ほばーりんぐ・とと

ただの着物好きとんぼ、ウンチク・ズッコケ・着付けにコーデ、
あちこち飛んで勝手な思いを綴っています。

古~い伊達巻

2013-08-24 20:38:34 | 着物・古布

 

今日はいくらか楽だったのですが、相変わらずの「ごそごそお片づけ」…。

いろいろ出てくるので、なんだか楽しい??

 

この古い伊達巻は嫁入りのときに持ってきたもの。元々使っていたものでしたので、え~40年もの…。

確か母が「これを見本にして、嫁入用に自分でもうひとつくらい作りなはれ」と言った記憶が…。

言われた覚えはあるが、作った覚えがない…だはは。

若いころはやせていたので、これを補正代わりに巻いていたころもありましたっけ。(遠い眼…)

私ってヘンなところが気になって、こういうものを巻いたとき、ヘンに重なって曲がるのがいやで…

後ろ脇あたりでこんなふうに…。 (ボディはバスタオル巻いたもので代用です。すみません)

 

        

 

それで途中に穴を開けまして、ボタンホールステッチ(今見ると「もどき」)で紐通し穴をつけました。

 

         

 

これで紐を通すと、交差してもまっすぐ巻ける…。

 

        

  

今はですねぇ、悲しいことに「ほぼ重ならないサイズ」になってしまい、この穴、役に立ちませんね。

 

母は、過去に腹部に受けた手術痕があり、それがまた昔のことですから、タテに10センチくらい入っていて、

傷跡を真ん中にして左右で高さがちがったり、へんに凹凸があったりしました。

そのまま着ると、おなかで変なゆがみが生じます。

それで、この形のものをタオルをカットして厚みと形を作り、それをウエストに巻いていました。

補正をかねた伊達巻でしたね。高齢になってからは、それもいらないくらい、

おなかもしなびて?いましたが、帯の締め具合がいいからと、薄い目のを作って締めていました。

 

なんでもそうなんですが「売っているからそれしかない」わけではありません。

自分の着方や体型で、いろいろ作ったりすることもいいわけですね。

 

 

さて、今日は、同時に古着を送る先への整理をしていましたが、途中で肩がねぇ…。

すわったままちょっと上の方のものを取ろうと、手を伸ばしたらグキッと音がしました。

実は時々あるんです。元々肩関節が「不出来」なようでして、昔々…いまや笑い話なんですが…。

中学のとき、体育の時間にバレーボールのサーブだったか、打ち終わったらこのグキッというのがあって、

そのあと肩に激痛が走り、手が脇から前に来なくなりました。

そのときの体育教師はまだ新任の若い男性で「とにかく病院行こう」と、

自分も青ざめながら、マイカーで近くの外科に連れて行ってくれました。

病院に着くころには激痛はありませんでしたが、医師が手首を持って動かそうとすると痛みます。

レントゲンを取り、シップで冷やしてもらい…やがて呼ばれて説明が始まりました。

「あー、あんたやせてるねぇ」(何の関係があるんじゃ)

「あのねー、なんも異常はないんだけどね、ちょっと関節の形がねぇ(病気ではなく、元の形のことらしい)」

体育教師にレントゲンの肩関節のところを指し示しながら「…でね、…なわけよ」「あ~はいはい」

で、私の方を向くといいました。

「だいじょぶ、なんともない。要するにさ、アンタやせこけてるから、腕まわすと骨にスジがひっかかるわけよ」…。

体育教師、横で必死に笑いをかみ殺してるし…。

アタシは今、声を大にしてあの医師に言いたい!「太ったって、変わらずひっかかっとるっ!」

 

今でも肩をまわすと、右と左で違う音がします。特に右はひっかかりやすいのか、

たまにあのときほどではないけれど、手が前に来なくなります。

コツもわかっているので、ほいっと直せますが、やっかいな肩です。

着物を着るのにはあまり差し障らないのですが、一時期五十肩のようになったときは、

上がらない上、手が前にきづらいので困りました。

今日は久しぶりにグキッといったので、ちょっと大事にして、作業中止しました。

なにしろもう年を考えると、こんどこそほんとに脱臼なんてこまりますからねぇ。


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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (とんぼ)
2013-08-26 23:03:29
惠様

帯板は、二代目以降いくつかそろえました。
まぁ大事に使えば、長持ちするものですよね。

今日は重たいものなど運びましたが、
今のところ肩は大丈夫、でも腰がイタイ…。
ボチボチと思っても、運ぶときは運ばなきゃで、
ムリしました。しんどいですー。
お互い、いろいろ気をつけないとですね。
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Unknown ()
2013-08-26 02:04:31
嫁入り前に使用していた
こけし柄の帯枕に帯板が箪笥の中に入っています。
帯枕は若向きの為か大きめなので使用していませんが
帯板は他にいくつかあるものの現役です。
ウエスト補正の為に縫い合わせたタオルも出てきましたが
今や ウエスト補正はえぐり取る必要があるので 
雑巾へと変わりました

関節が緩く ずれる事は日常茶飯事の私で
痛さにも馴れっこになってしまっている感がありますが
それでも 激痛が走る事はシバシバあります

まだまだ使わなくてはならない身体
先は長いのです
どうぞ お気をつけて 
御身お大事のなさって下さいませね。
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Unknown (とんぼ)
2013-08-25 22:19:43
kitty様

そうですねぇ、昔は小物も手作りしてました。
母は、古いじゅばんを壊すと、絹の腰紐にしてましたね。
伊達締めとか、お腰とか、みんな作ってました。
モノがない時代でもあったのでしょうけれど、
なにより「手間」を惜しみませんでしたね。

モスの紐はしっかり閉まって使いやすいですから、
たくさんできて、よかったですね。
返信する
手作り小物 (kitty)
2013-08-25 06:04:36
わたくしも 母(祖母かも)が作ってくれた 伊達締め 腰ひもを お嫁入りの時に持ってきましたが(はるか三十ん年前)
とっくの昔に 短く(正しくはわたくしめが肥った)なった為
最近は 腰ひもの長尺 伊達締めの長尺 を買ってましたが・・・
ふと モスの長襦袢用の反物があるのを思い出し
腰ひもを作ってみると あら簡単 長さも反物を巻いてみて 適当に切り ひたすらミシンをかけ ひっくり返し 端に房をつけて出来上がり!
なんと 一巾で幅の広いのやらいろいろ 6本もできたので お嫁ちゃん用に 真中に赤い糸で名前を入れて2本 わたくしようには 赤マジックで真中に㋠と書いて4本 これでしばらくは 可愛いピンクの花がら腰ひもで着物が着られます! なんか 少女になった気分で 楽しいです! 
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