ほばーりんぐ・とと

ただの着物好きとんぼ、ウンチク・ズッコケ・着付けにコーデ、
あちこち飛んで勝手な思いを綴っています。

喪の帯から、喪服用サブバッグ

2013-10-13 00:19:36 | 着物・古布

 

気になりだすと…といつものことで、頭の中をぐるぐるしていたものをカタチにしようと、

ちゃっちゃと始めました。例のミニアイロンの助けを借りて、

まずは、きっつぅくついている帯の端の折れ跡を伸ばしました。

あのアイロンのことを書いた記事では書き忘れましたが、このアイロンは、スチームがないかわりに、

小さなスプレー容器がついています。霧吹き、ですね。これをせっせと使って伸ばしました。

トップ写真は、パーツにカットしたところ、本体、紐、左端はポケット。

 

さて、大きさですが、帯の幅をギリギリ使いました。

このバッグは最初から「用のないときはバッグの中に畳んでしまえる大きさ」を考えました。

できるだけ「縫い合わせ部分」は少ないほうがいいわけですし、裏(中袋)もつけません。

なので、本体はマチを少しつけることにしました。

それと、帯としてはそれほど厚地ではなかったのですが、やはり着物用生地とは違いますから、

できるだけ縫い代を少なくするために、帯のミミの部分をはしっこにするように使いました。

 

先にお話しておきますと、何しろ「黒」で「繻子」…写真を撮っても真っ黒か白とびするか…なので、

トリミングのとき、強く明るめにして、白っぽくしました。見づらくてすみません。

 

帯地はカットするそばから、緯がパラパラと抜けます。

先にバッグの口を三つ折にして端の始末をしました。紐も同様に先に折って縫いました。

まず最初に持ち手の紐を縫い付けてしまいます。

底マチは、三角マチだと、畳んだとき平らにならないので、返しマチにしました。

本体を中表にして、ぴったり半分に折り、底の部分を3㎝くらい(テキトウです)折りあげて

そのまま脇縫いをします。

 

     

 

出来上がりの底はこんな感じ。

 

     

 

この底マチにすると、広げたとき底がペタンコになります。 

 

順序が逆になりましたが、バッグ本体を縫う前にポケットをつけます。

実は、生地のいいところが続けて取れにくかったので、二枚別々の生地にしましたが、

もし続けて取れれば、ポケット二枚分を長く続けて1枚で取り、真ん中で折って、そこを口にすれば、

これから書く方法より手間は省けます。そのときはポケットは一重です。

 

ポケットは、面倒ですが同じ大きさのポケット分生地を二枚。二枚ともまず口を折り返して縫います。

今回ここもミミを使っているので、ポケットだけ柄の向きが違ってしまいましたが、黒くてあまり目立たないので、

それでいいことにしよう…と、いつものいいかげんです。

この二枚を中表にして、残り三方だけを縫い合わせてひっくり返しておきます。

つまり裏表が表地のポケットになります。

本体の脇を縫う前に、ポケットをつけておきます。ポケットの口はこの作り方だと二枚になっていますから、

口のところは、本体についているほうだけ縫いとめます。これだと二重ポケットになります。

 

      

 

バッグの底マチを2.5センチ折りあげて、両脇のミミの部分を縫い合わせます。

反端なので、解けてくる心配はありませんが、念のため、一往復縫いました。

 おおざっぱな説明ですがこんな感じに出来上がりました。

ちょっと長めになってしまいました。だからテキトーはダメ、なのですが、まぁ大は小 を兼ねるし?

マチがあるので、これで例えば薄手のコートくらいなら、丸めて十分入ります。

ほんっとにいいかげんに「このへんかな」…でやっていますので、出来てから「あ…ポケット下すぎた」…です。

しかも曲がってるし…。いや、言い訳になりますが、繻子ってミシンでとっても縫いにくいのですよぉ。

    

             

 

そして、これをバッグに忍ばせるのには、まずポケットの上で上下を折りたたみます。

下に見えているのが、ポケットの口です。

 

       

 

横を折ります。帯地だとこれが折れにくいです。

 

          

 

そのままくるりとポケットを2枚あわせて返して、畳んだ分を包むようにすると、ポケットが「収納袋」になります。

以前買い物袋をこれで作りましたが、そのときは、更にこの口をループとボタンで留めました。

これは毎日使うものではないので、ひっくり返しておくだけでいいかなと。

こうなります。写真をとるために手を入れて浮き上がらせてありますが、実際にはもっとペッタンコになるので、

バッグに入れても、ちょっと大きいタオルハンカチくらい?

かなり大きなお香典返しをいただいても…コラコラ、そーではないってば。

 

        

 

というわけで、まぁ黒いわ、縫いにくいわで悪戦苦闘しましたが、解いてみたら傷みもあり、の帯地、

ムダにしないですんだかなと。もう少し残っていますが、裏を見たら織ムラのある部分や、

角の擦り切れなどがあるので、またいいとこ取りして何か小物にしましょう。

ただし、つくづく「手縫いがあってる」と思いました。

というわけで、これでいつお葬式があっても…だからそれは言わないのってば。 


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6 コメント

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Unknown ()
2013-10-14 00:03:59
返しマチ・・・?
<本体を中表にして、ぴったり半分に折り、
底の部分を3㎝くらい(テキトウです)折りあげてそのまま脇縫い>
上記の文章が 返しマチの説明でしょうか?

マチなしか三角マチ?のバックしか縫った事が無いので
???だらけで
返信する
さすがです。 (akkomam)
2013-10-14 07:45:13
布、とくに着物や帯のことを
熟知していらっしゃるとんぼさん、
私などは発想もありませんでした。

この頃、冬はウールの着物で
二部式の簡単着物を
部屋着としてロングスカートを
やめて過ごしてみたくなってきています。

とんぼさんの意欲に引きづられて
います。
返信する
Unknown (ジジ)
2013-10-14 17:50:53
喪のサブバック必要ですもんね。私も早速!只今普通の買い物バックを作ってますので終わったらやってみます。
先日は重くて着ない着物を解いて洗ったのすがやはりかなり縮みました。幅が30センチ程度のなりました。もう縮まないかな。洋服にリフォームするつもりですが・・
返信する
Unknown (とんぼ)
2013-10-14 22:10:14
惠様

おっしゃるとおりです。
わかりづらくてすみません。手ぬぐいバッグのときにも
この折り返すだけのマチは、アップしていますので
手を抜きました。
返信する
Unknown (とんぼ)
2013-10-14 22:11:42
akkomam様

台風のあとは急激にすずしくなるのでしょうか。
こんな夏のあとは「厳冬」だと、言っていました。
また雪が回数ふるのかもですね。
ウールの二部式は暖かいと思います。
下にセーターでもいいわけですから、
リラックスしつつ、暖かく過ごせたらいいですね。
返信する
Unknown (とんぼ)
2013-10-14 22:14:05
ジジ様


一つはないと…と、ずっと思っていました。
市販のものも以前に買ったのですが、
ほんとに小さくて、まぁお通夜に頂くお香典返しも、
入るかどうか…です。
あまりおおきなものをぶら下げるのも…ですが、
やはりある程度は入らないとですね。

洋服にするなら、もう縮ませるだけ縮ませないと、
後がこまりますからねぇ。
お召しや縮緬などは、あっというまに
5センチくらい縮んでしまいます。
しっかり縮めて?お使いください。
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