この前の30年代の訪問着、途中まで解いたものの、あれこれ雑用が入って残っていました。
今日は午前中晴れ間もあったので始めたのですが、父の歯医者の日でして、
結局またとちゅうでストップ。午後はもうすっかりどんよりでしたが、
また止めると片付かないと思い、急いで全部解き終えました。糸の始末はまた明日です。
八掛は普通のぼかしですが、生地はやはり着物と同じでしたので共八掛。
元々白っぽい地ですので、褪せてはいませんでしたが、やはりシミと薄汚れはありました。
明日お天気がよければ洗ってみようと思います。
訪問着特有の染。トップ写真がそうですが、前身頃の部分、
おくみがついて隠れるところには柄が反幅いっぱいには染めてありません。これが訪問着の染め方。
付け下げは反幅いっぱいまで柄があります。右はおくみ(縫い代はクセがついたままなので折れています)。
縫い合わせるとこうなるわけです。
といっても最近のものは、海外でのプリントも多いですから、昔のもののことしかわかりませんが。
それにしても、華やかでかわいいですね。
これをまぁ例えば少し小さくするとして、何かに使ってみたらと、実験用に2階から、
買い置きのヌードクッションを出してきました。例のユ○ワヤさんのバーゲン(近くのお店の)で、
たしか2割引だったか…500円でおつりがきたと記憶。大きさは45センチ×23センチくらいです。
小ぶりですが、実は我が家は洋風の暮らしではないので、イスもソファもありません。
クッションだのテーブルセンターだのは、ほんとに用がないんですが、
こういう長方形のものは…いつも使っているリクライニングの座椅子の腰枕にするとか、
ごろ寝の時の枕にするとか(その時はもちろんタオルをかけます)、けっこう使えます。
これにちょっとかぶせてみました。お試しなので、まち針で止めただけです。
(右側のは現在使用中の男物襦袢の袖をかぶせたもの。汚れ目立たなくてグー?!)
まずは華やかな部分を使って。普通に生地をおいて使うと、寸法が合わないので、
とりあえずぴったりあうように、縦にしてくるんでみました。
縦なら反幅いっぱいで十分くるめます。
派手な部分でももちろんいいんですが、着物としては目立たないこんなところでも、
取り出して使う使い方をすると、けっこういいと思いませんか?あ、シミまでうつってるー。
反幅を縦でそのまま使うとどうしても足りませんので、うまく柄をつなぐか、別布をたすか、です。
こちらはみどりがかったグレーの紬。節があって光沢があります。
身頃の柄の部分だけ折り込んでおいてみました。
もし反幅いっぱいに使うとすると、こんなバランスになります。(縫い代折り込んでません)
私のお宝のうちの一枚「鯉さんズのシンクロナイズド・スイミング」ハギレで。
このクッションはハーフサイズですから、普通のだとこれの高さが倍というわけです。
この他にも、オーソドックスに別布で周囲を包む「額縁仕立て」など、色柄のイメージでいろいろ…。
帯地などを使ったときは、角に房をつければ豪華なものになりますし、
全部紬なら、カジュアルに使えます。
着物の繰り回しについて、最初は「これコートにしたらいいだろな」とか「帯にしてみたら」とか、
そういう自分が着たい、締めたい、という気持ちだけでしたが、
最近は「繰り回しそのものの意味」みたいなこと、ちょっと考えたりしています。
「繰り回し」について、少しまた綴ってみる予定です。
それにしても…ちっこいクッションカバー二枚くらいじゃ、もったいないなーこの着物。
とりあえず洗ってピシリとしてみましょう。
明日はまず「糸の始末」です。そのまま部屋に持ち込んだらそのへんポロポロ落ちてるしー。
柄の出し方でかなり違って見える?
それにしても「鯉さんズのシンクロナイズド・スイミングは素敵!
義母は書生絣などの木綿で作ったクッションカバーを使っていましたがそれも良い感じでした。
海外でのプリントのお話が出ていましたが、先日解いた着物はロックがかかっていてピンキング鋏で裁っていてびっくりしました。
でも手縫いなんですよねーーそうお安いものにも見えないのですがよく判らない着物があるものだと思いました。
着物としての一枚の柄ではわからない面白さが出ますね。
絣やウールなど、なんでもありだと思いますねぇ。
最近はもう着物の方でもなんでもありです。
セットものなどは一番危ないです。
できあいの浴衣なども、浴衣生地ではなくプリント生地もあり、
ロックありのミシン仕立て、当たり前ですしね。
なんだかなーです。