ほばーりんぐ・とと

ただの着物好きとんぼ、ウンチク・ズッコケ・着付けにコーデ、
あちこち飛んで勝手な思いを綴っています。

まだちょっと早いですが…

2006-12-04 23:22:37 | 着物・古布

クリスマスまでにはまだ半月以上ありますが、
街ではもうとっくにクリスマスのお飾りがあふれてますね。
さっき外に出たら、近所のおうちで「イルミネーション」が
早々と飾られていて、闇の中でペカペカキラキラ…とてもきれいでした。
ただの白熱球なのですが、いいもんですねぇ。

さて、写真ですが、これ「ポインセチア」に見えませんか?
元々、着物とクリスマスでは和物と洋物、なかなかピッタリとはいきませんが、
パーティーに着物を着ていったりなんていうのは、いいですね。
そこで我が家の「古着・ハギレ」の棚をいろいろ探してみましたところ、
こんな紬が出てきたわけです。白い染紬、大島風で古着を解いたもの。
ちょっとしなやかさにかける風合い、本物かどうかはまだ判断つきかねます。
色がブルーとグレー系なので、今までは単なる花柄…の感覚だったのですが、
クリスマスという意識で見ていたら、ポインセチアに見えてきちゃいました。
いかがでしょうか。これは現代モノです。多分ですが「着分」あります。
いずれ販売の予定で~す。

もう一枚はこちら、とりあえず「クリスマス・カラー」は全部入ってる??
こちらは「銘仙」です。地色はもう少し明るい「深緑」です。




銘仙はポップがポイントですが、ほんとにハデです。
この柄だとこのままタペストリーで飾ってもクリスマス気分ですねぇ。
これもといてありますが、たしか羽織だったかと…。

元々近年になって入ってきた習慣であるクリスマスと、
日本古来の着物では、なかなかビッタシ合う…と言うのは難しいですが、
パーティーには着物、着ていただきたいですね。
元々クリスマス・カラーの中の「緑と赤」は補色関係にあって、
難しい組合せです。チェックなんかはいいですけどねぇ。
補色と言うのは「色相環図」というもので、もっとも遠い位置にある色、
つまり「輪っか」になっている図ですから、中心を通って反対側にある色、
最初の色が12色とか20色24色などいろいろなので、
細かく分ければきりがないのですが、おおざっぱにいって
「赤と緑」「紫と黄色」と言うのが一番目にするでしょうか。
とにかく「目立つ色」であり、実は不快感を感じる色とも言われます。
もちろん、それが何に使われるものか、素材は何かなどで、
不快ばかりとはいえないのですが、見ていて落ち着かないというか、
そういう位置づけの色です。クリスマスもので、緑と赤がいっしょにあっても、
感覚的に不快ではありませんが、たとえば緑に真っ赤な水玉のブラウスとか
考えるとちょっと着る気になりませんね。色というものは不思議なものです。
補色関係があまりよくないといわれる組合せでも、ちょっとかえることで、
目に馴染む、或いは美しいとか落ち着くとかそういう風にかえることもできます。
つまり「明度・彩度」で工夫することですね。
実は、着物の世界では補色をけっこう使っています。
紫と黄色の組合せなんて、羽裏や襦袢によく使われたりしますし、
踊りの衣装なんかは、緑系の着物に真っ赤な襦袢とか当たり前。
そういう意味では、クリスマスもこわくない??
最近は「クリスマス柄の帯・着物」なんていうのも、時々見かけます。
ツリーやリース、サンタ、ブーツなどがかわいく描かれた小紋とか帯とか。
でも、お金に余裕があればともかく、せいぜい一月たらずしか着られませんし、
もったいないですね。(と言いつつ着てみたい私ですが)
それならクリスマスカラーを上手に取り入れましょう。
たとえばグリーン系の帯に赤い帯締め・帯揚げとか、黒い着物に赤い帯とか…。
どこかに「金銀」の色をいれるといいですね。
パーティーなら、しっかり補色でいきましょう。
妙に落ち着かせて、たとえば赤と緑なんだけど、すごく彩度が高いとか、
やたら明るくて緑が薄緑になっちゃうなんてのは、ハズします。
要は「見た目」ですから、あっクリスマス、と感じる組合せ、
なんたって、期間限定ですからね。

明日あたり、我が家もツリーやらなにやら出すことにしました。
みなさんは今年のクリスマス、どこでどなたとすごすのでしょうか。


追記 すみません、自分だけわかっていて紛らわしい書き方をしました。
   トップの写真、白地の染め紬で白大島風の柄、ホンモノ、と言うのは
   糸の検査をしていないので正絹か交織かわかりません、という意味です。
   確認しました。正絹です。
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5 コメント

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Unknown (とんぼ)
2006-12-06 01:37:15
ゆか様
これでアンサンブルだったら、
うっさい柄ですねぇ。やっぱり羽織くらいでしょう。
それにしても、一時期こんなのばっかり
みんな着ていたのですから、
流行というものはわからないものです。
返信する
縫えませんけど (ゆか)
2006-12-05 22:08:17
この銘仙、いいなー。
着物だとちょっと難しいから、羽織が素敵かも。
返信する
Unknown (とんぼ)
2006-12-05 20:47:31
陽花様
色って難しいですよね。
最初これかな…とおもって、置くのに、
いろいろやっているうちにわからなくなっちゃう!
ヒビッドカラーの使い方は、私も苦手です。
クリスマス、おんなじだぁ…。
息子とチョコレートケーキ食べてるほうが
気楽でいいかも??

うまこ様
クリスマスもお正月も、大人になると
忙しくて出費が多いってだけの日ですが、
それだけじゃさみしいですものね。
色で楽しんでください。
返信する
クリスマスカラー (うまこ)
2006-12-05 12:24:00
いいですね!
この着物からポインセチアを見つけられたのはすばらしい!ですね。赤や緑の帯や小物をあちこちに使えば、色だけでクリスマスが演出できるのは着物の強みですね。クリスマスのことはちょっと忘れていましたが、緑や赤の帯締めや小物は色々持っているので、クリスマスが近づけば、色々楽しめます。早速、忘年会や12月のお出かけはクリスマスを意識したコーディネートを考えてみましょう。
返信する
Unknown (陽花)
2006-12-05 00:21:33
私の一番苦手な色のお勉強・・・
着物の形に切ってその上に帯や帯締めの形に
切って載せて、彩度、明度、補色で色合わせ
習いましたが、どうしてもビビットカラーは
合わせにくいでした。進歩していな~いです。

今年のクリスマスは、多分二人でささやかに
してみるつもりです。もう、お互いにムードも
何も無い状態ですから、おしゃれして出掛ける事も
ないでしょうね。たまにはレストランとかホテルでも
予約してエスコートしてくれるような人だったら
いいのですけど・・・でも普段しない事を急にしてくれたら、逆に心配です。
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