ほばーりんぐ・とと

ただの着物好きとんぼ、ウンチク・ズッコケ・着付けにコーデ、
あちこち飛んで勝手な思いを綴っています。

つまみ細工…おつまみ作るほうがカンタン、かな?

2019-11-06 00:49:36 | とんぼ手帖

 

いやぁ料理なら、残り物でちょっと一品…なんてこと、長い主婦歴、ぬかりはないぞ…ですが、

つまみ細工は、そうはいきません。いやいや苦労しましたわぁ。

友人のお孫ちゃんの七五三、帯飾り作りました。

依頼された帯を渡したとき、友人が「何コレ」といったのが、もともとの「帯飾り」、

大概こんなのです。成人式の帯の華やかさに同調したのだとおもいますが、

結び帯の凝ったのがなくなって、みんな蝶々結びになった分、この飾りがハデ。

 

     

 

これを見て友人が「横綱の回し飾りみたいでいやだから、飾りはいらない」と言うので、

じゃ、なんか小さいの作ってみるね、と、一度もちゃんとやったことのないつまみ細工を

請け負ってしまったというわけです。あとで「ほんとに出来るの?」と、うなだれた私です。  

 

元々アマノジャクですから、およそキットものを買っても説明どおりには作らないのはいつものことなのですが、

今回は、とにかく基礎練習と称して、まずはあれこれ「つまみ」をやってみました。

ご存知のかたも多いと思いますが、つまみの基本ってふたつしかありません。

「剣つまみ」と「丸つまみ」。あとはそれのアレンジです。

また2枚重ねたり、寝かせる、たたせるなどを変えたり、素材の色柄を変えたりすることで、

無限に広がる面白さがあります。カタチにならないものをなんぼ作ったか…無駄使いめっ。

 

一応つまみのやり方はあれこれわかったのですが、さて、それを貼り付けていくとき…

タイヘンなのは「糊だらけ」になること、ははは。

今回あれこれやってみましたが「裁縫じょうず」という糊が、私の作業には一番適していました。

これ、実は「これだけでバッグが作れる」というくらい、すごい接着力です。

スティックタイプもあって、それは生地に直接塗りつけられます。

裾あげなど、あとでアイロンかければもう縫うより早くて丈夫…というもの。

正直なところ、私は「針仕事」はやってほしいので、縫わなくていい、というのはちょっとなぁと思いますが、

手芸、工作にはバッチリですね。接着剤のメーカー「コニシ」の製品です。

右側は、元々つまみ細工のキットについてきた「カネダイン」、つまみ細工専用ボンドとあります。

ただクチが小さくて、いちいちフタをしたりするのが面倒でした。

元々、たとえばアクリル板やガラスなどすべりのよいものに少し出して使うのがつまみ細工のやりかたですが、

なんたってたくさん出してもそんなにすぐにはできませんから、チマチマ作るとなると、

出す量も少なくてすぐに乾いてしまいます。アレコレ試した結果、私は左を使ったというわけです。

 

        

 

ちなみに…しょっちゅう使うなら、大きいものでもいいですが、さほどの回数、あるいは使用量でない場合は、

大きいものを買うと、きちんと始末してもクチが詰まりやすくなったりするので、

ちいさいものを数本買っておいたほうがいいと思います。

それと、普通の手芸用ボンドは、手やピンセットの先などについたものは、水で絞ったタオルなどを

そばにおいておけば、ちょこっと拭いてとれるのですが、これはなかなか…。

ヘタですからすぐにピンセットの先が汚れる…そのつどちゃんと取らないと…がたいへんでした。

あとになって「ふつうのボンドでもよかったんじゃないの?」…ははは。

バッグも作れるほどの強力さなら、どこかの花びらがポロリなんてことにならなくていいのかも。  

そしてつまみ細工のとき、土台に発泡スチロールのボールなどを使うので、

接着剤によってはスチロールが溶けてしまいます。裁縫じょうずもカネダインも溶けません。

 

さて、肝心の「帯飾り」ですが、友人が「かわいいよりシャープ」と言ったので、

剣ツマミの基本で埋めようと思いました。

元々ツマミでお花にするとき、1輪なら5弁の花びらで、なんとかカタチになりますが、

たとえばポンポン菊みたいに外側にも花びらをたくさんつけていくときは、最初に基点にする花びらを、

対角線を決めた位置につけ、その間を決まった枚数で埋めていく…と言う感じに作る…らしい…。

でもねぇ、あまりにキチンと並んでいると、なんかかっちりしすぎな気がして…

それで今回は真ん中のみ5弁の丸つまみで花を貼り、あとはそとまわりを少しずつ好きなように埋めました。

もう一度写真です。

 

            

 

薄い羽二重などでは、ひとつずつが細くてキリッとしますから、キッチリしたほうがきれいになるかと思います。 

ところどころにちょっとだけ違う色を入れてアクセントに。

周りの飾りは手持ちの水引と、何かの飾りについていた金色の組みひも。

こういうことがあるから「何も捨てられない」と、またブツブツつぶやいている私です。 

ブローチなど表側のお花だけなら、ウラは台紙に表の地と同じ生地を貼ってしまえばいいのですが、

今回この紐を使ったために、ウラに厚みが出てしまってフタ?ができません。

それでウラには赤のフェルトを貼りました。そのほうが帯ヘノアタリもやわらかくなるし、

ブローチピンの縫いつけもカンタンだったから。

 

昨日、ヤマトさんのコンパクト便で発送しました。気に入ってもらえるかなぁと、

お返事まっているところです。

 

これでひとつ、時間がかかりましたけれど、なんとか仕上げました。

ツギは例年通り?の、ツリーが控えております。今年はふたつの予定。

早く仕上げないと、また、あぁあと3日でクリスマス~なんてことになりますから、少し急ぎ気味でいきます。 

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