このところ、天候がさだまりませんで突然ポツポツ雨・・なんてことも、
夜に雷なって、PC中断したりいそがしいです。
梅雨まではまだあると思うのに・・ですね。
どうやら明日からなんとかお天気らしくて・・。あっ関東のお天気です。
だから、というわけでもないのですが、車の中に入れっぱなしだった傘を・・。
写真の傘なんですが、上に置いたのは大きさ比較のつもりだったハガキ、
よくわかりませんねぇ、すみません。とりあえず、小さい傘です。
これは、息子が小学校の時に買った傘です。小さかったのでこれで足りてた・・。
息子は車イスですし、自分で傘はさせません。後ろから車イスを押す人も
傘を差し掛けるのは難しいので、雨の日の二人での外出は、
どちらもフードつきレインコート・・なんですが、ちょっとした移動は、
息子に傘をさしかけて動いちゃうわけです。そのための傘だったんですが、
何が良かったかって「四角いこと」、丸いと、後ろにいる私の体が
ジャマになるんです。車の横まで・・とかの近距離は、
息子さえ濡れなければいいわけですから、これを片手でさしかけて走ってました。
少し大きくなってからは、足の方がカバーできなくなってボツ!
車の中に入れっぱなしにしてました。実はこれ、雨の日のスーパーの駐車場とか、
カーポートの狭い隙間とかで、意外と便利なんです。
四角いと効率が悪く思うのですが、肩幅よりは横がありますからぬれないし、
小さいので隣り合わせた車の間もスイスイです。
それでもあまりにも柄がかわいいので、見た人がヒいてるのがわかる・・。
で、うまこ様のところで「傘のリフォーム」を拝見して、やってみようかな、と
考え始めました。ただ、日傘ではなく確実にぬれるので「防水」も考えて、
防水スプレーを使うか、撥水生地で、作るか・・。この形の傘はなかなかないので
なんとかして「どうどうと」使える柄にしたいと思っています。
もう一本、こちらは懐かしい「番傘」、特注です。
毎年プレゼント用の扇子を買っている「コマキ」さんというネットショップで、
お願いして「和之介」の名前を入れてもらいました。
HPでお店を開いたとき、タイトルの写真とかそういうことに使いたいし、
自分でもいつか着物でこれをさしたい・・と思ってお願いしました。
まだ一回もつかっていませんが、ときどき開いています。
パリパリッという小気味のいい音がして、ぽわ~んと特有の匂いがひろがります。
今でも、温泉地の旅館などでは置いてますかしら・・。
で、せっかくですから「傘」の歴史をちょっとだけ・・。
「傘」の先祖は「天蓋」です。古代、貴人に対してななめうしろから
傘をさしかけて、日差しや雨から守りました。これは「傘蓋」、
これは元々仏像や僧の上に吊り下げる「天蓋」をまねて
「高貴で大切なものを守る」という意味で「傘」をさしかけたわけですね。
仏像の上に下がるものを「仏天蓋」、僧の上のものを「人天蓋」といいます。
外を歩くときの天蓋がわりが傘になったわけですが、当時のものは
絹張でしかも、たためませんでした。
日本にも、仏教の式典に使う道具として伝来しましたが、絹であったため
「絹笠」もしくは「衣笠」とよばれたようです。
当然「雨具」ではなかったわけですね。
その後、器用な日本人は国内で調達できる材料、竹や和紙を使う傘を作りました。
それでも、今のような「ろくろ式」と呼ばれるもの、
写真2枚目の軸にはまっている丸い部分が上下して・・と言う方式ですね、
これが「ルソン」、今のフィリピンから堺に伝わったのが安土桃山のころ。
この傘の部分をひとつずつ見ていると、その細かい技に改めて驚かされます。
江戸時代には、この番傘や蛇の目がたいへん普及しましたが、
外で仕事をする人や、旅をする場合などは、今のように折りたたみなんてものが
ありませんから、蓑と笠、また武士などは柿渋を塗った紙の「雨ゴート」でした。
番傘・蛇の目は、製造販売が一括して行われていたようで、
下請けの「傘はり」は、よく「浪人の内職」として時代劇などで見られます。
実際、浪人でなくとも下級武士は「内職」当たり前でしたから、
傘はりをして家計も藩の財政も、助けていたという事実はあるようです。
また、「リサイクル都市・江戸」では、傘のリサイクルも当たり前、
破れて使えなくなった傘を回収する業者がおり「ふるぼね~ござぁい・・」と
呼び声をあげて町を歩いていたそうです。回収した傘は汚れたホネを削りなおし
紙を張り替えて再生したわけです。紙も綺麗に剥いで、「油紙」ですから、
「包装材」として再利用しました。捨てる物がないのが江戸・・だったんですね。
さて、本日のおまけ・・こんなネコのブローチを入手しました。
ペカペカとよく光るので、わかりにくいのですが、
ネコさんがネコろがって、今まさにお魚を食べんとするところ・・。
オークションで落札しました。京都に行ったときに買ってきた
「ブローチを帯止めに変身させる金具」(これは陽花様のブログで
紹介されております。5月のはじめ頃?)をつけて
「帯止め」にしようと思っています。手元に帯がでていなかったので、
この前の「碁盤と刀」のハギレを帯に見立て、
てっちゃん様のブログでみつけてお願いしたトランプの帯締めにおいてみました。
数日前に、久しぶりに立ち寄った友人が、これらのものを見て
「あんたのところって、フツーのものがないのよね」・・・。
いや、フツーの折りたたみ傘もありますがな・・・。
こんなにステキな四角というか8角の傘、
初めて見ました。
本当にフツーのものがないんですね!
