ほばーりんぐ・とと

ただの着物好きとんぼ、ウンチク・ズッコケ・着付けにコーデ、
あちこち飛んで勝手な思いを綴っています。

来年のカレンダー

2019-11-06 16:08:14 | つれづれ

 

何かと気ぜわしくなる時期、カレンダー、暦、お歳暮、クリスマスプレゼント、年賀状、おせち…。

ひとつずつクリアしていかないと、あっと言うまですね。

毎年カレンダーを購入しているところからは、すでにお知らせが来ていました。

そのうちのひとつがトップ写真のもの。あ、写真は今使っている今年のものです。すみません。

大阪箕面市にある「豊能障碍者労働センター」のものです。

「月」が上下になっていて、下だけは終わると切り取れるようになっています。

 

この「豊能障碍者労働者センター」は、以前にもお話ししたことがありますが、とても大きな組織です。

立ち上げは本当にたいへんだったとのことです。最初はなんでも、苦労がつきものですが、

今の状態を見ると、どれだけたいへんだったのかと、想像もつきません。

元々障害のある人も仕事をしよう、という本当の意味での「共生」を目的とした組織でしたから、

働ける人は自分のできる仕事を、日々黙々とこなしています。

リサイクル・センターや、ショップなども営業し、バザーや古本市、着物市などを

定期的に開いています。当然ですが、長くやっているので、地元の皆さんもよくご存知で、

楽しみにしてくださる方も多くいらっしゃるそうです。

ネットショップもあって、こちらは「積木屋」といいます。

 

私は障碍者の家族ですから、やはり「共生」ということは、いつも頭の中にあります。

そのハナシは長くなりますのでここではしませんが、

いろいろ見てきて、フシギと関西方面は、そういうことについてとてもがんばっているなぁと感じます。

都会は冷たいとか気取っているとか、そんな風には思わないのですが、

なんといいますか「馬力の違い」みたいなものを感じてしまうのです。ははは。

ともあれ、この組織を知ってからは、バザー用のさまざまなもの、いらなくなった本やマンガなど、

何回も送らせててもらっています。誰かがまた使ってくれたら…ありがたいと思っています。

 

さて、そんなわけで、カレンダーは毎年買っているのですが、コレが絵がかわいいのです。

トップ写真は今年最後の1枚ですが、絵の中には必ず親子が1組描かれています。

そして、こちらでカレンダーを買うと必ず入っているのが手作りカード。

今年は友人の分もひとつ買ったので、カードは2枚。

 

          

 

この小鳥のくちばしのところ、カードを開けるとこうなっていて、いわゆる「飛び出すカードの仕掛け。

この「樹木の先」、矢印でさしたところが、たたむと外に飛び出して、くちばしになっているわけです。

 

        

 

必ず何か一言かいてあります。今回は「ここでひと休みしてください」ですね。

そしてぼかしましたが、右下には、カードを書いてくれた人の名前があります。

使われているのは、実は今年のカレンダーのすでに終わった月の絵の部分。

右側は先月までの絵で、ティーカップの柄でした。ムダにしないこういうところも、私は好きなんです。

 

たとえばバザー用品などを送ると、しばらくたって必ずお礼のハガキが届きます。

言っては失礼ですが、決して上手ではない字で「たくさんの本をありがとうございました」とか、

「バザーでがんばって売ります」とか…。カンタンな印刷の図柄に、色鉛筆で色を塗って…。

寄付で送る人も、カレンダーを買う人も多人数でしょうから、ハガキやカードもかなりの枚数だと思います。

きっとこういうことができるひと、と、ちゃんと選ばれて作ったり書いたりしているのだと思います。

見事な「仕事」だと思います。

 

ネットショップの積木屋さんでは、過去にTシャツやお茶、一筆箋など買っています。

いい思い出ではないのですが…もう20年ほども前、障碍者の施設で作られたものを売っているところで、

小さなクリスマスツリーのアップリケみたいなものを売っていました。縫い目は曲がり、

ビーズが飾りとして縫い付けてあるのですが、ひとつはブラブラとぶらさがり、ひとつはスパンコールが裏向き。

それをことさらのように「障害のあるかたが作ったんですよ」と、押し付けてくる…。

販売していたのは、施設の方や保護者のようでしたが、そのとき

「障碍者だからこうなっちゃうのよ、でもがんばってるんだから認めてあげてね」みたいな、

そんな思いが透けて見えて、そういうことをいうこと自体が、障碍者を差別しているのではないかと、

そう思いました。いつも思います。「できないことをできないと認めることは、恥ずかしいことではない」と。

できることを探して、それを生かすことを考える、それが共生の意味だと思うのです。

豊能では、普通に一般の商品も扱っています。そこにどんなカタチで関わることで、

ともに同じ町で暮らしていかれるか、それを考えられる施設だと思っています。

 

なんかハナシがそれてしまいました。

とにかく、これでカレンダーはヨシ、です。今日、いつもの郵便局員の方がきて、

「お歳暮の申込書、15日過ぎにきまぁす」と言ってました。カタログどこいれたっけ。

あ、暦まだ買ってない、えーとえーと…と、こうやって私の「自分カレンダー」は、

メッタメタ、ゴッチャゴチャのグッズグズになって「今日何日だっけ…になるのですー。

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