久しぶりに「古い和服本」を数冊入手しました。
まだゆっくり眺める時間が取れないので、パラパラ見ているだけですが、
一冊の本から「なんかハミ出てる」なぁ…と引っ張り出して見たら、
おまけ…というより「本」ですから「付録」ですね。
本はトップ写真の「美しい着物百科」、昭和43年の「婦人倶楽部」11号付録、です。
えーと…当時の私は18歳ですねぇ。今や番茶もすっかり出がらしですが…。
で、表紙は「星由里子」さんです。
「百科」とついている付録は、けっこう盛りだくさんの内容です。
で、更におまけ…いや「付録」の「付録」がこちら「新案・ダイヤル式和装の配色早見表」…。
これがですねぇ、配色は好みも時代もありますから、それはともかく、
「よくこんなの作ったなぁ」と感心するほどの「できばえ」。
着物のカタチの部分が「基本的な着物の色」、これを選ぶわけです。
たとえば、あまり見ない鶯のような薄緑を選んで…真ん中の地紙型の数字①(薄青と黄色)を選ぶと、
●1の「ソフトで明るく」見える組み合わせ、というわけです。
この場合の①の薄青は「羽織」、黄色は帯、
もし羽織ナシなら帯が薄青で、帯締め帯揚げ等の小物が黄色、というわけです。
こちらは中が②なので「●2」の「やさしくはなやか」。
羽織がピンクで帯が薄青、羽織ナシなら帯がピンクで、小物が薄青…ですね。
こちらだと、中が③なので「やさしい落ち着き」のイメージとなり、
オレンジは羽織、緑が帯、羽織ナシならオレンジが帯で、緑が小物、ですね。
「やさしい落ち着き」…ねぇ…オレンジの色合いにもよると思うけど…まぁおおざっぱに。
とまぁこんな具合に、クルクル回してあれこれ組み合わせを考える…というわけです。
これは大まかなイメージですから、薄緑の着物…ではなく「全体に薄緑がかった着物」…くらいで
組み合わせを考えるということですが、迷うときには役に立つかも?
洋装だと、着慣れているせいで、色の組み合わせもそんなには悩まないものですが、
着物となると、パタ゜ッと手が止まってしまう…ということはありますね。
着物が実際には柄 on 柄で、洋装よりイメージがつかみにくいということもあります。
また色合いはいいんだけど「柄のイメージが」ってこともありますね。
トップ写真の表紙の着物と帯、「早見表」には「白地の着物」がありませんでしたが、
こちらはオーソドックスに「白に赤」の組み合わせ。でも、よくよく近寄ってみると…
帯の柄は着物に合わせて「京紅型」、着物に花の柄がありますから、帯の柄は「蝶」ですね。
帯締めは着物の中の直線の青、帯揚げは青にするとちょっと老けるのと、少し印象がキツくなりますから、
若い人だし柄の一部の優しい薄ピンク…なかなかですね。
コーディネートは、とにかく場数踏むよりありません。
着なくても、本を見たり、手持ちの着物や帯、そして必ず小物もいろいろ出して、
平置きにして眺めることです。
例えばお絵かきしてみると…元はこちら。こういう青の帯締めって、あまりよく使う色ではないのですが…
たとえば、左は帯揚げともに薄いピンク、可愛らしいけどインパクトなし。右の黄色だとちょっと品がない…。
小物の色って大事なんです。
この装いで、羽織を着るとしたら、じゃ帯締めの青を使って…いやいやすんごいことになります。
これで羽織は、年齢的にはピンク系かクリーム系でしょうね。
40くらいでもいける着物ですから、その時の羽織は薄青でも、カラシでも…になるでしょうか。
いつもイメージすることです。これを私が着るとして…と、頭の中でもファッション・ショーをやると、
楽しみながら、いろいろコーデの幅を広げられると思います。
思わぬ楽しい「おまけ」いえいえ「付録」で、ちょっと遊んでました。
お返事遅くなってすみません。
星座早見表、ほんとですねぇ。
こういうの、ベースとしての参考には、
面白いと思います。
おっしゃる通り、今は着物の柄まで組み合わせられる
そんなサイトもありますけれど、
アナログのよさ、捨てがたいものがあります。
でもこれ、なんで今も使わないのか不思議なぐらいです。
現存するのを参考に、どこかで復刻すればいいのに。
デジタルで復刻するのもいいですが、モニターの発色の
都合もありますし、今回と同様の紙に印刷したものが
面白いと思うんですが、ねぇ・・・
男のボクが言うのもなんですけど、面白いと思ったもんで。
ご紹介はありがたいのですが、
URLもありませんし、
本文とも、あまりつながりがないかと思いましたので、
削除させていただきました。
あしからず…。
あの「パタッ…」は、ほんとドキッともします。
どしたらよかろ…なんて。
たくさん悩んで、失敗もして…楽しく着続けたいものです。
私もそろそろ、いいかげん、まったく…
着なさいよ…と、周囲に言われ続けています。
ほんとによく考えてあります。
実用新案…どうなったのか、私も思っていました。
できれば「縞の着物」とかもあったらいいのになぁ?です。
最近は全体に紬も小紋もジミ目ですねぇ。
洋服感覚なのかもしれませんが、
若い方には若い時しか着られない華やかな小紋を
着ていただきたいと思うんですけどね。
大きな柄やはっきりした横段柄も、みなくなりました。
これ。まさにこれです。
本当にいつも悩ましいんです。
悩むのもまた楽しかったりもするのですが習った事が無いから分からないだけじゃないんですね。
やっぱり回数をこなすことが大切なんですね。
ダイアル式の早見表がとても面白そうで、
パソコンの画面を食い入るように見つめてしまいました。
実用新案出願中、とありますが、その後
どうなったのでしょうね・・・。
今ならWEB上で、似たようなシステムが
つくれそうですが、
円盤でくるくる回すのが楽しいのでしょうね。
星さんの型染めのお着物がまた、私好みで(笑)
今はこういうお着物、まったくといいほど
見かけなくなりましたね。