませんが、家の中で、はんてんがわりに着れるなぁと。
いっときこういうの、よくみましたよね。
さて、今日は友人に「買って」と頼まれた「成人式のときの振袖」が届きました。
昭和51年だそうです。アンティークというよりは「新古モノ」ですが、
当時としても「古典柄」にはいるものですね。袖の丸みも昔風です。
写真は左から「前」「袖」「後ろ」です。(帯は便宜上巻いただけ)
朱色の伊達衿がついています。
電話では「シミもヨゴレもない」とのことでしたが、
やはりよく見ると、梅の白いところに置きジミがいくつかでていました。
ほとんどめだちませんが…。あとはまぁ良好というところ。
シミも濃いものはないので、クリーニングすればもう少し改善されます。
こんな感じのが何箇所か…。
黒地なのですが、とにかく梅尽くし…という感じで、地の黒が見えない?!
最近の振袖にくらべたら、かなりのインパクトだと思います。
今年のお正月番組で、さまざまな振袖を見ましたが、
たしかにきれいですけれど、なんか印象に残らない…。
古典柄の方が、かえって今の時代は引き立つかと思います。
それと、なんでもとにかく華やかで、着物と帯があっていない、
なんでそこまでギンギラするの…と思ってしまいました。
ひとつには、元々「売るほう作るほう」が現代的に、ということで、
今の好みだと思っているのでしょうけれど、やたら迎合せずに、
振袖と言うのはこういうのがいいんですよ、ともっと古典柄を大切に
帯と着物の組合せの妙を、お客様に教える方向で売っていただきたいものです。
そのままイブニングドレスになりそうな柄は、着物にはやはり合わないのと、
どっちもが生かされませんね。
振袖は目立つために着るわけではありませんが、
ズラッと並んでいるときれいだけど、印象に残らない、というのは
やはり「おんなじタイプ」ということですからねぇ。寂しいです。
「迷ったらちりめんの無地に花紋」といわれるのもムリはないと思いますね。
さて、呉服業界では、既に来年の成人式に向けて準備は着々でしょう。
その前に卒業式を控えておられるかた、袴のご準備ですよぉ。
あの頃毛糸で編んだの流行りでしたか、私は
姉に茶羽織を編んでもらって着ていました。
懐かしいものですね。
梅尽くしの振袖、可愛いですね。
他に何も違う柄が入っていないのが、かえって
新鮮な感じで素敵です。
今これ着て成人式行ったら目立つと思います。
そういう意味で目だってほしいのです。
陽花さんがおっしゃっている、そうそう「茶羽織」って言ってましたね。
花模様の編み込みが懐かしいですね。
なんてかわいいコートなんでしょう!!
何を思ったか、時々こういう若め可愛いめ系に心奪われてしまうから、顔と着物がちぐはぐになってしまうんですよねぇ、きっとワタシ・・・。
梅尽くしの振袖、使われている色が少ないにもかかわらず、とても印象強いですね。
やっぱり振袖って、ホントいいなぁ・・・。
茶羽織、懐かしいです。母も黒にグリーンの
六角モチーフが入ったの、着てました。
毛糸はあたたかいんですよね。
振袖の柄ってはなやかだけに難しいものだと、
この着物見て思いました。
さくら様
本当に「梅」だけなのに、格調高くて華やかで、
これぞ「未婚女性の着物」という気がします。
もう見ませんねぇ、こういうタイプは。
武者子様
着ますかぁ??よく着ました。
着ているときは、もう少し大人っぽいのが着たい、
なんてわがままなこと思ってましたけど…。
振袖ももう着られませんが、見るのも楽しいですね。