それにしても、何とかしちゃうのもったいないですね。
色を塗るのも内側なので気楽に塗ってるうまこですが、
外側となると・・・
アクリルカラーなら雨でもいいとは思いますが。
たとえば着物のリフォームを参考にして、
全体に銀色で小紋柄を描くと、
デザイン的になって具象的な子供っぽさが減るとか。
何とか、いいアイデアはないでしょうか。
雨傘はさした時に明るい方が良いと思います。
唐傘、きれいな色ですね。
猫ちゃん帯留めもとてもおもしろいです。
後ろの剣が絶妙の位置で
番傘は本当に美しいですね。今は骨が20本以上あるような洋傘もでていますが、番傘に和服の美人のしっとりした風情、溜息がでます。紅殻格子でもあれば一幅の絵ですね。
ネコさん最高!このバックがまた、なんともお茶目で。賭け事の合間にサカナをつまんでる渡世ネコさんって感じです。
本当に珍しい形の傘ですね。
番傘、唐傘なんて昔はどこの家
にもあっただろうと思いますが
この頃は家にある方が珍しい
ですね。
それにしても、ネコちゃんの横柄な
態度・・・変わったデザインですね。
こういう形の大人物を探しているのですが、
なかなかありません。熊さんのままでもいいかなーと
一寸弱気になったりもしていますが、
今日「裏返して貼り付けたら?と思いました。
よーく考えてからはじめます。
百福様
紅殻格子、いいですね、番傘にはアルミサッシ、
ぜんっぜん合ませんものね。
ネコさんはうまこ様と百福様に言われて、初めて
あっそーか・・と思いました。
実は魚なので「うろこ柄(ほんとはヘビ系ですが)」
と思ったんです。刀までは気がつかなくて・・。
いいですね、渡世ネコ・・名前考えなくちゃ。
陽花様
うちにも昔あったような気がします。
もう少し小さかったように思うんですが。
ネコのブローチってけっこうあるんですよ。
たいがいネズミを追いかけてたりします。
このネコはお魚が「輪」でぶらさがっていて、
ゆらゆら揺れます。ヘンなものが好きなとんぼです。
面白いきれを見せてもらうのが楽しみでこちらに伺ってますが、この熊さんの傘につかまってしまいました。傘の形と熊の大きさがたまりませんね。意表をつく変身を期待しています。
うまこ様
ご挨拶遅れまして、この場を借りて申し上げるのもどちらにも失礼ですがお許しください。
以前、鼻緒つきの地下足袋に感激してメールしましたえいどんです。うまこ様のところでこちらを知って来ています。何とか字を打つこともやっと苦でなくなり、書き込みもできるようになりました。
番傘のところで「武士の内職」と書かれていたのを読んだら、私の好きな萬屋錦之助様が出ていた時代劇を思い出しました。確か、「破れ傘とうしゅう」??とかなんとか・・・漢字も覚えていないですし、読み方もあっているかどうか定かではありませんが、子供の頃けっこう渋好みだった私は好きでした
たまにとんでもないものがアップされます。今夜もハギレいがいかもしれませんが、またおいでください。クマちゃん傘は、じーっくり考えますね。
Fujipi様
「破れ傘刀舟」だったと思います。スッピンに近いおカオでやってましたね。「てめぇら人間じゃねぇ、たたっ切ってやる!」がキメゼリフ。おもしろかったです。それとマイナーですが「長崎犯科帳」もおもしろかった!時代劇は、どこから見てもハナシも結末もわかるのがすき?!時代考証がもっとも正確に近いのは「鬼平」だそうですね。
お若い頃の「一心太助」、あのべらんめぇは、スカッとしましたね。渋みのでる年頃になられてからは、ほんとの役者の「存在感」というのは、こういうものを言うのだろうと思いながら見てました。まだまだ活躍してほしかったですねぇ。